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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1976
塔76 12/1 733–734ページ

彼らは『その労苦のゆえに良いものを見る』

韓国の釜山は,人々があふれんばかりの都市です。30年足らずのうちに,人口は25万人から150万人へと膨れ上がり,その数は今もって増え続けています。釜山が目立った存在となったのは朝鮮戦争の時でした。戦争中の一時期,釜山は韓国の暫定的な首都として,また,共産主義者の侵攻を恐れて,逃れてきた幾千人もの人々の難民センターとしての役を果たしました。

これらの難民の中には,聖書に記されている神の王国の約束に信仰を持つ人が幾人かいました。彼らは,初期クリスチャンが「散らされた」時に行なった業,つまり『みことばの良いたよりの宣明』を続けました。その結果,釜山にエホバの証人の会衆が設立されました。それは1950年のことです。しかし,その最初の会衆は拡大を続け,1976年までに,釜山地区に54の会衆が設立されるに至りました。―使徒 8:4。

こうした拡大は人口の増加と共に,問題をもたらしました。過密都市では,エホバの証人が年に二回開く巡回大会の会場を借りることはほとんど不可能になりました。では,どうすればよいのでしょうか。西欧の幾つかの国々では,こうした大会を開催するホールがエホバの証人たちの手によって建てられています。アメリカやヨーロッパでできたのであれば,アジアでも行なえるのではないでしょうか。そして韓国のエホバの証人はまさにそのことに着手したのです。

経済上の難問題を抱えているこの国で,証人たちは,こうした大規模な建築計画の資金をどのように調達できたのでしょうか。エホバの証人の一人が自分の事業の利権を売り,その収益の大半をこの建築計画のために寄付しました。これをきっかけに寄付が次々と寄せられ,落成時までにはほとんどの支払いを終えていました。エホバの霊が,この計画を真心から支持するようご自分の民を奮い立たせたことに疑問の余地はありません。この建築計画はやがて彼らにすばらしい霊的祝福をもたらすものとなるでしょう。

工事は,一連の冬の巡回大会が終わってから着工して,春の巡回大会が始まるまでに完成していなければならず,かなりのスピードが求められました。事実,大会ホールはわずか二か月で出来上がりました。工事の大半は自発奉仕者の手によって行なわれました。工事の進行があまりにも迅速なので,近所の人は驚き,証人たちが4時間の夜間外出禁止令を守っていないのではないかと疑ったほどです。しかし,もちろん,エホバの証人は外出禁止令を守っていました。約1,200人を収容できる,明るい感じの立派なコンクリート造りの建物が完成しました。

座席は,韓国の習慣に従って,美しい木のタイルをはめ込んだ床の上に座るのです。大会ホールの献堂式の行なわれた4月5日には,限られた1,300人の人々が詰め合ってホールに入りました。出席者がホールの中に入ると,履き物を入れるビニール袋と東洋の習慣に従って記念品が各自に手渡されました。この時の記念品は献堂式を記念する文字が彫られているボールペンでした。出席した人はみな,明るい舞台と優れた音響施設,二階にあるバプテスマ用のプール,建物の正面に造成中の東洋風の庭などを見て大変喜んでいました。

献堂式の話はミルトン・ハミルトンによって行なわれました。彼は,釜山でエホバの業を確立するため朝鮮戦争直後から熱心に働いてきた宣教者の一人です。これまで何年にもわたって,釜山では約25人の宣教者が働いてきました。そしてこれらの宣教者のすべては,今そこにいる土地の証人たちと共に『その労苦のゆえに良いものを見て』,どんなにか喜んでいることでしょう。釜山のエホバの証人は,東洋で最初の大会ホールを持てたことをうれしく思っています。そして目に浮べた喜びの涙は,彼らの感謝の念を物語っています。―伝道 2:24,新。

[734ページの写真]

韓国,釜山の大会ホール

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