良いたよりを伝える ― 練習をして準備の整ったあと
1 今日,家族全員を正しいわざへと動機づけるのにたいへん役だつのは,家庭での練習の機会です。ある巡回のしもべの報告によると,野外奉仕に関係ある討議や練習の機会を持つよう,いろいろな家族に勧めて良い結果を得ているとのことです。家族研究のあとの10分か15分間,家族のかしらの司会のもとにある週には雑誌の提供の仕方を討議したり練習したりできるでしょう。次の週には家から家の記録をきちんとつける方法,その次の週には伝道かばんの中に何を入れておくかを討議できます。(若い伝道者の中には伝道かばんを持っていない人もいますが,この巡回のしもべは,自分自身のかばんを持つことによってわざにもっと個人的な関心を持つようになる場合があるのに気づいたと話しています。)次には,奉仕のためにどのようにきちんとした服装をするかです。(クリスチャンの奉仕にふさわしくない服装をした子どもが時として見受けられます。10代の伝道者の服装や身なりに改善の余地の見られる場合があります。)それから,効果的にさまざまな反対に対処したり再訪問をしたりできるよう,実演をしたりして互いに助け合います。子どもたちはよく尋ねられるふつうの質問には答えができるように備えておくべきです。
2 協会は,野外で現実に出会う状況をもとにして練習するよう勧めます。そうすれば,野外で実際に直面する共通な反対にどう対処するかを学ぶわけですから,分別が大いに深まります。たとえばある練習では,「宗旨が違いますから,関心がありません」という反対に対して,次のような点が出てきました。伝道者は「そうですか」と答えてから,次のように言いました。「どの宗教に属しておられますか」。「あなたの宗教では,犯罪や汚染などといった増大する諸問題に対してどんな見方をしておられますか」。「現代の世界がどうなるかについて,あなたの宗教はなんと教えていますか」。そうした質問に対する人々の反応はたいていばく然としています。しかし相手の人の宗教について質問するならば,その人は自分の持っている反対をしばしば忘れてしまい,自分の宗教にわたしたちが関心を持っていることを知るようになり,その結果わたしたちも相手の人をどうすれば最もよく援助できるかがわかります。
3 わたしたちは家庭での練習の機会に,野外で良いたよりを効果的に提供する能力をつちかえます。あなたの家族でまだ行なっていないのでしたら,近いうちにそうした練習を始める計画を立ててはいかがですか。