ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 塔56 2/15 80ページ
  • 読者よりの質問

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 読者よりの質問
  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
塔56 2/15 80ページ

読者よりの質問

● マタイ伝 19章30節,20章16節,マルコ伝 10章31節及びルカ伝 13章30節の,先の者が後に,後の者が先になるという聖句は復活の順序に適用されるのですか?

復活は議論の中心ではない。そこには人々の二つの階級が考えられている。神の恵みを得る第一の者と思われた一つの階級は最後となつて取り残され,後に取り残されていると思われた階級が恵みを受ける第一の地位を受け継ぐ。自分を高くしていたイスラエルの宗教指導者たちは物質的に恵まれていたばかりでなく霊的にも特権と機会とに恵まれていて神から,最先に祝福されると考えていた。しかるにイエスは高くされた者に向つて云われた。アブラハム,イサク,ヤコブ,予言者たちによつて画かれている神の国の取り決めから彼らが閉め出され,彼らの代りに軽べつされた者たちが神の国の宴会につらなるためにやつてくる時が来る。これら入り来る者たちは東から,西から,北及び南からの者であると云われたイエスは,彼らがユダヤ民族からの庶民ばかりでなく,凡ての国民からの貧しい人々であることを示された。これら踏みつけられたユダヤ人と軽べつされた異邦人とは,神の国に入る機会にだけついて云えば,最も後に置かれた人々であつた。すなわち少くとも,自分たちは神から最先に祝福される見込みがあると自負していた宗教家はそう判断したのである。故にイエスが次のように結ばれたのは,これら二つの階級とその関係を意中に置かれてのことなのである。『先にある多くの者は後になり,また後にある者は先になるであろう。』― ルカ 13:23-30; 16:14-31,口語。

物質的又は世間の尊敬や評判という意味で富むことを願つている者は御国に入ることが非常にむずかしいのを悟るであろう。これに反し迫害にあつても神に奉仕するためには安楽を与える持ち物や,この世の名声をも喜んで投げ捨てる者こそ祝福されるであろう。この世の評価に従えば,このような低い者は神の祝福から最も遠ざけられた者で,この世の高い者が最も近くに置かれた者かもしれない。しかしながらイエスが次のように云われたのは,まさにこれらの富んだ者と貧しい者との二つの階級を対照させた後であつた。『先にある多くの者は後になり,また後にある者は先になるであろう。』(マタイ 19:24-30。マルコ 10:23-31,口語)この表現はマタイ伝,マルコ伝の場合とルカ伝の場合とでは異つた背景の下で用いられている。しかしそこに確立されつつあつた原則は同じである。すなわち霊的な特権と機会に富み,外見上は最先に神の祝福を受ける望みがあつた者,たとえば教職者など,が最後となり,高慢な教職者たちが,神の祝福をよもや受けることはないと考えた卑しい者たちを神は第一に置かれたということである。

そのようにこの表現をこれら二つの階級に当てはめると,夫々に異つた,凡ての背景においてそれは理解することができるし,又イエス時代のイスラエルにおけるユダヤ人の間の有様に関連させても,或は異邦人が教会の級に加えられたことに関連させても,或は今日の末の日におけるキリスト教国の状態に関連させても意味をなす。一時は先にあると思われた得意の教職者たちは低くされて後となり,後に低くされていた謙遜な者を神は神と共に第一の地位に高められたのである。―ルカ 14:11。

しかし一番最後であるということは全く取り残されるということを意味すると,どうして知ることができるであろうか。『天国で最も少さいものと云われる』者が天国に入れず全く取り残されるということと同じことなのである。それは前後の文の関係によつて判るのである。『天国で最も小さい』と呼ばれている者は学者やパリサイ派の人々であり,更にはつきりと彼らは決して天国に入らず,又人の正しさが学者やパリサイ派の人々よりすぐれていなければ,決して天国に入れないと云われている。後になつた先の者と云われているのは,この同じ教職者であり,従つて『最も小さいもの』と『後の者』とは同じ運命に相違ない。―マタイ 5:17-20。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする