シンガポールで
一人の開拓者は日本人の一事業家に会いました。この日本人は,開拓者の聖書の話を中断して,こう言いました『あなた方クリスチャンたち,口先ではただ一つの真の宗数を持っているというが,御存知のように広島や長崎に原子爆弾を落して無実な人々を殺したり不具にしたのは,あなた方クリスチャンではないか。』開拓者は,巧みに話しをすすめて,その行いをした自称クリスチャンとヱホバの証者のごとき真のクリスチャンとは全くちがうと示しました。ヱホバの証者はキリスト・イエスの模範に従い,「自分自身のごとく隣人をも真実に愛し」ますと話しました。すると,その事業家は,開拓者が聖書の話を終えるまで聞いていました。それから『新しい天と新しい地』の本をよろこんで受け取つただけでなく,聖書をも求めたいという願いを申し出ました。
― 1959年のヱホバの証者の年鑑より ―