エズラ*記
1 そして,ペルシャの王キュロス+の*第一年に,エレミヤ+の口から出たエホバの言葉が成し遂げられるため,エホバはペルシャの王キュロスの霊を奮い立たせられた+ので,彼はその全領域にあまねくお触れ+を出させ,また文書にして+こう言った。
2 「ペルシャの王キュロスはこのように言う+。『地のすべての王国を天+の神エホバはわたしに賜わり+,この方が,ユダにあるエルサレムにご自分のために家を建てることをわたしにゆだねられた+。3 すべてその民の者で,あなた方の中にいる者はだれでも,その神がその人と共にいてくださるように+。それゆえ,その人はユダにあるエルサレムに上って行き,エルサレムにあったイスラエルの神エホバ ― この方は[まことの]神*+であられる ― の家を建て直すように+。4 外国人としてとどまっている+どの場所からの者でも,残っている者については,その場所の人々が,エルサレムにあった[まことの]神の家のための自発的な捧げ物+と共に,銀,金,財貨,家畜をもってその人を援助するように』」。
5 そこで,ユダとベニヤミンの父たちの頭たち+,祭司およびレビ人,すなわちその霊+を[まことの]神が奮い立たせられた者は皆,上って行って,エルサレムにあったエホバの家+を建て直そうと立ち上がった。6 彼らの周りのすべての者は,銀の器具,金,財貨,家畜,えり抜きの品々,そのほか自発的にささげられたものすべて*をもって+彼らの手を強めた+。
7 また,キュロス王も,ネブカドネザルがかつてエルサレムから運び出して+,自分の神*の家に置いた+,エホバの家の器具+を持ち出した。8 そして,ペルシャの王キュロスは宝物係ミトレダトの指揮下でこれを持ち出し,これを数えてユダの長*+セシバザル*+に渡した。
9 さて,これらはその数である。すなわち,金のかご形の器三十,銀のかご形の器一千,取り替え品の器二十九,10 金の小鉢+三十,二級品の銀の小鉢四百十,その他の器具一千。11 金,銀の器具は全部で五千四百であった。セシバザル+は,流刑にされた+人々をバビロン*からエルサレムに導き上ると共に,すべてのものを携え上った。
2 ところで,これらはバビロンの王ネブカドネザルが捕らえてバビロンに流刑に処していた+,流刑にされた+人々の捕囚から解かれて上り,後にエルサレムとユダ+に,各々自分の都市に帰って来た+,この管轄地域*の子ら+であった。2 ゼルバベル+,エシュア*+,ネヘミヤ,セラヤ*+,レエラヤ*,モルデカイ,ビルシャン,ミスパル*,ビグワイ,レフム*,バアナと共に来た者たちである。
イスラエルの民の人々の数は次の通りである。3 パルオシュ+の子らは二千百七十二人。4 シェファトヤ+の子らは三百七十二人。5 アラハ+の子らは七百七十五人。6 パハト・モアブ*+の子ら,エシュア[と]ヨアブ+の子らの[者]は二千八百十二人。7 エラム+の子らは一千二百五十四人。8 ザト+の子らは九百四十五人。9 ザカイ+の子らは七百六十人。10 バニ*+の子らは六百四十二人。11 ベバイ+の子らは六百二十三人。12 アズガド+の子らは一千二百二十二人。13 アドニカム+の子らは六百六十六人。14 ビグワイ+の子らは二千五十六人。15 アディン+の子らは四百五十四人。16 アテル+の子ら,ヒゼキヤの[者]は九十八人。17 ベツァイ+の子らは三百二十三人。18 ヨラ*の子らは百十二人。19 ハシュム+の子らは二百二十三人。20 ギバル*+の子らは九十五人。21 ベツレヘム+の子らは百二十三人。22 ネトファ+の人々は五十六人。23 アナトテ+の人々は百二十八人。24 アズマベト+の子らは四十二人。25 キルヤト・エアリム+,ケフィラおよびベエロトの子らは七百四十三人。26 ラマ+とゲバ+の子らは六百二十一人。27 ミクマス+の人々は百二十二人。28 ベテル+とアイ+の人々は二百二十三人。29 ネボ*+の子らは五十二人。30 マグビシュの子らは百五十六人。31 ほかのエラム+の子らは一千二百五十四人。32 ハリム+の子らは三百二十人。33 ロド+,ハディド+およびオノ+の子らは七百二十五人。34 エリコ+の子らは三百四十五人。35 セナア+の子らは三千六百三十人。
36 祭司+は次の通りである。エシュア+の家のエダヤ+の子ら,九百七十三人。37 イメル+の子らは一千五十二人。38 パシュフル+の子らは一千二百四十七人。39 ハリム+の子らは一千十七人。
40 レビ人+は次の通りである。エシュア+とカドミエル+の子ら,ホダウヤ+の子らの[者]は七十四人。41 歌うたいは,アサフ+の子ら,百二十八人。42 門衛の子らは,シャルム+の子ら,アテル+の子ら,タルモン+の子ら,アクブ+の子ら,ハティタ+の子ら,ショバイの子ら,すべて合わせて百三十九人。
43 ネティニム*+は次の通りである。ツィハの子ら,ハスファの子ら,タバオト+の子ら,44 ケロスの子ら,シアハの子ら,パドン+の子ら,45 レバナの子ら,ハガバの子ら,アクブの子ら,46 ハガブの子ら,サルマイ+の子ら,ハナンの子ら,47 ギデルの子ら,ガハル+の子ら,レアヤの子ら,48 レツィン+の子ら,ネコダの子ら,ガザムの子ら,49 ウザの子ら,パセアハ+の子ら,ベサイの子ら,50 アスナの子ら,メウニムの子ら,ネフシム+の子ら,51 バクブクの子ら,ハクファの子ら,ハルフル+の子ら,52 バツルトの子ら,メヒダの子ら,ハルシャ+の子ら,53 バルコスの子ら,シセラの子ら,テマハ+の子ら,54 ネジアの子ら,ハティファ+の子ら。
55 ソロモン+の僕たちの子らは次の通りである。ソタイの子ら,ソフェレトの子ら,ペルダ+の子ら,56 ヤアラの子ら,ダルコンの子ら,ギデル+の子ら,57 シェファトヤの子ら,ハティルの子ら,ポケレト・ハツェバイムの子ら,アミ+の子ら。
58 ネティニム+と,ソロモンの僕たちの子らは合わせて三百九十二人+であった。
59 そして,これらの者はテル・メラハ,テル・ハルシャ,ケルブ,アドン[および]イメルから上って来た者たちであったが,彼らはその父の家と血統*+,自分たちがイスラエルの出であるかどうかを告げることはできなかった。60 すなわち,デラヤの子ら,トビヤの子ら,ネコダ+の子ら,六百五十二人。61 そして,祭司の子ら+のうちでは,ハバヤの子ら,ハコツ+の子ら,バルジライ+の子ら。この[バルジライ]はギレアデ人バルジライ+の娘たちのうちから妻をめとったので,その名で呼ばれるようになった。62 これらの者は自分たちの系図を公に確立しようとして登録簿を捜し求めた者たちであったが,自分たちは見つからなかったので,汚れた者として祭司職から除外された+。63 それゆえ,ティルシャタ*+は彼らに,祭司がウリム+とトンミム*を着けて立ち上がるまでは最も聖なるものを食べてはならない+と言った。
64 全会衆*は一団+として四万二千三百六十人+であり,65 このほかに,彼らの男の奴隷および奴隷女,これらは七千三百三十七人で,彼らには二百人の男の歌うたい+と女の歌うたいがいた。66 彼らの馬は七百三十六頭,そのらばは二百四十五頭+,67 彼らのらくだは四百三十五頭,ろばは六千七百二十頭であった+。
68 そして,父方の+家の頭+のある者たちは,エルサレム+にあるエホバの家+に来るや,それをその元の敷地に立てるために+,[まことの]神の家のために自発的な+捧げ物をした。69 自分たちの力にしたがって彼らは工事用の供給物のために金+六万一千ドラクマ*,銀+五千ミナ*,祭司の長い衣+百着を献じた。70 こうして,祭司,レビ人,民の一部の者+,歌うたい,門衛,ネティニムはそれぞれの都市に住むようになり,すべてのイスラエル[の人々]はそれぞれの都市に[住むようになった+]。
3 第七の+月が到来したとき,イスラエルの子らは[それぞれの]都市にいた。そして民は一人+の人のようにエルサレム+に集まりはじめた。2 そこで,エホツァダク*の子エシュア*+と祭司であるその兄弟たち,およびシャルテル+の子ゼルバベル+とその兄弟たちは,立ち上がって,イスラエルの神の祭壇を築いた。これは[まことの]神の人*モーセの律法に記されている通りに+,その上で焼燔の犠牲をささげるためであった。
3 それで,彼らは祭壇をその元の敷地+に堅く立てた。各地の民のゆえに恐怖が彼らに[臨んだ*]からである*+。彼らはその上でエホバに焼燔の犠牲,すなわち朝と夕の焼燔の犠牲をささげはじめた+。4 それから,彼らは記されている通りに+仮小屋の祭り+を執り行ない,毎日の分として決まっているものの定め通りの数で日々焼燔の犠牲をささげた+。5 そして,後には常供の焼燔の捧げ物+と,新月+およびすべてエホバの神聖なものとされた祭り+の時期,それにすべて自発的な+捧げ物をエホバに進んでささげる者のための[焼燔の捧げ物]があった。6 第七の月+の一日から,彼らは焼燔の犠牲をエホバにささげ始めたが,エホバの神殿*の土台は,まだ据えられていなかった。
7 そこで彼らは[石を]切る者+と職人+に金を渡し+,シドン人+とティルス人+に食べ物+や飲み物や油+を与えたが,それはペルシャの王キュロスが与えた許可にしたがって+,レバノン+からヨッパ+の海に杉材を運ぶためであった。
8 そして,エルサレムの[まことの]神の家に彼らが来た次の年,その第二の月に+,シャルテル+の子ゼルバベル+と,エホツァダクの子エシュア+と,祭司やレビ人であるその他の兄弟たち,および捕囚+からエルサレムに帰って来たすべての人々は着手した。さて,彼らは二十歳以上のレビ人+を立てて,エホバの家の仕事の監督者を務めさせた+。9 そこで,ユダ*の子らである,エシュア+,その子らとその兄弟たち,[および]カドミエルとその子らは,一団として立ち上がって,[まことの]神の家で仕事をする者たちの監督者を務め,[また]レビ人である,ヘナダド+の子ら,その子らとその兄弟たち[もそうした]。
10 建築者たちがエホバの神殿の土台を据えたとき+,正装+をした祭司たちはラッパ+を持ち,アサフ+の子らであるレビ人たちはシンバル+を持って,イスラエルの王ダビデの指示にしたがって+エホバを賛美するために立ち上がった。11 そして,彼らはエホバを賛美し+,感謝をして,「[神]は善良で+,イスラエルに対するその愛ある親切*は定めのない時までも及ぶからである+」と答え応じはじめた。民もみな,エホバの家の土台が据えられたことでエホバを賛美し,大声で喜び叫んだ+。12 ところが,祭司+,レビ人,父方の+家の頭たちのうちの多くの人々,以前の家+を見たことのある年老いた者たちは,彼らの目の前でこの家の土台が据えられる際に+大声で泣いていたが+,ほかの多くの者たちは喜びのために叫び声を上げていた+。13 したがって,民は歓び+の叫び声と民の泣き声とを区別できないでいた。民が大声で喜び叫んでいたからであるが,その声は相当遠くまで聞こえたのである。
4 ユダとベニヤミンの敵対者たち+は流刑囚+の子らがイスラエルの神エホバのために神殿を建てていることを聞くと,2 直ちにゼルバベル+と父方の家の頭たち+に近寄り,彼らに言った,「わたしたちにもあなた方と一緒に建てさせてください+。あなた方と同様,わたしたちもあなた方の神を求めておりますし+,わたしたちをここに導き上った+アッシリアの王エサル・ハドン+の時代以来,わたしたちはこの方に犠牲をささげているからです」。3 ところが,ゼルバベルとエシュア+と,その他のイスラエルの父方の家の頭たち+は彼らに言った,「あなた方はわたしたちの神のために家を建てる点でわたしたちとは何のかかわりもありません*+。ペルシャの王,キュロス王+がわたしたちに命じた通りに,わたしたちがイスラエルの神エホバのために一緒に建てるのですから」。
4 そこで,その地の民は絶えずユダの民の手を弱め+,建てさせまいとして彼らの意気をくじき+,5 彼らの計り事を覆そうとして顧問官を雇って+彼らに反対させていたが,これはペルシャの王キュロスの時代はもとより,ペルシャの王ダリウス+の治世にまで及んだ。6 そして,アハシュエロスの治世に,すなわちその治世の初めに,彼らはユダとエルサレムの住民を非難する一通の告訴状+を書いた。7 また,アルタクセルクセスの時代に,ビシュラム,ミトレダト,タブエルとその他の彼の同僚も,ペルシャの王アルタクセルクセスに書き送った。その手紙の文はアラム語の文字で書かれ,アラム語+に訳されていた。
8* 行政長官レフムと書記シムシャイはエルサレムを非難して王アルタクセルクセスに次のような一通の手紙を書いた。9 それゆえ,行政長官レフム+と書記シムシャイおよびその他の彼らの同僚,裁判官や川+の向こう側の小総督*,書記官+,エレク+の人々,バビロニア人+,スサ*+の住民,すなわちエラム人+,10 その他,大いなる尊いアセナパル*+が捕らえて流刑に処し,サマリアの諸都市+,その他,川向こうに住み着かせた国々の民+が,――*。さて,11 これはそれに関して彼らが送った手紙の写しである。
「王アルタクセルクセス+へ。川向こうの者,あなたの僕たち[から]。さて,12 あなたのもとからわたしたちのところへ,こちらに上って来たユダヤ人がエルサレムに来ておりますことが王の知るところとなりますように。彼らはあの反逆的な悪い都市を建てており,その城壁+を完成し,その基を修理しかけております。13 もしもこの都市が建て直され,その城壁が完成されましたなら,税金+も,貢ぎ+も,使用税も彼らは納めなくなりましょうし,そうなりますと,王の金庫+に損失を被らせるようになることが,今,王の知られるところとなりますように。14 今,私たちは確かに王宮の塩を頂いております*し,王を裸にするのを見るのは私たちにとってふさわしいことではございませんので,そのために私たちは人を遣わして,[このことを]王にお知らせ致しました。15 それはあなたの先祖の記録の書+の調査が行なわれるようにして頂くためです。そうすれば,かの都市が反逆的で,王たちと管轄地域に損失を被らせる都市であり,その内には昔の時代から反乱を起こす者たちがいたことを,その記録の書の中に見いだされ,お分かり頂けることでございましょう。そのために,あの都市は荒廃しているのでございます+。16 もしもあの都市が建て直され,その城壁が完成されたなら,あなたはやはり,川*向こう+にはきっと何の持ち分もお持ちにならなくなることを,私たちは王にお知らせしているのでございます」。
17 王は行政長官レフム+と書記シムシャイ,それにサマリアその他,川向こうに住んでいるその他の彼らの同僚+に伝言した。
「あいさつを送る*+。さて,18 あなた方が我々に*送った公文書はわたしの前ではっきりと読まれた。19 そこで,わたしから命令が下され,彼らは調査して+,あの都市が昔の時代から王たちに向かって立ち上がり,その中で反逆と反抗がなされてきた+ものであることを見いだした。20 また,エルサレムを治める強い王たちがいて+,川向こうの全土を支配しており+,税金や貢ぎ,および使用税が彼らに納められていた+。21 今,あなた方は命令を下して,これら強健な者たちにやめさせ,わたしから命令が下されるまで,あの都市が建て直されないようにせよ。22 それで,このことで行なう際に怠慢がないよう注意し,損害が増大して王に危害が及ばないようにせよ+」。
23 そこで,王アルタクセルクセスの公文書の写しがレフム+と書記シムシャイ+およびその同僚+の前で読まれた後,彼らは急いでエルサレムのユダヤ人のもとに行き,武力によって*彼らをやめさせた+。24 エルサレムにある,神の家の工事が停止したのはそのときのことであった。それはペルシャの王ダリウス+の治世の第二年まで停止していた。
5 ときに,預言者ハガイ+と,イド+の孫の預言者ゼカリヤ+はユダとエルサレムにいるユダヤ人に,彼らの上に[おられる+]イスラエルの神の名によって預言した+。2 シャルテル+の子*ゼルバベル+とエホツァダクの子エシュア+が立ち上がり,エルサレムにある神の家を建て直し始めたのはそのときのことであった。神の預言者たちも,彼らと共にいて+,彼らに助けを与えていた。3 その時,川+向こうの総督タテナイ+とシェタル・ボゼナイおよびその同僚が彼らのもとにやって来て,このように言うのであった。「だれがあなた方にこの家を建て,この梁材の建造物*を完成するよう命令を下したのか+」。4 それからこう言った*。「この建物を建てている強健な者たちの名は何というのか」。5 ところが,その神の目+がユダヤ人の年長者たち*の上にあったので+,報告がダリウスに伝わり,このことに関する公文書が送り返されるまでは,彼らはこれをやめさせなかった。
6 [ここに]川+向こうの総督タテナイ+とシェタル・ボゼナイ+およびその同僚+,川*向こうにいる小総督たちが王ダリウスに送った手紙の写し+がある。7 すなわち,彼らは[王]に伝言したが,その中の文は次の通りであった。
「王ダリウスへ:
「すべてが平安でありますように+! 8 次のことが王の知るところとなりますように。私たちはユダの管轄地域+の,あの大いなる神+の家へまいりましたが,それは[所定のところに]ころで運ばれた石*で建てられており,材木は壁に組み込まれております。それに,その工事は熱心に行なわれており,彼らの手ではかどっております。9 そこで,私たちはそれら年長者たちに尋ねました。私たちは彼らにこのように言いました。『だれがあなた方にこの家を建て,この梁材の建造物を完成するよう命令を下したのか+』。10 そして,私たちはまた,あなたにお知らせするため,彼らにその名を尋ねました。それは彼らの頭となっている強健な者たちの名を書くためでした+。
11 「すると,彼らはこのように私たちに返事をよこして言いました。『わたしたちは天と地の神の僕であって+,いまから何年も前に建てられていた家を建て直しているのです。これはイスラエルの大いなる王が建てて完成したものなのです+。12 しかし,わたしたちの父たちが天の神をいら立たせたため+,[神]は彼らをカルデア人+であるバビロンの王ネブカドネザル+の手に渡されました+。それで彼はこの家を破壊し+,民を捕らえてバビロンに流刑に処しました+。13 それにもかかわらず,バビロン*の王キュロスの第一年に+,王キュロスはこの神の家を建て直すよう命令を下しました+。14 そしてまた,ネブカドネザルがエルサレムにあった神殿から取り出して,バビロンの神殿+に*運んだ神の家の金銀の器+,これらを王キュロス+はバビロンの神殿から取り出し,それらは彼が総督+にしたセシバザル*+という名の者に渡されました。15 そして[王]は彼に言いました,「これらの器+を取れ。行って,これをエルサレムにある神殿に納め,神の家を元の所に建て直させよ+」。16 そのセシバザルは来て,エルサレムにある神の家の土台を据えましたが+,そのときから今に至るまでそれは建て直されてはいますが,完成されてはいないのです+』。
17 「それで今,もし王にとって善いと思われるのでしたら,果たして,エルサレムのあの神の家を建て直すよう,王キュロスから命令+が下されたかどうか,あのバビロンにある王の宝物の家の調査+が行なわれますように。そして,このことについての王の決定を私たちにお伝えくださいますように」。
6 王ダリウスが命令を下し,人々があのバビロンで納められた宝物の記録+の家の調査を行なったのはそのときのことである。2 そして,エクバタナ*,すなわちメディアの管轄地域+にある防備の施された場所で,一つの巻き物が見つかり,その中にはこのような趣旨の覚え書きが記されていた。
3 「王キュロスの第一年に+,王キュロスはエルサレムの神の家に関して命令を下した。すなわち,その家は彼らが犠牲をささげる所+として建て直されるように。その土台は固く定められ,その高さは六十キュビト*,その幅も六十キュビト+,4 [所定のところに]ころで運ばれる+石の層は三段,材木+の層は一段。その費用は王の家から支払われるように+。5 また,ネブカドネザル+がエルサレムにあった神の家から取り出してバビロンに運んだ金銀の器+も返されるように。それがエルサレムにある神殿の元の所に届き,神の家に納められるためである+。
6 「今,川向こう+の総督タテナイ+,シェタル・ボゼナイ+とその同僚,川向こうにいる小総督たち+よ,そこに近づかないようにせよ+。7 この神の家の工事をそのままにしておけ+。ユダヤ人の総督とユダヤ人の年長者たちはこの神の家を元の所に建て直すであろう。8 そして,この神の家を建て直すために,あなた方がこれらユダヤ人の年長者たちにどうすべきかについては,わたしにより命令+が下されている。川向こうの税の王の資金+から,その費用はそれら強健な者たちに滞ることなく+,速やかに支払われるであろう+。9 また,必要とするもの,すなわち天の神への焼燔の捧げ物のための若い雄牛+ならびに雄羊+や子羊+,小麦+,塩+,ぶどう酒+および油+は,エルサレムにいる祭司たちが言う通りに,間違いなく毎日絶えず彼らに与えられるように。10 それは彼らが絶えず+天の神になだめの捧げ物+をささげ,王とその子たちの命のために祈るためである+。11 そして,わたしにより命令が下されているが,だれでもこの布告*を破る+者は,材木+がその家から引き抜かれ,その者はその上に突き刺され*+,そのためにその家は公衆便所とされるであろう+。12 そして,ご自分のみ名+をかしこにとどまらせられた神が,違反を犯し,エルサレムにあるこの神の家を滅ぼそうとして+手を出す王や民を皆,覆されるように。わたし,ダリウスは,まさしく命令を下す。速やかにこれが行なわれるように」。
13 そこで,川+向こうの総督タテナイ,シェタル・ボゼナイ+とその同僚は,王ダリウスが伝[言]した通り,そのように速やかに行なった。14 そして,ユダヤ人の年長者たち+は預言者ハガイ+とイド+の孫ゼカリヤ+の預言の下で建てて+,はかどっていた。彼らはイスラエルの神の命令により+,またキュロス+とダリウス+およびペルシャの王アルタクセルクセス+の命令によって建てて,[これを]終えた。15 こうして,彼らは太陰月アダル+の三日までに,すなわち王ダリウスの治世の第六年にこの家を完成した。
16 そして,イスラエルの子ら,祭司とレビ人+およびその他,かつての流刑にされた者たち*+はこの神の家の奉献式+を喜んで執り行なった。17 そして彼らはこの神の家の奉献式のために雄牛百頭,雄羊二百頭,子羊四百頭をささげ,またイスラエルの部族の数にしたがって,全イスラエルのための罪の捧げ物として雄のやぎ十二頭を[ささげた+]。18 また彼らは,エルサレムでの神への奉仕のために,モーセの書の規定にしたがって+,祭司をその級に,レビ人をその組に任じた+。*
19 次いで,かつて流刑にされた者たちは第一の月の十四日+に過ぎ越しを執り行なった+。20 祭司とレビ人たちは一団として身を清めて+,みな清かったので,かつて流刑にされた者たちすべてのため,自分たちの兄弟である祭司たちのため,また彼ら自身のために過ぎ越しのいけにえ+をほふった。21 それから,流刑から戻って来たイスラエルの子らは食べ+,またイスラエルの神エホバを求めようとして+,この地の諸国民の汚れから離れて+彼らに加わった者もみな[食べた]。22 そして彼らは続けて七日間,無酵母パンの祭り+を歓んで執り行なった。これはエホバが彼らを歓ばせ,またアッシリアの王の心を彼らに向かわせて+,イスラエルの神なる[まことの]神の家の工事において彼らの手を強めさせてくださったからである。
7 ときに,これらの事の後,ペルシャの王アルタクセルクセス+の治世に,エズラ+[彼は]セラヤ+の子,[順次さかのぼって]アザリヤの子,ヒルキヤ+の子,2 シャルム+の子,ザドクの子,アヒトブ+の子,3 アマルヤ+の子,アザリヤ+の子,メラヨト+の子,4 ゼラフヤ+の子,ウジ+の子,ブキ+の子,5 アビシュア+の子,ピネハス+の子,エレアザル+の子,[エレアザルは]祭司長*+アロン+の子 ― 6 このエズラがバビロンから上って来たが,彼はイスラエルの神エホバが賜わったモーセの律法+の熟練した写字生+だったので,彼の上にあったその神エホバのみ手にしたがって,王は彼にその願い+をみなかなえた。
7 それゆえ,イスラエルの子ら及び祭司+のある者たち,レビ人+,歌うたい+,門衛+,ネティニム+が王アルタクセルクセス+の第七年にエルサレムに上って来た。8 ついに彼は第五の月,すなわち王の第七年にエルサレムに来た。9 第一の月の一[日]に彼はバビロンから上って来ることを定め,第五の月の一[日]に,彼の上にあったその神の良いみ手にしたがって+エルサレムに来た。10 エズラは,エホバの律法を調べ+,[これを]行ない+,イスラエルで規定+と公義+を教えるよう+心を定めていたからである+。
11 そして,これが,エホバのおきて及びイスラエルに対するその規定の言葉の写字生+である,祭司で,写字生のエズラにアルタクセルクセス王が与えた手紙の写しである:
12* 「王の王+なるアルタクセルクセス+。天の神+の律法の写字生である,祭司エズラへ: [平安が]全うされるように+。さて,13 わたしにより命令+が下された。わたしの領域+にいるイスラエルの民,その祭司,レビ人のうち,自ら進んであなたと共にエルサレムに行きたい者はみな行ってよい+。14 王とその七人の顧問官+の前から,あなたの手にあるあなたの神+の律法+によってユダとエルサレムについて調査し+,15 み住まいがエルサレムにある+イスラエルの神に王とその顧問官が自発的に献じた+銀と金,16 それと共に,あなたがバビロンの全管轄地域で見いだすすべての銀と金,それにエルサレムにある彼らの神の家に自発的に献じている+民+と祭司たちの供え物をも一緒に携えて行くよう,[命令が]出されたのであるから,17 したがってあなたは速やかにその金で雄牛+,雄羊+,子羊+およびその穀物の捧げ物+と飲み物の捧げ物+を買い,エルサレム+にある,あなた方の神の家の祭壇の上にそれをささげることになる+。
18 「また,何であれ,あなたとあなたの兄弟たちにとって残りの銀と金+で行なうのが善いと思えることは,あなた方の神の意志+にしたがって,あなた方は行なうことになる+。19 また,あなたの神の家の奉仕のためにあなたに与えられている器+は,エルサレム+の神の前に全部送り届けよ。20 そして,その他,あなたの神の家の必要なもので,あなたが与える務めのあるものを,あなたは王の宝物の家から与えることになる+。
21 「そして,このわたし,王アルタクセルクセスにより,川向こう+にいるすべての宝物係+に命令+が下された。天の神の律法の写字生である祭司エズラ+があなた方に願い求めることはみな,速やかに行なわれることになる。22 すなわち,銀百タラント*+,小麦百コル*+,ぶどう酒+百バト*+,油+百バトまで,そして塩+は制限なし。23 すべて天の神の命令+によることは天の神+の家のために熱心に+行なわれるように。憤りが王の領域とその子らに対して生じないためである+。24 また,あなた方に知らされているが,祭司+およびレビ人+,楽士*+,入口を守る者+,ネティニム+,およびこの神の家の働き人のだれについても,税金,貢ぎ+,あるいは使用税+を彼らに課すことは許されない。
25 「そして,エズラよ,あなたはあなたの手にあるあなたの神の知恵+にしたがって,執政官や裁判官を任じ,川向こうにいるすべての民,すなわちあなたの神の律法を知っているすべての者をいつも裁かせよ+。また,だれでも[これを]知らない者に,あなた方は教え諭すことになる+。26 そして,すべてあなたの神の律法+および王の律法を行なう人とならない者については,あるいは死刑+,あるいは追放+,あるいは罰金+,あるいは投獄のためであれ,裁きがその者に速やかに執行されるように」。*
27 わたしたちの父祖の神+エホバがほめたたえられるように! [神]はエルサレムにあるエホバの家を美しくするために+,このようなことを王の心+に入れてくださった。28 また,わたしに対して,王とその顧問官たち+の前で,そして王のすべての力のある君たちに関して,愛ある親切*+を施してくださった。そしてわたしは,わたしの上にあるわたしの神エホバのみ手にしたがって+自らを強くし,わたしと共に上る頭たる者たちをイスラエルのうちから集めた。
8 さて,これらは王アルタクセルクセス+の治世中にバビロンからわたしと共に上って来た者たちの父方の+家の頭たちと系図上の+記録である。2 すなわち,ピネハス+の子らからはゲルショム。イタマル+の子らからはダニエル+。ダビデ+の子らからはハトシュ。3 シェカヌヤの子らからと,パルオシュ+の子らからはゼカリヤと,彼と共に男子百五十人の記載された者がいた。4 パハト・モアブ+の子らからはゼラフヤの子エルエホ・エナイと,彼と共に男子二百人。5 [ザト+]の子らからは*ヤハジエルの子シェカヌヤと,彼と共に男子三百人。6 アディン+の子らからはヨナタンの子エベドと,彼と共に男子五十人。7 エラム+の子らからはアタリヤの子エシャヤと,彼と共に男子七十人。8 シェファトヤ+の子らからはミカエルの子ゼバドヤと,彼と共に男子八十人。9 ヨアブの子らからはエヒエルの子オバデヤと,彼と共に男子二百十八人。10 [バニ+]*の子らからはヨシフヤの子シェロミトと,彼と共に男子百六十人。11 ベバイ+の子らからはベバイの子ゼカリヤと,彼と共に男子二十八人。12 アズガド+の子らからはハカタンの子ヨハナンと,彼と共に男子百十人。13 アドニカム+の子らからは最後の人々であった者たちで,これらはその名である。すなわち,エリフェレト,エイエルおよびシェマヤと,彼らと共に男子六十人。14 ビグワイ+の子らからはウタイとザッブド*と,彼らと共に男子七十人。
15 それから,わたしはアハワ+に流れる川のほとりに彼らを集め+,わたしたちはそこに三日間,野営した。それは,わたしが民+と祭司たち+とを精細に調べるためであったが,レビの子ら+の者はひとりもそこに見いださなかった。16 そこで,わたしは頭たる者たちであるエリエゼル,アリエル,シェマヤ,エルナタン,ヤリブ,エルナタン,ナタン,ゼカリヤ,メシュラムと,教え諭す者*+であるヨヤリブとエルナタンを呼びにやった。17 それで,わたしはカシフヤという所にいる頭たる者イドについての命令を彼らに与え,またカシフヤという所にいるイド[と]その兄弟である*ネティニム*+に話すべき言葉+を彼らの口に置いて,わたしたちの神の家のために奉仕者たち*+をわたしたちのもとに連れて来させるようにした。18 そこで彼らは,わたしたちの上にあるわたしたちの神の良いみ手にしたがって+,イスラエルの子レビ+の孫マフリ+の子らのうちから思慮分別のある人+,すなわちシェレブヤ+とその子ら及び彼らの兄弟たち十八人をわたしたちのところに連れて来た。19 また,ハシャブヤと,彼と共にメラリ+の子らのうちからエシャヤと,その兄弟,およびその子ら二十人をも[連れて来た]。20 それに,ダビデと君たちがレビ人の奉仕のために与えたネティニムのうちから,ネティニム二百二十人[を連れて来た]。これらの者は皆,[その]名によって指名されていた。
21 そこでわたしは,そこアハワ川のほとりで断食をふれ告げた。わたしたちの神の前にへりくだり+,わたしたちと,わたしたちの小さい者+と,わたしたちのすべての財貨のために正しい道+を[神]に求めるためであった。22 わたしは道中の敵からわたしたちを助ける軍勢+と騎手たち+を王に願い求めることを恥ずかしく思ったからである。わたしたちはかつて王に,「わたしたちの神のみ手+は[神]を求めるすべての者の上にあって益となりますが+,その力と怒り+とは[神]を捨てるすべての者+に向かいます」と言ったからである。23 ゆえに,わたしたちは断食し+,このことに関してわたしたちの神にお願い+をしたところ,[神]はわたしたちの願いを聞き入れてくださった+。
24 そこでわたしは祭司の長たちから十二人,すなわちシェレブヤ+,ハシャブヤ+,および彼らと共にその兄弟十人を取り分けた。25 それからわたしは銀,金,器具+,すなわち王+や,その顧問官+や君たち,および[そこに]いたすべてのイスラエル人+が寄進した,わたしたちの神の家への寄進物を彼らに量り分けた。26 こうして,わたしは銀+六百五十タラント*,[二]タラント相当の銀の器具百個,[および]百タラントの金を彼らの手に量り分け,27 さらに,一千ダリク*相当の金の小鉢二十個と,金のように望ましくて,赤く輝く,良質の銅の器具二個[を量り分けた]。
28 そこで,わたしは彼らに言った,「あなた方はエホバにとって聖なる+もので,この器具+も聖なるものです。この銀と金はあなた方の父祖たちの神エホバへの自発的な捧げ物です。29 あなた方はエルサレムのエホバの家の大食堂+で,祭司とレビ人の長たち,イスラエルの父たちの君たちの前で[これを]量り分ける+まで,目覚めて,用心していなさい」。30 それで,祭司とレビ人たちは,エルサレムのわたしたちの神の家+に持って行くため,その銀,金,器具類のその重さのものを受け取った。
31 ついに,わたしたちはエルサレムに行こうと,第一の月+の十二[日]にアハワ川+を出立したが,わたしたちの神のみ手がわたしたちの上にあったので,その道中,敵と待ち伏せする者のたなごころからわたしたちを救い出してくださった+。32 こうしてわたしたちはエルサレムに来て+,そこに三日とどまった。33 それから,四日目にわたしたちはわたしたちの神の家で銀,金,器具類+を祭司ウリヤの子メレモト+の手に量り分けたが+,彼と共にピネハスの子エレアザル,そして彼らと共にレビ人であるエシュア*の子ヨザバド+とビヌイ+の子ノアドヤがおり,34 すべては数[および]重さによって[量り分けられ],その後,その重さはすべてその時,書き留められた。35 捕囚から帰って来た人々,かつて流刑にされた者たち*+は,イスラエルの神に焼燔の犠牲+を,すなわち全イスラエルのために雄牛+十二頭,雄羊+九十六頭,雄の子羊七十七頭,罪の捧げ物として雄やぎ十二頭+,これらをみなエホバへの焼燔の捧げ物としてささげた。
36 それから,わたしたちは王の法令+を王の太守たち*+と,川*向こう+の総督たち+に渡したので,彼らはこの民と[まことの]神の家を援助した+。
9 そして,これらのことが終わるや,君たち+がわたしに近寄って言った,「イスラエルの民や祭司やレビ人は各地の民の忌むべきこと+に関して彼ら,すなわちカナン人+,ヒッタイト人+,ペリジ人+,エブス人+,アンモン人+,モアブ人+,エジプト人+,それにアモリ人+から離れませんでした+。2 彼らは自分たちのため,またその息子たちのためにこれらの人々の娘の中のある者を迎えたからです+。それで彼ら,聖なる胤+は,各地の民と混じり合ってしまい+,しかも君たちや代理支配者たちの手はこの不忠実なことにおいて最たるもの+となったのです」。
3 さて,わたしはこの事を聞くや,衣とそでなしの上着を引き裂き+,そして髪の毛とあごひげの一部を引き抜いて+,ぼう然として座っていた+。4 また,わたしのところに彼らは集まって来た。すなわち,流刑にされた人々の不忠実なことに対するイスラエルの神の言葉のためにおののく者+はみな[集まって来たが],わたしは夕方の穀物の捧げ物[の時+]まで,ぼう然として座っていた。
5 そして,夕方の穀物の捧げ物+[の時]に,わたしは引き裂かれた衣とそでなしの上着をまとったまま,屈辱から立ち上がり,それから両ひざでひざまずき+,わたしの神エホバにたなごころを伸べた+。6 次いでわたしは言った+,「私の神よ,私は実際恥ずかしくて+,私の神よ,あなたに向かって顔を上げることにもまごついております+。私たちのとが+は,私たちの頭の上に増し加わり,私たちの罪科は増大して天にまで達したからです+。7 私たちの父祖+の時代から今日に至るまで,私たちは大いなる罪科の中にありました+。私たちのとがのために,私たちは,すなわち私たち自身や,私たちの王たち+,祭司たち+は各地の王たちの手に渡され,剣にかけられ+,捕囚の身とされ+,強奪に遭い+,顔に恥をかかされて+,今日ある通りです。8 ところが今,しばらくの間,私たちの神エホバからの恵み+が臨みましたが,これは逃れる者たち+を私たちのために残し,その聖なる場所に私たちに掛けくぎ*を与えてくださることによるのです。それは,私たちの神よ,私たちの目を明るくし+,奴隷状態の私たちをしばらく生き返らせてくださるためでした+。9 私たちは僕+だからです。けれども,この奴隷状態にありながら,私たちの神は私たちを捨ててはおかれず+,かえってペルシャの王たち+の前で愛ある親切を施してくださいますが,これは私たちを生き返らせて,私たちの神の家を立てさせ+,その荒れ果てた所+を元通りにさせ,ユダとエルサレムで石の城壁+を私たちに与えてくださるためです。
10 「それでは今,私たちの神よ,この後,私たちは何と申し上げたらよいのでしょう。私たちはあなたのおきて+を捨てたからです。11 それはあなたが,預言者であるあなたの僕たちによって命じて,こう言われたものなのです。『あなた方が入って行って手に入れようとしている地は,各地の民の不浄のため+,彼らが自分たちの汚れ+によって端から端まで+これを満たしたその忌むべきこと+のために,不浄な地である。12 それで今,あなた方の娘をあなた方は彼らの息子に与えてはならず+,また彼らの娘を自分たちの息子に迎えてはならない。定めのない時までもあなた方は彼らの平安と繁栄*のために努めてはならない+。それは,あなた方が強くなり+,必ずその地の良いものを食べ,定めのない時までもあなた方の子らのために+[これを]手に入れるためである』。13 そして,私たちの悪い行ないと大いなる罪科のために私たちに臨んだすべてのこと+の後 ― 私たちの神よ,あなたは,私たちのとがを実際より軽く見てくださり+,このような逃れた者たちを私たちに与えてくださったので+ ― 14 私たちは再びあなたのおきてを破り,これら忌むべきこと+をする民と姻戚関係を結んで+よいでしょうか。あなたは私たちに対して極度にいきり立ち+,残る者+も,逃れる者もいないようにされるのではないでしょうか。15 イスラエルの神エホバよ,あなたは義にかなっておられます+。私たちは今日のように,逃れた者として残されているからです。ご覧ください,私たちは罪科のうちにみ前におります+。このことのためにみ前に立つことができないからです+」。
10 さて,エズラが[まことの]神の家の前+で泣いて平伏したまま+祈り+,告白をするや+,イスラエルの者たちが彼のところに寄り集まってきた。男や女や子供たちの非常に大きな会衆で,民は甚だしく泣いた*のである。2 そこで,エラム+の子らのエヒエル+の子シェカヌヤがエズラに答えて言った,「私たちは ― 私たちは私たちの神に対して不忠実なことを致しました。それで,この地の民の中から異国の妻をめとって住まわせたのです+。けれども今も,このことについてはイスラエルに望み+があります。3 それで今,私たちの神と契約を結び+,エホバ*の助言と,私たちの神のおきて+におののく人々+の[助言]とにしたがって,これらの妻たちと,これらの女から生まれた者をみな出しましょう+。これは律法+にしたがって行なわれるためです。4 立ち上がってください。この事はあなたに懸かっておりますし,私たちはあなたと共におりますから。強くあって,行動してください」。
5 そこで,エズラは立ち上がり,祭司の長たち,レビ人およびすべてのイスラエル[の人々]に,この言葉にしたがって行なうよう誓い+をさせた。それゆえ彼らは誓いをした。6 さて,エズラは[まことの]神の家の前から立ち上がって,エルヤシブの子エホハナンの大食堂+に行った。彼はそこへ行ったものの,パンも食べず+,水も飲まなかった。彼は流刑にされた人々の不忠実なことを嘆き悲しんでいたからである+。
7 そこで彼らは,かつて流刑にされた者たち+はみなエルサレムに集合するようにと,ユダとエルサレムにあまねくお触れを出させた。8 そして,君たち+や年長者たちの助言にしたがって三日のうちに来ない者+はだれでも ― その人の財産はすべて没収処分に付され+,またその人は,流刑にされた者たちの会衆から取り分けられることになった+。9 それで,ユダとベニヤミンの人々はみな三日以内に,すなわち第九+の月,その月の二十[日]にエルサレムに集合し,すべての民は[まことの]神の家の広場に座り,この事のゆえに,また大雨+のために震えていた。
10 ついに祭司エズラは立ち上がって,彼らに言った,「あなた方は,異国の妻をめとって住まわせて+イスラエルの罪科を増やし+,不忠実なことをした。11 それで今,あなた方の父祖たちの神エホバに告白をし+,その喜ばれることを行ない+,この地の民と異国の妻から離れなさい+」。12 これに対して,全会衆は大声で答えて言った,「まさしくあなたの言葉の通りに行なうのが私たちの務めです+。13 とはいえ,民は大勢ですし,また大雨の季節ですから,外に立つことはできません。しかも,この仕事は一日か二[日]で済むものではありません。私たちはこの事で大いに背いたからです。14 それで,どうか,私たちの君たち+が全会衆のために代表として行動するようにしてください。そして,すべて私たちの諸都市で異国の妻をめとって住まわせた者は,定まった時に,各々の都市の年長者たちと裁き人たちと一緒に来るようにしてください。そうすれば,ついにはこの事のための,私たちの神の燃える怒りを私たちから元に戻らせることになるでしょう」。
15 (ところが,アサエルの子ヨナタンとティクワの子ヤフゼヤは,これに反対して立ち上がった*+。レビ人メシュラムとシャベタイ+は彼らを助けた者たちであった。)16 そこで,かつて流刑にされた者たち*+はそのようにした。そして,祭司エズラ[と],父方の家+のための父たちの頭であった者たち,すなわち[その]名によって[指名された]彼らは皆,今や自ら離れ,第十の月+の一日に座って,この事を調べはじめた+。17 そして,彼らは徐々に第一の月の一日までに,異国の+妻をめとって住まわせていた男たちを処置し終えた。18 そして祭司の子ら+のうちのある者たちは異国の妻をめとって住まわせていたことが分かったが,それはエホツァダク*+の子エシュア+の子らとその兄弟たちのうちでは,マアセヤとエリエゼル,それにヤリブとゲダリヤであった。19 ところで,彼らは握手をして,その妻を出すことを約束し*,また彼らには罪科があったので+,その罪科のために群れの雄羊+が一頭あるべきことを[約束した*]。
20 そして,イメル+の子らのうちでは,ハナニとゼバドヤがいた。21 ハリム+の子らのうちでは,マアセヤとエリヤとシェマヤ,それにエヒエルとウジヤ。22 パシュフル+の子らのうちでは,エルヨエナイ,マアセヤ,イシュマエル,ネタヌエル,ヨザバドおよびエルアサ。23 そして,レビ人のうちでは,ヨザバドとシムイおよびケラヤ(すなわちケリタ),ペタフヤ,ユダおよびエリエゼル。24 歌うたいのうちでは,エルヤシブ。門衛のうちでは,シャルムとテレムおよびウリ。
25 そして,イスラエルのうち,パルオシュ+の子らのうちでは,ラムヤとイジヤ,それにマルキヤとミヤミンおよびエレアザル,さらにマルキヤ*とベナヤがいた。26 エラム+の子らのうちでは,マタヌヤとゼカリヤ,それにエヒエル+とアブディ,さらにエレモトとエリヤ。27 ザト+の子らのうちでは,エルヨエナイとエルヤシブ,マタヌヤとエレモト,それにザバドとアジザ。28 ベバイ+の子らのうちでは,エホハナン,ハナニヤ,ザバイ,アトライ。29 バニの子らのうちでは,メシュラム,マルクとアダヤ,ヤシュブとシェアル,[それに]エレモト*。30 パハト・モアブ+の子らのうちでは,アドナとケラル,ベナヤ,マアセヤ,マタヌヤ,ベザレル,それにビヌイとマナセ。31 ハリム+の子ら[のうちでは],エリエゼル,イシヤ,マルキヤ+,シェマヤ,シムオン,32 ベニヤミン,マルク[および]シェマルヤ。33 ハシュム+の子らのうちでは,マテナイ,マタタ,ザバド,エリフェレト,エレマイ,マナセ[および]シムイ。34 バニの子らのうちでは,マアダイ,アムラムおよびウエル,35 ベナヤ,ベデヤ,ケルヒ,36 ワヌヤ,メレモト,エルヤシブ,37 マタヌヤ,マテナイおよびヤアス。38 ビヌイの子らのうちでは*,シムイ 39 それにシェレムヤとナタンおよびアダヤ,40 マクナデバイ,シャシャイ,シャライ,41 アザルエルとシェレムヤ*,シェマルヤ,42 シャルム,アマルヤ,ヨセフ。43 ネボの子らのうちでは,エイエル,マタテヤ,ザバド,ゼビナ,ヤダイとヨエル[および]ベナヤ。44 これらはみな異国の妻を迎えていたが+,その妻たちを子らと一緒に去らせた*。
「エズラ」,マソ本,シリ訳; 七十訳,ウル訳ク,「エスドラス」。「助け」の意。
「キュロスの」,マソ本(ヘ語,レコーレシュ),七十訳; シ語,レクーレシュ; ラ語,キューリー。
「[まことの]神」。ヘ語,ハーエローヒーム; 強調のために定冠詞「ハー」がエローヒームという称号の前に付いている。付録1ヘ参照。
「自発的にささげられたものすべて」。字義,「彼(人)が自発的にささげたものすべて」。
または,「自分の神々」。ヘ語,エローハーウ,複数形。多分,卓越を表わす。ラ語,デイー,「神」。
「長」。または,「ナーシー」。
「バビロン」,七十訳,ウル訳; マソ本,シリ訳,「バベル」。
「管轄地域」。ラ語,プローウィンキアエ。
ネヘ 7:7では「アザリヤ」。
ネヘ 7:7では「ラアムヤ」。
ネヘ 7:7では「ミスペレト」。
ネヘ 7:7では「ネフム」。
「モアブの総督」の意。
ネヘ 7:15では「ビヌイ」。
ネヘ 7:24では「ハリフ」。
ネヘ 7:25では「ギベオン」。
ネヘ 7:33では「ほかのネボ」。
「ネティニム」。または,「神殿奴隷」。字義,「与えられた者たち」。ヘ語,ハンネティーニーム。民 3:9の脚注と比較。
「血統」。字義,「胤」。
「ティルシャタ」。ヘ語,ハッティルシャーター。管轄地域の総督に対するペルシャの称号。
出 28:30,「トンミム」の脚注参照。
「全会衆」。ヘ語,コル・ハッカーハール; ギ語,エックレーシア。
1ドラクマは一般に,重さ8.4㌘のペルシャのダリク金貨に等しいとされた。ギリシャ語聖書に出て来るドラクマのことではない。
1ミナは重さ570㌘。ギリシャ語聖書に出て来るミナのことではない。
「イエス」,七十訳。
「[まことの]神の人」。ヘ語,イーシュ・ハーエローヒーム。付録1ヘ参照。
字義,「恐怖[が]彼らの上に共に[あった]」,マソ本。
「各地の民のゆえに恐怖が彼らに[臨んだ]からである」。マソ本をわずかに訂正することにより,「彼らに対する各地の民からの敵意[が]共に[あった]からである」。
「神殿」。ヘ語,ウェヘーカル; ラ語,テンプルム。マタ 23:16の脚注参照。
または,「その忠節な愛」。
字義,「あなた方とわたしたちとには……何も[あり]ません」。ヘブライ語の慣用句。付録7ロ参照。
この節から6:18までエズラ記はアラム語で書かれている。
または,「河岸の向こう側(河流の向こう側)の小総督」。
または,「シュシャン」。
「アセナパル」(Asenappar)。または,「オスナパル」(Osnappar)。アッシリアの王アシュルバニパル(Ashurbanipal)の名の短縮形。lに相当する文字のないペルシャ語と同様,アラム語も最後のlに相当する文字を,rに相当する文字で置き換えている。
マソ本では明らかにここで動詞が省かれている。七十訳は「裁いた」を挿入し,この動詞を9節の最初に入れ替えている。
「塩を頂いております」。奉仕に対する報酬としての俸給を受けることを意味する昔の表現。
すなわち,ユーフラテス川。
「あいさつを送る」。字義,「平安!」 ア語,シェラーム。
「我々に」。卓越を表わす複数形で,主筆を表わす「我々」と同じように用いられている。
または,「軍勢によって」。字義,「腕と強さをもって」。
「シャルテルの子」。ア語,バル・シェアルティーエール。マタ 16:17の脚注と比較。
「この備え」,七十訳; ウル訳,「これらの壁」。
「(彼らは)こう言った」,七十訳,シリ訳; マソ本,ウル訳,「我々はこう言った」。10節参照。
または,「長老たち」。
すなわち,ユーフラテス川。
すなわち,重過ぎて抱えられない石。
「バビロン」,ウル訳; マソ本,「バベル」; シリ訳,「ペルシャ」。
「バビロンの神殿に」。ア語,レヘーケラー ディー ヴァーヴェル; 七十訳,「王の神殿に」。
「エクバタナ」,ウル訳; マソ本,シリ訳,「アフメタ」。
約26.7㍍。付録8イ参照。
または,「この言葉」。
「その者はその上に突き刺され」。字義,「そして杭に付けられ,その者はその上に打たれ」。付録5ハと比較。
「かつての流刑にされた者たち」。字義,「流刑の子ら」。ア語,ベネー・ガールーター。
エズラ記のアラム語で書かれた第1の区分は4:8から始まり,ここで終わっている。
字義,「頭たる祭司」。ヘ語,ハッコーヘーン ハーローシュ; ウル訳,「初めからの祭司」。
8:26の脚注参照。
1コルは220㍑に相当した。
1バトは22㍑に相当した。エゼ 45:11の脚注参照。
または,「[音楽の伴奏つきの]歌うたい」。
エズラ記のアラム語で書かれた第2の区分はここで終わっている。12節の脚注参照。
「愛ある親切」。または,「忠節な愛」。
「ザトの子らからは」,七十訳。
「バニ」,七十訳。2:10参照。
「ザクル」,マソ本欄外。
または,「理知的な(理解力のある)者」。
「イドとその兄弟である」,ウル訳ク; マソ本,「その兄弟イド」。
2:43の脚注参照。
または,「従者たち」。ヘ語,メショルティーム; ラ語,ミニストロース。
1タラントは重さ34.2㌔。
重さ8.4㌘のペルシャ金貨。
「イエス」,七十訳。
「かつて流刑にされた者たち」。字義,「流刑の子ら」。
「領域を守る者たち」という意味で,管轄地域の主要な支配者たちに用いられた。
すなわち,ユーフラテス川。
あるいは,「残りの者」と読むのかもしれない。一つのヘブライ語写本,およびマソ本をわずかに訂正する(ヤーテードをエテルに)ことにより。
「繁栄」。字義,「良いこと」。
字義,「民は大いに泣くこと[をもって]泣いた」。
書写の際YHWHがアドーナーイに変えられた134箇所の一つ。付録1ロ参照。
または,「特に,アサエルの子ヨナタンとティクワの子ヤフゼヤは,このために代表を務めた者たちであった[七十訳,「この事柄でわたしと共にいた」]」。
「かつて流刑にされた者たち」。字義,「流刑の子ら」。
字義,「ヨツァダク」。3:2,「エホツァダク」の脚注参照。
「彼らは握手をして……を約束し」。字義,「彼らは……にその手を与え」。
「また,彼らの罪科の供え物はその罪科のために群れの雄羊一頭であった」,修正により。
「ハシャブヤ」,七十訳。
「それにラモト」,マソ本欄外,ウル訳。
「ビヌイの子らのうちでは」,マソ本を修正することによる; 七十訳,「ビヌイの子らは」; マソ本,ウル訳,「それにバニとビヌイ」。
「とシェレムヤ」。ヘ語,ウェシェレムヤーフー。
「その妻たちを子らと一緒に去らせた」,七十訳のエスドラス書第一 9:36と一致して。マソ本は次のように読むようである,「彼らから妻たちがおり,彼らは子らを[世に]置いた」。