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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1995
塔95 3/15 32ページ

聖書にはどれほどの値打ちがあるか

最近,英国図書館はウィリアム・ティンダル英訳のクリスチャン・ギリシャ語聖書に,約160万㌦(約1億6,000万円)を支払うことに同意しました。468年前に出版されたこの聖書は,ティンダル訳聖書の初版本の中で完全な形で残っている唯一のものです。この英訳を抹殺しようとする執拗な努力にもめげずに生き延びたのです。この聖書はロンドンで展示されています。

英国のブリストル・バプテスト大学から譲り受けたこのティンダル訳聖書は,1784年以来,同大学に保管されていたものです。大学理事会の副理事長ロジャー・ヘイドン博士は,「これは国家,文化,キリスト教の観点から見て,非常に重要な記録である。我々はこれまでこの聖書を保管室にしまい込んできたが,もっと広く一般に公開したいと思った」と述べました。

何世紀もの間,聖書はおもにラテン語でしか入手できず,僧職者や教育を受けた上流階級の人々しか読むことができなかったのです。ティンダルは,彼以前のジョン・ウィクリフと同じように,すべての人々が読んで理解できるような聖書を普及させたいと思っていました。ある時,ティンダルは反対していた僧職者にこう述べました。『もし神が私に命を長らえさせてくださるなら,多年を要せずに,鋤引く牛馬を駆る少年をしてあなた以上に聖書を理解させてみせよう』。

これは危険な仕事でした。なぜなら,僧職者たちは,聖書を一般の人々が入手できるようにするためのどんな努力に対しても激しく反対していたからです。そのため,ティンダルは英国からドイツに逃げ,そこでギリシャ語本文から「新約聖書」を翻訳しました。約3,000冊が印刷され,英国にひそかに持ち込まれました。ロンドンの司教は見つけ出した聖書をすべて買い上げ,それをセントポール大聖堂の庭において公衆の面前で焼き捨てました。結局,ティンダルは捕らえられ,裁判にかけられ,異端のかどで有罪とされました。彼は1536年に,杭につけられて絞殺火刑に処されました。僧職者たちからあれほど憎まれた聖書に,現在これほどの値打ちがあるというのは,本当に興味深いことです。

エホバの証人は,聖書の正確な知識を探し求める人すべてに,それを分け与えようと懸命に努力しています。証人たちは他の訳の聖書を印刷して配布するほかに,原語から聖書全巻を翻訳してきました。この訳は正確さと読みやすさとを兼ね備えています。1995年までに,7,400万冊を優に上回る数のこの「新世界訳聖書」が12の言語で出版されました。もちろん,どんな訳の聖書であっても,その真価は命を与える音信にあると言えます。

[32ページの図版]

ウィリアム・ティンダル

[クレジット]

Bibliothèque Nationaleにある古い版画より

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