自分の家の近くを伝道する
◇ ときどき,新しくてあまり慣れていない伝道者は,近所の人々を恐れ,自分の家の近くで伝道するのを望まぬ場合があります。しかし,実際にやってみるなら,そのような恐れは不必要なものであることにすぐ気付くでしょう。ベルギーのある姉妹の開拓者は,二人の娘さんと生活している未亡人に会いました。研究が始まり,3人とも良く進歩し,献身とバプテスマという段階にまで進みました。しかし,婦人は近所の人たちに気をつかっていました。なぜか理由は婦人自身にもはっきり分かりませんでしたが,家を売って,アパートに移れば,自分がエホバの証者になった事がだれにも知られないだろうとまで考えました。二人の娘や,会衆の僕は,はどこへ行ってもやがて皆が知るし,それ以上に,エホバに対する強い愛によって,どんな恐れもなくなると助言し,開拓者は婦人の家が面する通りで伝道し,その伝道に婦人を招待しました。彼女が家から家へたずねてゆくのを見て驚いた人は沢山ありましたが,婦人が自分のしていることをはっきり説明すると,関心を示す人が多勢ありました。その日配布された文書は多く,四つの新しい研究が始まり,その一つは婦人の親しい友だちです。それで,今,この婦人は,自分の家の近くでの伝道を恐れるのは愚かなことだと思っています。―1963年エホバの証者の年鑑から