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目ざめよ! 1971
目71 8/22 26–27ページ

韓国における王国のわざの拡大

昨奉仕年度は,一昨年の10月にソウルで開かれた特筆すべき国際大会で始まり,昨年7月から8月にかけて行なわれた,四つのすぐれた地域大会で幕を閉じました。これらの大会で重要な事柄はバプテスマです。国際大会で,1,511名という驚異的な数の人々がバプテスマを受けたことを皮切りに,昨年1年間で合計,3,290名の人々がバプテスマを受けました。一昨年にバプテスマを受けた2,226名を合わせると,韓国の献身した伝道者のうち半数は,過去2年間にバプテスマを受けた人々であるということになります。それら大ぜいの新しい人々を教え,訓練し,また援助するのは,なんと大きな特権でしょう。

そうした人々のことを,単に数字の面から考えることがないように注意しなければなりません。というのは,バプテスマを受けた人のひとりひとりはそれぞれ興味深い体験の持ち主だからです。一昨年の10月の国際大会でバプテスマを受けた,イチョンに住む一兄弟のたいへん興味深い経験を紹介しましょう。この人は25歳のとき,北朝鮮の共産党に入党して急速な昇進を遂げ,自分の住んでいる郡の警察署長になり,朝鮮戦争ぼっ発後は共産軍の大佐として一連隊を指揮することになりました。しかし,郷里の町で,仕組まれた陰謀のため,自分の家族が仲間の共産党員によって殺されたことを知った時,彼は共産主義に失望し,ついに共産軍から脱走しました。187日間にわたる,きびしい捜索の手をのがれ,無人島のまわりを3日間泳ぎまわっているところをようやく米軍の手で救われました。そして,韓国に脱出したのち,韓国軍と米軍の双方から特別な任務を与えられましたが,ついに,政府に対するすべての義務を解かれ,政府の特別な認可を得た仕事について生計を立てることになりました。しかし,やがて,その仕事の補助金を得るには,わいろや不正にもっぱらたよらなければならないことを知り,その仕事をやめて質素な生活に甘んじることにしました。彼は共産主義を捨てたものの,自分のささえとなる,将来に対する真の希望をほかに見いだしてはおらず,なお無神論を固守していました。偽りの宗教の指導者たちは,彼の興味を引こうとしましたが,成功しませんでした。次いで,ある日,エホバの証人のひとりの若い姉妹の証言を聞きました。その姉妹から得た答えには部分的にしか満足できませんでしたが,今度お話しする前に聖書を買い,生まれてはじめてのことですが聖書を通読しておきましょう,と姉妹に告げました。姉妹が再び訪問してみると,その人は飼っていた豚の1頭を売って聖書を買い,その全巻を一度どころか二度も通読していました。そして姉妹から紹介されたひとりの円熟した兄弟とともに,1年間で「神が偽ることのできない事柄」,「神の自由の子となってうける永遠の生命」および,「とこしえの命に導く真理」の本を学びました。最近,その人は,聖書を毎日読み,読み終えた箇所に小さな印を押してゆく勉強の仕方を地域のしもべに説明しましたが,過去2年半のあいだに聖書を50回通読したという証拠を示すことができます。彼の妻は最初,夫が新しくいだいた信仰に反対しましたが,今では子どもを連れて,夫といっしょに集会に通っています。彼は自分のいだいている信仰をほんとうに喜んでいるとともに,そうした信仰を見いだすのに人生のほとんど50年を費やしたことが残念でならないと語っています。

開拓者や伝道者の司会する聖書研究の数は平均すると,以前よりいつも少なくなっていますが,実際には前よりも多くの人々と聖書研究を行なっています。なぜなら,実を結ばない聖書研究は6か月あまりで中止しているからです。それら奉仕者たちは今や,答え応じる人々に時間を費やしているのです。それにもかかわらず,中には,ほんとうに関心のある人を数多く見いだし,それらの人すべてと聖書研究をする時間を見つけるのに苦労していると報告する開拓者もいます。ソウルのユンドゥンポー地区で働く,ひとりの特別開拓者は,実を結ばない聖書研究を計画的に中止しても15件のすぐれた聖書研究があり,現在司会している聖書研究のうちのふたつをいっしょにしたり,ひとつをだれか他の人に渡したりしさえすれば,新しい研究を始めることができます,と報告してきました。その開拓者は現在の任命地で過去15か月間に,15人の人々をバプテスマを受けられるよう援助しました。(その妻は同じ期間に9名の人をバプテスマに導きました。)彼と聖書研究をしている,関心のある人のひとりは,1か月後にバプテスマを受けようとしている今でさえ,別のひとりの人と聖書研究を行なっており,また,1か月に60冊の雑誌を配布しています。この開拓者の兄弟は,聖書研究の最初から,学ぶことが研究生の心に達して,わたしたちの生きている今の時代の緊急性を研究生が感じるように努力しているとのことです。

チョンジュ市のある女子高校の教師をしているひとりの兄弟は,献身して長年を経た同僚から真理を学びました。この新しい兄弟はたいへん重い病気になり,明らかに手術が必要となりました。その兄弟は,医師が輸血なしで手術をすることに同意しないかぎり,手術を受けるわけにはゆかないとして拒絶しました。同僚の教師たちは,前述のもうひとりの兄弟を無理に病院に連れて行き,その新しい兄弟に輸血を受けるよう圧力を加えさせようとしましたが,古い兄弟は,問題は病人の良心にかかわる事であることを説明しました。このことを聞いた女生徒たちは,先生が手術を受けないならと,学校を休んで抗議デモをすることにしました。その兄弟は人気のある先生だったので,女生徒たちは,その兄弟を失いたくなかったのです。死が迫まったかに思われた時,その兄弟は,万一自分が死んだ場合,先生や生徒に読んでもらうために,病床で一通の手紙を書いて,同僚に手渡しました。先生も生徒もその手紙を読んで感動しました。というのは,その手紙の中で,兄弟は,自分の命は神から与えられたものであり,神の律法に一致してその命を用いなければならないということを詳しく説明していたからです。また,自分の希望は復活にかかっており,自分の決定の全責任は自分にのみあるともしたためてありました。ところが,医師や病院当局者にとっていまだになぞとされているのですが,その兄弟は突然快方に向かい,手術なしで回復しました。そこで先生も生徒たちもみな,二,三週間前までは,その兄弟は信仰のために殺されることになるだろうと言っていたのが,今では,兄弟の命を救ったのは,エホバに対する兄弟のそうした強い信仰に違いないと考えるようになりました。

開拓者の数は引き続き増加しています。特別開拓者のわざはすばらしい結果をもたらしていますが,宣教のわざの大半を遂行し,宣教の成果の大半をもたらしているのは正規開拓者です。それらの開拓者の大半は,チョウウォン市に住む教師の妻の場合のように主婦で占められています。その教師の妻は3人の子どもをかかえており,西洋式の便利品は何も持っていません。彼女は家事を朝早くか,夜遅く処理し,日中,学校で授業が行なわれているあいだに伝道します。10か月のあいだは,正規開拓奉仕者の奉仕時間の目標を達成できないのではなかろうかと考えて,正規開拓者の責務を受けることを望まず,休暇開拓奉仕をしましたが,これまでの3年間,正規開拓奉仕をしてきました。そして,近所の人々から,二つのあだ名をもらいました。夜遅く家事をするので,「森のふくろう」と呼ばれ,また,伝道のための区域や聖書研究に行く時には,いつも急いで歩くので,「ジェット機」と呼ばれています。しかし彼女は,これまでの3年間は人生で最も幸福な時だったので,そうしたあだ名は少しも苦にならないと語っています。

エホバのすばらしい組織のいたるところで起きているのと同様な事柄が韓国でも起きています。昨年は幸福で忙しい1年でしたが,わたしたちは特に,ノア兄弟とフランズ兄弟が二度にわたって韓国を訪れてくださったことを感謝しています。それらの訪問を通して,韓国の兄弟たち,とりわけ,新しい兄弟たちが統治体を身近に感じ,また,エホバがご自分の組織を支持しておられることを理解するよう助けられました。わたしたちは1971年度も,やはりすばらしい年になるものと期待しており,エホバがご自分の民を導いてくださるよう日々祈っています。

― エホバの証人の1971年度年鑑より

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