エホバの喜びはあなたのとりで
1 仮小屋の祭りを祝うために集まったイスラエル人に対してネヘミヤは,「エホバの喜びはあなた方のとりでだからです」と確信に満ちた言葉を語りました。(ネヘミヤ 8:10)ネヘミヤは,エホバが強力なとりでのように保護してくださる方であるゆえに,民が幸福感を味わい,エホバのみ手からより良いものを得,将来に向けて期待に胸を膨らませるようその「喜び」のいわれを強調しました。
2 わたしたちも今,同様に感じているのではないでしょうか。主の記念式を祝い幸福感に満たされたわたしたちは,喜びに満ちた4月の特別活動をも楽しむことができました。王国の良いたよりを宣べ伝えた19万人という奉仕者たちから成る大群衆が奏でた大合唱は,今後のわたしたちの活動にはずみをつけるものとなるに違いありません。
3 そうです,わたしたちはエホバがさらに良いものを与えてくださるという期待を抱いて5月中も宣べ伝え教える業に精力的に携わることができます。どのようにですか。まず,4月中に出版物を受け取った人や是非とももう一度訪問してみたいと考えている人々を早めに再訪問することによってです。
4 昨年の4月の活動の際,一人の若い開拓者の兄弟は,116冊の雑誌を配布し,65件の再訪問を初めて報告しました。この兄弟は再訪問活動の喜びを次のように語っています。「関心のなかった人々もいましたが,幾人かの誠実な人には今でも再訪問が続いています。研究になりそうな若い人を二人見つけることができたことは奉仕の喜びを持続させる上で大きな励みとなっています」。
5 次に,「家族生活」の本を積極的に配布し,再訪問の実例を載せた「王国宣教」1993年3月号の携帯用折り込みを活用して,短い再訪問を繰り返し行なうことです。これらの再訪問の実例は,新しい研究を取り決める上で極めて効果的であることが実証されています。寄せられた報告を幾つか紹介しましょう。
6 一人の姉妹はこう述べています。「断わられた家の人のリストを作り,表情の良かった人,あいさつをしてくださった人,理由を言って断わった人の3種類に分けてそれぞれ再訪問しました。2か月ほど辛抱強い再訪問が必要でしたが,現在5件の研究を司会しています。そのうちの4件は,『新しい家庭聖書研究を取り決める』のシリーズから短い再訪問を繰り返し行なって研究になったものです」。また一人の巡回監督からはこのような報告が寄せられています。「ある会衆では,会衆全体で携帯用折り込みを覚えて再訪問に用いたところ,再訪問が楽しくなった方が多く,再訪問の数が増えました。正規開拓者の平均は55.4件で,会衆全体の平均は35.8件です。新しい研究も増えています」。
7 携帯用折り込みを用いて再訪問を行ない,聖書研究を司会する喜びにあずかってください。研究生がエホバの組織と交わるようになり,新しい世の基礎となる人々が次々と集められてゆくのを見るのは,わたしたちにとって何と大きな喜びでしょう。―ヨブ 38:7と比較。
8 イエス・キリストは,主人の関心事のために一生懸命働いた奴隷に対して,『あなたの主人の喜びに入る』ようにと,温かい招待の言葉を掛けてくださっています。(マタイ 25:23)なぜなら,王国宣明の業は一時的な効果しかもたらさないこの世の奉仕活動とは異なり,人々に永続する益をもたらすからです。それで,5月中も引き続きエホバをとりでとし,短い再訪問を数多く行ない喜びの精神を抱き続けることができますように。