一通の感謝状
エホバの証人は毎年,聖書や聖書の手引き書を何千万冊も印刷し配布しています。米国テキサス州に住むある聖書研究者は,かねてから二十歳の甥にこれらの出版物を何冊か贈っており,最近,その甥から出版物に対する感謝状を受け取りました。次に挙げるのは,その甥がこれらの文書について述べた感想の一部です。
「親愛なるアイリーンおばさんとご家族の皆様へ
「もう夜中の1時になるので何枚書けるか分かりませんが,僕の気持ちをお伝えしたいと思います。おもに感謝の気持ちです。
「送っていただいた本を読み,とても驚きました。本当に予想以上の本でした。すべてのことに妙味を加える本ですね。いわば,小さな香辛料が一粒入っているおかげでおもしろみが生まれ,読みがいを感じさせているといったところです。
「『生命……進化か,それとも創造か』は読者の心をつかんで離さない本です。この本を書いた皆さんには,心からお礼を申し上げたいと思います。説明は現実的かつ論理的で,理にかなっています。僕が気に入ったのは,『偶然に生じる生命というのは,印刷工場の爆発によってできた大きな辞書に等しい』というくだりです。見事な説明です。
「『楽園』の本[あなたは地上の楽園で永遠に生きられます]も,よく書かれている本です。この本には,僕が今までに読んだ多くの事柄がまとめてありますが,他のものより書き方が上手で確信がこもっています。この本はまだ読み終わっていません。
「『[聖書から]論じる』は,僕が常々欲しいと思っていた辞書です。以前は理解しかねていた様々な基本的概念について,筋道の通った仕方で論じられていますし,時事問題に対する聖書的な見解も載せられています。本当にびっくりしました。これは必読の書です。これについてもおばさんに感謝しないといけませんね。
「『[若い人が尋ねる]質問[ ― 実際に役立つ答え]』の本は,今日たまたま役に立ちました。デートについて幾つか問題を抱えている親しい友人にその本を用いてアドバイスしたのです。答えが論理的なので,彼女も本当によく理解できました。僕自身も,自分をより良く知る上でその本はとても助けになると感じています。ありがとうございます。
「そして最後に,といっても決して一番劣っているわけでない『新世界訳聖書』があります。この訳は僕の持っている欽定訳[ジェームズ王欽定訳]よりもずっと理解しやすいので,ほかの訳より頻繁に参照しています。……このような貴重な贈り物をくださったおばさんの上に神の祝福がとどまりますように!……
「おばさんの送ってくださった本がなければ,僕は今でも自己れんびんに浸っていたと思います。でも今,僕には自分の状況に対処するための道具があります。お礼をしようにもし尽くせないほどのものです。イエスはおばさんを誇りに感じていることでしょう。僕もそう感じています。
「僕はごく短期間に非常に多くのことを知り,本当に感動させられました。聖書があれほどおもしろく,興味を刺激するものだとは思いませんでした。これで僕にも,サタンに投げつけられた生活上の汚泥を払いのけてゆくしっかりした理由ができましたし,世の中の人々にもその理由を伝えてゆきたいと思います。ありがとうございました。
「ご家族の皆様によろしくお伝えください。……
「ご多幸を祈ります。
感謝と共に
マイケル」