りっぱな行状により真理に光輝を加える
● エホバの証人の優れた態度がきっかけとなり,ある男の人は真の崇拝を受け入れました。ベルギーに住むひとりのエホバの証人はれんが職人の一グループに加わっていました。職人の中にはエホバの証人を見ることさえがまんできないという人たちがいました。たまたま,そのうちのひとりで,仕事に慣れていない職人は,塀の角を仕上げることができないでいました。むろん,彼はエホバの証人に助けを求めるつもりはありません。塀の具合がますます悪くなるにつれ,その職人は興奮していら立ち,びっしょり汗をかいていました。証人は事の次第を見て自分の持ち場からその人のところへやって来ると,その状態を自分に直させてもらえないかと尋ねました。仕事の具合を直した後も,同兄弟は2時間ごとにその人のところへ来て援助しました。その後数週間にわたり,彼はその未経験な職人に非常に役立つ提案を与えました。
そうした思いやりを示されたのですから,そのれんが職人はそれまでエホバの証人に対して抱いていた憎しみをいつまでも持ち続けることなどできません。しかも,彼は兄弟が,働いているすべての人に対して同様の態度を示しているのに気づきました。人々が助けを必要としている場合に,証人は喜んで彼らを教えました。彼は自分の仕事を怠けませんでしたし,建築現場から物を盗むこともしませんでした。未経験なその人は仕事をしながら,エホバの証人が真理を持っていることを悟りました。そのエホバの証人の態度は,神のみことばを学ぶよう彼を促し,ついに,その人自身も真理を受け入れました。その兄弟の良い行状は『神の教理に光輝を加えた』のです。―「エホバの証人の1976年の年鑑」より