生物の授業で
◆ 西ドイツの16歳になる若い伝道者は,「進化と創造 ― 人間はどちらの結果ですか」と題する本を,その内容を簡単に説明して生物の先生に提供した時のことを,次のように報告しています。先生は進化論を扱う時にはこの本の資料を用いたいと言いました。「進化の問題が授業で取り上げられた時,先生はその本を学友に見せ,その一部を読むことさえされたので,わたしはたいへん驚きました。先生はその本を推薦し,それが別の観点から書かれており,若い人々が自分自身の考えをまとめるのに役だつと話しました。授業のあと,わたしの持ち合わせていた2冊の本は,たちまちのうちに学友の手に渡ってしまいました。先生がクラスの生徒に推薦してくださったおかげで,翌日わたしは15冊の「進化」の本を配布できました。その生物の先生は自分の教えている他の三つのクラスでも「進化」の本を生徒に見せました。次の日先生はわたしのもとに来て,「進化」の本をさらに39冊ほしいのだがとおっしゃいました。もちろん,わたしは喜んで引き受けました。先生は本の代金を立て替えてくださり,生徒からは自分で代金を集めました。こうして,わたしは1週間に56冊の「進化」の本を配布することができました。わたしは今月休暇開拓奉仕をして,豊かに祝福されたことをお知らせしたいと思います。
― エホバの証人の1971年度年鑑より