子をその道に従いて教えよ
ニュー・ジーランドの子供たちのあいだでは,不道徳が多く行われており,その状態は非常に悪いため政府は特別調査委員会を設立しました。10歳台の子供が3人,二つのむごい殺人事件に最近関係していました。それで,ヱホバの懲めと権威を持つ助言をうけて育てられた子供たちの敬虔な振舞を聞くことは,まつたく気持良いものです。学校を卒業すればすぐに全時間開拓者奉仕に入ろうと望んでいるひとりの若い姉妹は,証言する多くの機会を得て心からよろこんでいます。その通学している高等学校内の多くの人々は,その姉妹によつてヱホバの制度に尊敬を払うようになりました。1学期の終りには宗教に関して取つた姉妹の立場,その外見,振舞,そして良心的なことについて,いろいろな先生は讃辞を述べました。授業時間の切れ目の休みの時とか,また午休みのあいだなど,学校内のすべての先生はその姉妹について話し合う程の関心を持つています。それで,ヱホバの証者は人々に知られて来ます。校長の言葉によると,いままでの中でその子供だけが宗教について利潑な話をし,しかも年の割には,学校内で一番広い一般知識を持つているということでした。その姉妹によつて証言をうけた先生は,他の先生方にその語つた言葉を述べました。友達の生徒が示した嘲笑や敵意にも挫けないその子のクリスチャン行為について一人の先生は話をしました。
割当ての話を準備するとき,この姉妹は『目覚めよ!』から資料を集め,大抵『優秀』の評を取ります。科学の先生は読書用に『新しい世を信ずる基礎』をもらいました。別の先生とは,『進化論』の冊子から進化論が論ぜられ,話を詰めていつたとき,学校の教科書は時代おくれで正しくないものである,しかし文部省からの供給である故に使用しなければならないということが告白されました。最近,3分間の話が取極められ,各生徒はそれぞれ自分の題を選びました。この若い姉妹は,『あらゆる時の最も売れ行きのよい本聖書』について話をしました。そして,学校の級長につぐ,最高の賞を得ました。この話は500人の生徒の前でなされ,善い証言でありました。休暇開拓者奉仕,他の神権的な活動,学校の義務,そして家庭の雑務のため,この幸福な若い姉妹には,古い世の組織制度に属する不道徳な行にひきずりこまれる時間はありません。(1955年度のヱホバの証者の年鑑より)