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目ざめよ! 1973
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ガソリン不足が生じているのはなぜか

アメリカではガソリンが不足しています。

数か月前まではそういうことを聞いても,現実とは思えませんでした。しかし,今はそうではありません。一部の製油工場の石油貯蔵量はこの時期の従来の貯蔵を20%も下回っています。ガソリンの供給が少ないために店を閉めたガソリンスタンドもあります。また1日にわずか数時間だけ営業している店もあります。そうです,ガソリン不足は現実なのです。

このことはあなたにとって何を意味しますか。

ひとつには,ドライブシーズンのま夏に今までほどガソリンが手にはいらなくなります。また,ガソリンの配給制が全国的に実施されるかもしれません。ある地域では,たとえ政府が制限を課さなくても,販売業者はすでに割当制にして石油を売るのを制限しています。

そのうえ,入手できるガソリンの小売価格は急騰しています。アメリカにおける今年の初春のレギュラー・ガソリンの国内平均価格は1㍑当たり26円でした。専門家は,地域によってはまもなく1㍑当たり38円くらいになるだろうと予告しています。しかも,小売価格は引き続き高騰するものと思われます。ある石油会社の社長は,「まもなく,1ガロン(3.8㍑)が1㌦25セント(約325円)にならずにすむとすれば驚きだと述べました。

アメリカ人は,ガソリンの原料である原油は無尽蔵であると考えることに慣れています。過去の表面的な『ガソリン不足』は価格を一時的に高騰させたにすぎません。新しい備蓄用の石油が直ちに市場に放出されて,価格を安定させました。

しかし今や,アメリカの原油の備蓄は底をついたのです。しかも下の表が示すように,アメリカは他のいくつかの主要工業国と同様に,実際に生産するよりもはるかに多くの石油を毎日消費しています。

アメリカのガソリン用の原油事情は,昨年末から今年初めにかけての冬期の燃料油不足によっていっそう悪化しました。夏期用のガソリンに精製される予定になっていた石油は燃料油の生産に向けられてしまいました。もしこの夏,ガソリンにあまり多くの原油が使われるなら今度は,数か月のうちに,昨年の冬の燃料油危機の二の舞を演じることになるでしょう。

しかし,なぜアメリカの石油会社はもっと多くの油田を掘って石油を採らないのだろうか,と尋ねる人もあるでしょう。高い経費が掘井をほとんど不可能にしているというのが石油会社の答えです。石油はもはや容易に採取できる場所にはないのです。もうひとつの点は,国内産の石油は価格の低下をきたすということです。それは,石油会社をしてさらに多くの掘井を行なわせる要因とは,なんとしてもなりえません。以上のような理由で,アメリカは外国から石油を輸入しなければなりませんでした。

カナダやベネズエラなど,アメリカの従来の石油供給国はアメリカの膨大な石油の需要に応じることができなくなりました。そこで,アメリカはますます大量の石油を中東諸国から買うようになりました。しかし,この措置でさえ,アメリカの当面の諸問題の解決にはなりませんでした。なぜでしょうか。

他の国々も中東の石油を欲しているために,石油の価格はしだいにせり上がっています。また,近年中東で起きた政治および経済上のでき事も石油の価格を着実につり上げる引き金となりました。

このように,アメリカにとっては,原油はもはや以前のように容易に入手できるものではなくなりました。このことはガソリン不足に大きく影響しています。しかし他にも,業界の製油所の問題があります。

たとえ十分の量の原油が入手できるとしても,アメリカにはこれ以上のガソリンをつくるのに必要な製精能力がないように思えます。そして石油業者は,新しい製油所を建てる余裕は自分たちにはないと言っています。現在建設中の製油所は1件もありません。

製油所の建設を控えているもうひとつの理由を石油業者は指摘します。サン石油会社のスポークスマンはこう述べています。「石油会社が新しい製油所を建てようとするたびに,別の環境保護グループがそれに反対する」。

他方,批判者たちは,石油会社はその気になれば現在ある設備を用いてさらに多くのガソリンを精製できると主張します。利潤を上げ,環境保護論者を黙らせるために,石油会社は石油およびガソリン不足を故意に『作り出している』と非難します。

しかし,ガソリン不足は国際政策や大企業がもたらした問題以上のものです。一般の人びとも現状に対する責めの一部を負わねばなりません。

ひとつには,大衆はより多くの,またより大きな自動車を執ように買い求めました。今や,アメリカには8,500万台の自動車があります。最近の大きなエンジンを備えた型の自動車は,以前の車よりガソリン1㍑当たりの走行㌔数がずっと少なくなっています。ガソリンが安価なのを知っているので,人びとは多くの車を買いそれをまたよく乗り回しました。

ですから,一般大衆にも,この夏のガソリン不足をある程度軽減するためにできることがあります。では,それは何でしょうか。

高速道路を走るさいに,時速100㌔で走るところを80㌔で走るのです。そうすればガソリンは10%少なくてすみます。急なスタートも避けます。停車したままエンジンをあまり長くかけておかないこと。エンジンを整備し,タイヤの空気圧を調整し,車輪の向きを整えて,車を良い状態に保ちます。空気調節器のような『余分の』動力を消費するものは使わないようにします。

旅行のたびに,手入れをすべき幾つかの点を整備し,自動車の使用計画を立てます。またできるだけ公共の交通機関を利用するか歩くことです。歩くことは健康を増進させます。

これらの提案がガソリン不足全体を軽減するのに役立つかどうかはわかりませんが,いずれにせよ,あなた個人が夏期の燃料不足に対処する助けにはなるでしょう。

[3ページの図表]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

1日の石油消費量

1日の石油生産量

アメリカ

西ヨーロッパ

日本

0 5 10 15

(100万バレル。1バレル = 約120㍑)

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