ラハブはエホバを信じていた

エリコという町で起きたことを話しましょう。エリコはカナンという土地にあり，カナン人はエホバを信じていません。エリコには，ラハブという女の人が住んでいます。

ラハブは子どものころ，モーセが紅海の水を2つに分けてイスラエル人をエジプトから自由にした，という話を聞きました。イスラエル人がてきとの戦いに勝てるようエホバが助けたことも聞きました。今，そのイスラエル人の軍隊がエリコの近くに来ています。

ある夜，二人のイスラエル人がエリコの様子を見に来ました。その二人のスパイはラハブの家に来ます。ラハブは二人を家の中に入れて，とめてあげます。エリコの王は，スパイが町に入ってラハブの家に行ったことを知りました。それで，スパイをつかまえるために，部下たちをラハブの家に送ります。ラハブは，二人のスパイを自分の家の屋上にかくし，王の部下にこう言います。「その人たちはここにいましたが，もう町から出て行きました。今すぐ追いかければ，つかまえることができますよ」。ラハブはなぜスパイたちをかくしてあげましたか。― ラハブはエホバを信じていたからです。エホバがカナンの土地をイスラエル人にあたえることを知っていたのです。

スパイたちは，ラハブの家を出る前にこう約束します。「エリコがほろぼされる時に，あなたと家族は助かるでしょう」。スパイたちはラハブに，何をするようにと言いましたか。― 「この赤いロープをまどの外にぶら下げておいてください。そうすれば，あなたの家の中にいる人たちはみんな助かります」。ラハブは言われたとおりにします。それからどうなったか，知っていますか。―

何日かあとのことです。イスラエル人は，エリコの周りをだまって行進します。最初の6日間は，1日に1回行進します。でも7日目には，7回行進しました。それから，みんなが大声でさけびます。すると，エリコの町のかべがくずれ落ちました。でも，赤いロープがまどからぶら下がっている所は，くずれません。絵を見てください。ロープはどこにありますか。― エホバは，ラハブとラハブの家族を救われたのです。

ラハブからどんなことを学べると思いますか。― ラハブはエホバを信じていました。エホバが行なったすばらしいことについて知っていたからです。あなたも，エホバが行なった，たくさんのすばらしいことについて学んでいますね。あなたもラハブのようにエホバを信じていますか。― きっと信じているでしょう！