良いたよりを伝える ― 1973年「ものみの塔」運動の最高潮
1 ノア兄弟は4月の運動に関する手紙の中で,「4月は『ものみの塔』運動の4か月目であり,最大の月になるはずです」と述べました。もし,それが去る1月の運動よりもいっそう大きな月となるのであれば,4月はほんとうに大きな月となるに違いありません! というのは,1月には合計3万132の予約が得られたからです。東京支部では,包装紙に印刷する予約者の住所を書く仕事を行なうために,週中毎日,7人の開拓者の姉妹たちが自発奉仕者として手伝いに来ました。沼津支部では,予約者に郵送する雑誌を毎週平均7万冊包装するため兄弟たちが忙しく働いています。予約者があまりにもふえたので,予約発送部門にはもうひとりの兄弟を加えなければなりませんでした。わたしたちは,毎号の雑誌を少なくとも26万部印刷しており,4月15日号は35万部以上,また22日号は33万部を印刷しました。これはすべてみなさんが野外で熱心に活動しておられるからです。
2 さて,ノア兄弟は,4月を「ものみの塔」運動の「最大」の月にするよう勧めています。あなたもこのことに十分あずかれますか。あらゆる機会をとらえて熱心に予約を提供すれば,あなたもそれにあずかれます。毎日野外に出る,特別・正規および一時開拓者には,予約を提供するわざに熱心に励む絶好の機会があります。1冊の本と2冊の雑誌の提供に早く切り換えたいという気持ちになる場合がしばしばあるかもしれません。しかし,まず最初に雑誌を予約することの著しい利点を関心を持っている人に時間をかけて説明しているでしょうか。最近号の「ものみの塔」と「目ざめよ!」誌を5,6冊見せて,4月15日号と22日号に特に注意を向けさせ,そして予約用紙の記入の仕方を説明すると,時々両方あるいは一方の雑誌の予約を得ることができます。確かに,訪問するすべての家で予約を得るわけではありません。しかし,もし耳を傾ける人すべてのところで誠実に予約について説明して勧めるなら,やがて予約をする人を見いだすでしょう。わたしたちが予約を得られるのは,引き続き熱意をこめて予約を提供することによります。両方の予約を勧め,それが得られない場合に,一つの予約を勧めることをためらわないでください。
3 ある開拓者の姉妹は,いつも文書の配布できない区域で働いていた時の経験を述べました。その日もいつもと同じで,何も配布できないまま2時間働いた後,姉妹は家に帰りたくなりました。しかし,もう一軒家があって,中からだれかがピアノを弾いている音が聞こえてきました。姉妹はその家を訪問しましたか。それとも,そのまま家に帰ったでしょうか。彼女はその家を尋ねました。そして,たいへん気持ちのよい婦人に会い,すぐに両方の雑誌の予約を得るという報いを得ました。そうです,最後の家に至るまで根気強く努力するのは,しがいのあることなのです。
4 雑誌の日にも予約を得る機会があります。別の開拓者の姉妹は協会に手紙を寄せて,次のような経験を述べました。その姉妹は,会社を訪問する場合は必ずまず最初に責任者に会いたいと申し出ます。そのようにして面会したある責任者は,姉妹が最近号の「ものみの塔」誌のはじめの記事の題を見せるまでは関心を示しませんでした。ところが,その題を用いた短い証言を聞いて関心をいだき,従業員全員を集めました。その結果,新予約4件を得,16冊の雑誌と2冊の本を配布し,家庭聖書研究の申し込みを1件得ました。4月号の雑誌の多くのすぐれた記事のひとつのような特定の記事の題を用いた短い証言は雑誌を配布したり,雑誌の日に予約を得たりする助けになります。雑誌の裏表紙に予約の広告が載せられている場合,予約を勧めるのにしばしばそれを用いることもできます。
5 ノア兄弟は日本の4月のわざに関してさらに次のように提案しました。「冬の月々わたしたちとともに勉強して奉仕者の資格を備えた人びとすべてを,わたしたちといっしょに野外奉仕に携わるよう励ます特別の努力を払いましょう」。確かに,それらの新しい人びとも4月の特別号の雑誌を配布し,自分の奉仕を報告することに大きな喜びを見いだせるでしょう。そうすれば,それらの人は,エホバに献身し,単に時々わたしたちといっしょに野外にでかけるだけでなくて,エホバに専心仕える生活を送るという,献身の意味する生き方をするよう備える点で助けられるでしょう。