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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1955
塔55 9/1 324–336ページ

フォークランド諸島の人々に伝道する

それは,ウルガイの夏である1月中旬の非常に暑い午後のことでした。ものみの塔協会のふたりの宣教者は,六,七人の仲間の宣教者に別れを告げてから端艇に乗りこみ,それからこんどはオランダの貨物船に乗つて,1000マイル離れた南極のフォークランド諸島に出発しました。

旅行中,船員や乗客全部に良い証言がなされました。乗客の中でも,南極の部署に行く気象台員の団体は,自分の書物を求めただけでなく,南極の部署についている仲間のためにも書物を求めました。ひどく揺れた5日間の船旅の後,木の生えていないフォークランド諸島がやつと見えて来ました。明るい色でペンキされた首府ボート,スタンレイの家や,その屋根が見えたとき,海の旅行につかれた人々は,本当にうれしく感じました。鼠色がかつていて,そして高低のある土地は,ヨモギで覆われていました。なおこの島々全部には道路は8マイルしかないということが後に分りました。この島々に住む2280人の人々は,まもなくヱホバの御国の良いたよりを初めて聞くでしよう。どのような態度を示すでしようか?

宿舎を探し,食物を食べて,一晩ぐつすり眠つた宣教者は,朝早く起きて家から家の伝道を始めました。一番最初の家で,ふたりが着いたというニュースがまるで野火のようにひろがつているのを知つて,彼らはどれほど驚いたことでしようか。宣教者が昨日到着したことは,誰でも知つていて,皆気持よく歓迎してくれました。村には3つの教会があり,そして5人の牧師がいるにもかかわらず,人々は霊的な飢餓に瀕していて,最初の4軒の人々は宣教者の話を3時間も聞きました。5日間に,100冊以上の聖書研究の助けの本,幾百冊という冊子,そして聖書の事柄を説明する雑誌を配布しました。訪問した多くの家々に再訪問する取り極めがつくられました。

しかし,この活動のために,村の静けさは破れました。それはまつたく話の種になりました。多くの人は熱心に聞いて聖書の質問をしましたが,と同じく牧師たちはたいへん心配して困つてしまいました。牧師たちは,突然活潑になり,教会員のところを訪問して,宣教者の仕事をけなしました。2年の中一度も人々を訪問しなかつたひとりの新教徒の牧師は,急に1ヵ月のうちに2回も訪問するようになりました。そして風のように,人々の態度も変りました。牧師たちの宣伝のため,宣教者は違う聖書を持つているとか,またはスパイである,などという噂が町にひろまりました。

宣教者は公開講演を開き始めました。家庭や,借用した会館で行いましたが,その講演全部を通しての平均出席者数は約30人でした。ヱホバの御名が自分たちの聖書の中にあるということだけでなく,他の教理をも学んで,人々はびつくりしました。1ヵ月経たない中に,首府内の家はことごとく訪問され,聖書研究は14軒の違つた家々で司会されました。この諸島の半分の人口は,まわりの島々や,前衛地,そして天幕に住んでいます。宣教者は,その時にはそれらの人々に接することができないため,聖書の書物を各家庭に郵送するよう取り極めました。このようにして,フォークランド諸島における業を約2ヵ月した後,どの家庭も,直接の訪問をうけるなり,あるいは郵便によつて,ことごとく御国の証言をうけました。

宣教者がウルガイに戻つてからも,善意者からの手紙は宣教者のところに来ています。文面によると,彼らは聖書の研究を続けていて,いまでは同国人に伝道しています。御国の良いたよりをフォークランド諸島の人々にもたらすのに費した時間と努力は,全然水泡に帰さなかつたのです。その中の幾人かの人々は,ハルマゲドンの戦を生き残つて,正義の新しい世におけるヱホバの祝福を必らず楽しむにちがいありません。

[336ページの囲み記事]

『知恵ある者は辱しめられ,又あわてて執えらる。視よ,彼らはヱホバの言を棄てたり。彼ら何の智恵あらんや。』― エレミヤ 8:9。

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