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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
塔54 11/1 418–419ページ

ハンガリーからの報告

伝道者 1945 590 1947 1253 1952 伝道中 1953 伝道中

真理の敵は,ハンガリーの国にいるヱホバの証者に,ひどい圧迫を絶えず加えています。今年は500名以上の兄弟たちは,牢獄や強制労働天幕にいれられていますが,このことで業は止まつていません。サタンとその代理者たちが猛烈に怒つていることは疑いありません。というのはハンガリーでの業は良く進歩しており,御国の良いたよりを伝道している伝道者は,1年前よりも多いからです。政府の狙いは,ハンガリーの外部のヱホバの民と連絡をつけさせまいとすることです。政府の考えはそのことについて外国からの手紙を禁じ,また検閲するならば,ハンガリー内のヱホバの証者や,あるいは他の民たちには,何も渡るまいというのです。しかし,文書連絡はなされておりハンガリーについてヨーロッパの兄弟が述べている報告によると,ヱホバの証者は辛抱強く良いたよりを伝道しており,その音信が他の民たちに及ぼす影響は大きいということが分ります。そのような誠実さが表し示されていることからして,共産主義者がヱホバの証者の忠実を破るのは全く出来ないということは明白です。そのような献身が,正義の大義のために示されているのですから,真理は間違いなく必らず拡がります。

一人の兄弟は,業務上40人から80人位の人々とどうしても毎日折衝しなければなりませんでした。その兄弟は人々がいろいろなことについて不平を言うのを絶えず聞きましたので真理の音信を語つて人々を慰め,来るべき将来の世と,そしてこの世に来る裁きという非常に重大な事柄に人々の注意を向けさせました。これらの人々が次に兄弟と面会したときに,人々は毎日の仕事についての問題を多く語らず,真理を語りました。人々は,兄弟がヱホバの証者であるということをすでに知り,このすばらしい希望を他の人たちに語り始めました。多くの人は兄弟を自分たちの家庭に招待して,多数の人は本当に興味を示しました。しかし,このことは上部の者の知るところになり,上部の者はこのような兄弟の活動を好みませんでした。止めるようにと兄弟は数度言われましたが,兄弟は止めませんでした。それに兄弟は非常に良い立派な働き人でしたので,しばらくのあいだは黙認されていました。しかし,その商会が設立100年記念祭を祝つた時,その兄弟は『反動,国粋主義者,そして帝国主義者』という理由で解雇されました。それが『国民の決定』であると信じさせるために,多くの勤務者は,兄弟の働いている場所に行くようにとの命令をうけ,そして兄弟はその職を即刻止めるようにと要求しました。次の6カ月のうち,兄弟は仕事をするのを禁ぜられました。兄弟が仕事を失つていたとき,彼の病弱な妻は,清掃の仕事をしてお金を得ようとしました。2ヵ月後に,ヱホバの証者であるという理由で,その妻は解雇されました。警察は,彼らが『帝国主義者で戦争を惹き起している』という理由で3度家庭訪問をいたしました。隣人である一人の婦人は,この二人から真理を聞いて,信じ,伝道者になりましたので,警察は一層に干渉するようになりました。土曜日の夕方,その兄弟は出頭命令をうけ,次の火曜日の正午までにはそのアパートを出て,カトリック信者の住んでいるアパートで同居するようにと命ぜられました。隣人の姉妹は,家族と共にそのアパートを出るようにと命ぜられ,町の別のはずれの新しい場所を割当てられけした。月曜日の朝,この処置を取つた理由を尋ねたところ,「この処置を取り消すようヱホバに願え」と言はれました。警察に呼び出され,ヱホバの証者の2家族が同じ屋根の下に生活するのは許されないと言われました。兄弟たちは,そのような処置を許す法律の規定は無いと知つていましたので,そのアパートを出ようとしなかつたために逮捕されて,党の委員会に引き渡されました。兄弟たちは,火曜日の夕方までにそのアパートを出るべきであつて,もし出ないならば街路に投げ出すと言われ,強制的に出されてしまいました。その兄弟姉妹は,このような経験をうけたにもかかわらず落胆してはいません。ヱホバがそのようなことをなぜ許しておられるかを知つていますので,証言の業を中止してはいません。

ある村で,姉妹の夫で熱心な共産主義者が死にました。兄弟が葬式を司会することになりました。カトリックの牧師はこのことを妨害しようとし,一人の人を遣わして,こんな風に言つて来ました。ヱホバの証者が葬式を司会してはならない,墓地は汚されるであろうし,もしヱホバの証者が葬式をするならば,司祭は墓地を潔め直さなければならないというのです。しかし,兄弟たちはこの命令に屈服せず,墓穴を掘つて一晩中見張つていました。兄弟は良く努力しました。というのは,牧師は夜の中に人を遣わしてその墓穴を埋めさせようとしましたが,その企ては防がれました。翌朝葬式が行われましたが,いくらかごたごたが起りました。牧師から遣わされた一人の人は怒鳴つて,死人は牧師の祝福の祈りを受けて葬られるべきであつて,犬のように葬つてはならないと言い,脅迫してその葬式を妨害しようとしました。でもその葬式に出席していた多くの共産主義者が,牧師と牧師の遣わした人々はそのごたごたの張本人であると非難しましたので,平和と静粛が回復されました。こうなつてしまつたので,牧師の雇つた人々はその場を立り去り,兄弟は350人の前で話をすすめることができました。その話しは,希望と慰めを与え,非常に良い話しでした。

敵はほとんど止めることなしに手段を取つていますので,業は非常な害をうけていますが,しかし,私たちの兄弟はこう書いています。『収穫は全く豊かである。良くない天候にもかかわらず,我々は植えたものを培うのを怠つてはいない。』

ハンガリーにいる私たちの兄弟は,サタンの世と天にいる天使たちに対して全く見ものになつています。兄弟たちは,非常に大きな迫害の中にあつて,至上者ヱホバに誠実を保つ素晴らしい模範を与えています。ヱホバは必らず彼らを保護し,彼らにより一層の恵みを示し,そして彼らに力を与えるでしよう。そして彼らを生存なさつて御自身の御名を立証し,彼らを永遠の生命に救われるでしょう。(1954年のヱホバの証者の年鑑より)

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私たちは,幸福な神,幸福な王,幸福な音信を持つているのですから,怠けたり不平を言つてはならずむしろヱホバと同じく私たちも幸福になり,ヱホバの与えられるものにいつも満足して行い,また自分の上に置かれる責任を良く果さなければなりません。

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