「エホバを試みる」
年に3度大会に出席することは,しばしば「エホバを試み」るよい機会となります。(マラキ 3:10)南米北東岸のオランダ領スリナムに住む10歳の一少女は,パラマリボで開かれる地域大会に出席したかったのですが,お金がありませんでした。彼女は毎晩エホバに祈りました。少女はある婦人のもとで働いていましたが,得たお金は全部母親に渡さねばなりませんでした。ある日,その婦人は,彼女の自動車をサービス・ステーションまで運んで洗う話をしました。少女は,すぐに,わたしに自動車を洗わせてくださいと申し出ました。婦人は,少女に25セント(90円)払う約束をしました。これはあまり多い額ではありませんでしたが,少女は仕事をひきうけました。彼女は,自動車をたいへんきれいにしようと,特別念入りに洗いました。婦人は彼女にその場で賃金を払おうと思いましたが,少女はそのお金をためておいて欲しいと頼み,お金の必要なわけを婦人に説明しました。婦人はたいへん感心して,毎週車を洗うことを頼み,また,賃金を2倍にしてくれました。エホバはこの少女の祈りを聞かれました。彼女は4日のあいだずっと大会に出席することができました。あなたは,1年に3回開かれる大会の招待に応じることによって,「エホバを試み」ますか。
― エホバの証人の1969年度年鑑より