『いつも彼らを見守りましょう』
1 イエスが地上での奉仕をしておられた間,ご自分の弟子たちに深い注意を向け,一人も信仰から迷い出ることのないよう見守られました。(ヨハネ 17:12)イエスのりっぱな模範に従ったパウロは「群れのすべてに注意を払」うよう勧めると共に,「労して弱い者を援助しなければならないこと」を長老たちに命じました。―使徒 20:28,35。
2 今日,会衆内の長老たちもこれらの優れた模範に従って日夜労しています。しかし世がもたらす圧迫,誘惑,未信者の家族からの反対,健康上の諸問題などのため,神への奉仕に不定期的であったり,不活発に陥る人々も少なくありません。彼らは本当に愛ある援助を必要としているのです。
3 だれが,どんな援助を与えることができますか。まず会衆内の監督たちは会衆と交わるすべての方々をできる限り良く知るように努めることは望ましいことです。(箴 27:23)そうすれば,月末に報告が出なかったので,その人が奉仕しなかったのを初めて知るということは生じないでしょう。無理のない計画を立て,集会のない晩とか週末のいつか,奉仕者を家に訪ね親しく霊的な会話を交わし,彼らを霊的に築き上げましょう。もし援助が必要とされる何かに気付いたり,霊的な弱さのきざしが見られるなら,彼らに理解を示しすぐに具体的な援助が与えられるよう取り決めましょう。―テサロニケ第一 5:11,14。
4 会衆内の開拓者たち,経験ある伝道者たちも監督たちと積極的に協力して働きたいと考えておられるでしょう。監督たちは奉仕が定期的でない方々を援助するために経験を積んだ奉仕者が霊的な友として少しの期間集会の準備を一緒に行なったり,家で奉仕の準備をしたりお互いに練習し合ったり,あるいは実際に野外で共に働くことを勧めるかもしれません。不活発に陥った方々の場合,もう一度研究することすら必要な場合があるでしょう。喜んで協力し,目標を定め一つずつ進歩してゆくように努力しましょう。真の愛と忍耐がこうした援助を実りあるものとします。
5 このような援助により,不定期的な奉仕者が定期的に奉仕するようになったり,不活発であった人が活発な奉仕者へ進歩するなら,それは何と大きな喜びでしょう。わたしたちは命の道を歩み始めた仲間たちが,道を踏み外すことなく,しっかりとその歩みを保つよう助けたいと望んでいます。(ヤコブ 5:19,20)会衆の方々すべてが協力し合うことにより「彼らを見守(る)」という責任を長老たちが果たせるよう努力しましょう。援助を受けて霊性を強めた方々もやがてわたしたちと共になって,さらに他の方々を援助する業に加わるでしょう。愛ある援助により不安定な方々が助けられる時,天でも喜びの声があるのです。―マタイ 18:12-14。