全時間の伝道者になった婦人たち
◆ 休暇開拓奉仕は,正規開拓奉仕への橋渡しです。ここグァデロープでも,去年4月休暇開拓をしたたくさんの伝道者にならって,1人の婦人の奉仕者が1ヵ月間,休暇開拓者になりました。「私は組織に交わっていた16年間に初めて大きな収穫を得ました。こんな大きな喜びを得たことは今までにありません」と奉仕の結果を手紙にしたため,次のように説明しています。「私は聖書の研究を前に一つだけ司会していました。私の時間の計画がまずかったため,自分では思いながらも定期的に司会することができなかったのです。しかし,休暇開拓をした月に,効果的な時間の計画のたて方を学びました。その月の終わりには七つの家庭聖書研究が始まったのです。私が味わったこのすばらしい結果をどうしてそのままにしておくことができるでしょうか。1ヵ月の間,私が野外の奉仕に参加する計画が立てられるならば,来月から正規開拓者になれないことがどうしてあるでしょうか。主人はいまだ信者ではありませんが,真理に少しは関心を抱いています。それで私は開拓奉仕を続けてゆきたいと話しました。主人の同意を得たときの私のよろこびを想像してください!」 その結果この婦人は,さらに1ヵ月休暇開拓奉仕をし,現在は正規開拓者として働き,7月には11の家庭聖書研究を司会しました。この婦人は手紙の中で次のようにのべています。「親愛なる兄弟姉妹,開拓奉仕者になって皆さんが経験できる最大の祝福を味わってください。13人もの家族がいる私でさえもこの喜びを経験しています」。すばらしいではありませんか。
◆ チリの婦人の伝道者は,仕事を整理して正規開拓者になることができました。それは,数年間働いていた会社で半日だけ働くようにしたからです。この婦人は,その態度や働きのため貴重な存在と思われていました。このためには,雇主の反対を克服しなければなりませんでした。全時間宣教を始める固い決意を見てとった雇主は,遂に彼女の条件に賛成したのです。最初の月の終わりに,彼女は,1日中働いていた時と同額の給料を受け取りました。それを知ったときの婦人の驚きを想像してみてください。「伝道でそんなにたくさん歩くなら,靴もいたむから少額では困るでしょう。以前と同じ額をあげます」と雇主は言いました。彼女の今の目標は,1月1日から特別開拓奉仕を始めることです。
― エホバの証人の1966年度年鑑から