忠実を守る子供
● 太平洋のポナペ島では,動物を殺して食卓に備える一般の方法が神の律法に反するため,エホバの証人の家族は,肉を食べるのに,家で家畜を殺すか,あるいは他のクリスチャン兄弟から分けてもらった肉を料理する以外に道がありません。あるとき,エホバの証人の一婦人の肉身の兄が,その妹の5歳になる娘に,村の祭りに行って持ち帰ったブタ肉を食べさせようと誘惑しました。しかし,その幼い娘は,「おとうさんと,おかあさんに,いけないと言われていますから,食べません。それに,そのブタ肉には血があるわ!」と,きっぱり断わりました。その家を訪れていた祖母は,その様子を見て,むすこにこう語りました。「この子は親から神の律法にしたがって訓練されているのでお前はこの子に,それを食べるよう納得させることはできないのだよ」。
― エホバの証人の1968年度年鑑より