真理は小さな子供にも感化を与える
● 聖書の真理は小さな子供にも感化を与え,しばしばその家族に大きな祝福をもたらします。最近,エホバの証人としてバプテスマを受けたある父親は,自分の経験を次のように述べています。
「妻が家庭聖書研究を始めたのは1973年9月ころでした。5歳になる息子も横で静かに座って聞くように勧められ,勉強が終わってからもよく聖書から話を聞いたとのことです。そのころ私は,建築関係の仕事である,現場監督,接渉等の仕事に携わっていました。私はお酒が大変好きでしたので毎晩よっぱらうほど大酒した時も数多く,飲み方も仕事の状態に左右されていました。
「そのようなある晩の事,突然5歳の息子が私の横に座って,ポンと肩をたたいて話をしてきました。この“ちびちゃん”はあらたまって何を話すのだろうと思い,静かに聞く事にしました。その話は次の様な内容のものでした。『お父様は毎晩お酒,たばこをたくさん飲んで自分かってにしていますが,お母様やお姉ちゃんたちは,お父様がお酒,たばこのにおいでいやだと言っていますよ。エホバ神もお酒,たばこをたくさん飲むのはきらいだと言っていますよ。そしてハルマゲドンの時に滅びるとも言っています。私たち子供はお父様に従いなさいと聖書に書いてあります。お父様はイエス・キリストに従いなさいとも書いてあります。もしお父様が従わないなら私たちは滅びるかもしれませんので,お父様もお母様のように聖書を勉強してください』。この様な事をくり返しくり返し2時間も聞かされました。普通なら,子供のくせに父親に対してなにを言うのだ,と怒っていますが,熱意のこもった言葉と態度に,これが真に自分の子供だろうかと思うほどでしたので,お前がこんな立派な態度で一生懸命に話すことができるような教えならお父さんも一度勉強してみるか,と約束してしまいました。
「真理を学び始めてから,自分かってに行動することなく自制できるようになり,家の中は明るく,楽しくなりました」。