学校の先生に感謝された進化の本
メキシコシチーにあるエホバの証人の会衆の一つに交わっている高校生の若い伝道者ふたりは,学期の終了する前に生物の先生に「進化と創造 ― 人間はどちらの結果ですか」の本を提供しました。先生はその本を受け取りましたが,大した関心はなさそうでしたし,それについては何も言いませんでした。ところが,学期末試験の日に,先生は個人的にふたりを呼んで,その本に対する感謝を表わし,とても良い本だったので何度も読んだ,と話しました。そればかりか,来学期に教科書として使いたいから,もう50冊ほしいと言い,その理由をこう説明しました。「ほかの本に書かれていることはたわいないことばかりで,偽りの理論だらけだ」。次の学期始めに,この若いエホバの証人たちは注文の本50冊を先生に渡しました。しかし,それでも十分ではありませんでした。その本について知った他の先生や生徒が関心を示し,2冊かそれ以上注文する人がいたからです。2週間のうちに175冊の本が先生と生徒のために配布されました。若い伝道者たちは学校で自分たちの信仰と,エホバに対する信頼を表明するすぐれた機会を持っていたといえます。
― エホバの証人の1971年度年鑑より