物質による解決は不適切
「大戦後の人道主義」の中で,W・マツクネイル・デイクソンはこう書いています。『毎日疲れはて,徹夜して物質を追い求めることにより,私たちの精神的苦しみをやわらげたりいやそうと試みても,それは失敗に終るだけである。いかに寛大にまた献身的に与え行われても,うえた者は食物以上のものが要り,貧しい者は家以上のものが要り,貧民は衣服以上のものを必要とする。偉大な真理を受け入れる日は近づいている。すなわちいままでの宣言の中で一番大きな宣言すなわち,「人の生くるはパンのみによるにあらず」という偉大な真理である。この真理が受け入れられることによつてのみ,またその時はじめて,文明という名にふさわしい,文明の基礎石が置かれるであろう。』