支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
今から二十数年前の1949年ころ,全日本ではわずか一つか二つの会衆しか存在しておらず,伝道者数もほんの一握りほどのものでした。申すまでもなく,全日本に巡回区はただ一つだけでした。しかしエホバが業を祝福し,導いてくださったので日本の業は大きな進歩を見ることができました。1976年1月現在全日本には824の会衆と196の群れがあります。日本中の1,000を越す場所でいま業がなされているのです。そしてこの3月からさらに三つの巡回区が加えられることになり,巡回区の数は46になります。本当に増加と拡大はエホバによるものです。昨年12月の野外奉仕報告によると,伝道者の合計は3万5,357人に達し前の年の平均の17%の増加となりました。「今ある命」の本と「クリスチャン・ギリシャ語聖書 新世界訳」は驚く程たくさん配布されました。12月の最初の10日間は「王国ニュース」第21号の配布に当てられたにもかかわらず,20万2,000冊以上が野外で配布されたのです。音信に対する反応はとてもすばらしいものです。それでわたしたちは今何をすべきですか。
ユダヤ教の事物の体制の終わりの時に忍耐強く歩んでいたクリスチャンたちに,パウロは『同じ勤勉さを示して,希望に対する全き確信を終わりまで保ち,……怠惰な者となったりせず,むしろ,信仰としんぼうとによって約束を受け継ぐ人びとに見倣う者』となるよう勧めました。(ヘブライ 6:11,12)同様な状況で奉仕しているわたしたちにとり,これはまさに適切な助言と言えないでしょうか。わたしたち一人一人は奉仕に勤勉でありましょう。実際的な計画を立てて,毎週の定期的な奉仕に励みましょう。開拓者にとって奉仕時間が定められているのは大きな助けあるいは励みとなっているように,わたしたち各人は奉仕のそれぞれの分野で個人的に目標を定めて努力すれば,奉仕を改善し,進歩させることができます。是非無理のない,しかし励みとなる目標を定めて努力してごらんください。例えば,「神権的ニュース」が述べている通り,各地で聖書研究の業が活発に行なわれています。あなたも一つの研究を司会しておられますか。もし伝道者各人が一つの研究を毎週司会できるとしたら,それは何とすばらしいことでしょう。人々をイエス・キリストの弟子とすることができるのです。家から家の奉仕をするさいに,奉仕の目的をしっかり心にとめ,「なんとかして幾人かでも救うため」力の及ぶ限り努力しましょう。(コリント第一 9:22)関心を示す人がいるならば,出版物を配布したかどうかにかかわりなく,親しみ深い,短い再訪問を繰り返し,関心を高めるように努め,研究を取り決めるようにしてごらんください。もしこうした点で経験ある奉仕者の援助が必要と思われるなら,ためらわずに長老や群れの司会者に話してごらんください。彼らは,だれにどんな援助を与えたらよいかということに絶えず注意を払っているのです。こうした一致した働きにより,わたしたちすべては引き続き,宣べ伝え,弟子とする業に「同じ勤勉さ」を表わし拡大の喜びにあずかることができるのです。特に3月と4月は,神権的な活動に満ちあふれた喜ばしい月です。業に十分あずかろうとしておられるみなさんの上に,エホバの御祝福をお祈りいたします。
日本支部のみなさんの兄弟