雑誌を最大限に活用する ― その2
1 「王国宣教」1999年10月号の「雑誌を最大限に活用する ― その1」では,家から家で効果的に雑誌を人々に勧めるための実際的な提案が与えられました。しかし,雑誌を人々に提供する機会はほかにもあります。どのような機会がありますか。どうすれば,それを効果的に行なえますか。
2 街路伝道は効果的です: あなたは街路伝道を時折行なっておられますか。そうであれば,あなたが用いている方法は本当に効果的ですか。雑誌を掲げて二人で並んで立つよりも,別々に人々に近づくほうが効果的です。ある人が一人だけで近づいてくるなら,通行人は立ち止まって少し耳を傾けるかもしれません。わたしたちは街路でかなり目立つので,クリスチャンの奉仕者にふさわしい,きちんと整った,慎み深い服装をすることは特に大切です。―テモ一 2:9,10。
3 雑誌経路: 雑誌経路を取り決める方法はたくさんあります。雑誌経路は,雑誌を配布できた人を書き留め,2週間おきに最新号を携えて再訪問する手はずを整えるだけでよいのです。一つの方法は,「次号の記事」という見出しの情報を活用することです。再訪問する時は家の人に,先日お伝えした記事をお持ちしました,と言ってください。あるいは,このように言えるかもしれません。「わたしはこの記事を読んで,__さんもきっと興味を持たれると思いました」。次いで,記事について手短に説明してから読むよう勧めてください。訪問を終えたなら,家から家の記録に以下の点を書き留めてください。(1)家の人の名前,(2)住所,(3)訪問の日付,(4)配布した号,(5)紹介した記事。
4 ビジネス街の区域: あなたは店から店の業を行なってみたことがありますか。初めはビジネス街の人を訪問することに不安を感じる人でも,何度か奉仕してみると楽しく,やりがいがあることに気づくものです。手始めに,経験を積んだ奉仕者の援助を求めるのはいかがでしょうか。
5 店から店に奉仕することには,幾つかの利点があります。まず,留守宅がほとんどありません。普通,ビジネス街で働く人たちは,聖書に関心がなくても,丁重に応対するものです。一日の早い時間から奉仕してください。そうすれば,より好意的な反応が得られるでしょう。自己紹介の後,ビジネス街で働く方とはなかなか自宅でお目にかかれないので,職場をほんの短い時間だけ訪ねて最新号の「ものみの塔」誌と「目ざめよ!」誌を勧めている,と言えるかもしれません。ビジネス街で働く人の多くは,世界の最新の出来事に通じていなければならないものの,読書の時間がほとんどないのでわたしたちの雑誌の価値を認めている,という点を指摘してください。これらの雑誌は,宗教,政治,商業に関して偏見を抱くことなく,示唆に富む情報を新鮮な観点から伝えています。ビジネス街の区域にいる関心を持つ人たちを雑誌経路にできるかもしれません。
6 家族で準備する: 家族研究の時間を幾らか割いて,最新号のどの記事を区域で用いるのがよさそうか話し合えるかもしれません。子どもたちを含め,家族の成員は,証言の方法や,「今は忙しいので結構です」,「自分の宗教を持っています」,「興味がありません」といった,よく見られる反対意見に対処する方法を練習することができます。よく協力すれば,家族そろって定期的に雑誌配布の活動に参加できるでしょう。
7 書籍研究の司会者は助けになることができる: 実際的であれば,雑誌の日の野外奉仕のための集会を書籍研究が開かれる場所で行なうよう計画できるかもしれません。野外奉仕のための集会を司会する人は,群れの人たちに明確な提案ができるよう,よく準備しておくべきです。多分,証言方法の実例を一つ,それに会衆の区域で関心を呼び起こすのに用いることのできる,最近号の雑誌からの一,二の点を取り上げることができるでしょう。野外奉仕のための集会は,奉仕のグループを組織することを含めて手短に行ない,10分から15分で終えるべきです。
8 雑誌の価値に対する認識を示す: 「王国宣教」1993年7月号に掲載された,「『ものみの塔』と『目ざめよ!』を活用する」という記事には,次の大切な点が指摘されていました。「『ものみの塔』と『目ざめよ!』は,発行日付から一,二か月のうちにすべて配布できなかったとしても,その価値がなくなることはないという点を覚えておきましょう。時間がたつにつれて,含まれている情報が大切ではなくなってゆくということは……ありません。古い雑誌がたまるままにしておき,それらを全く使わなければ,これらの価値ある道具に対する認識の欠如を示すことになります。……古い雑誌をしまい込んで忘れてしまう代わりに,関心のある人に渡(す)よう,特別な努力を払うほうが良いのではないでしょうか」。
9 今日,真理を探している心の正直な人たちは大勢います。それらの人を真理に導くのにまさに必要な情報が一冊の雑誌に収められていることもあるのです。エホバは,ふれ告げるべき興奮を誘う音信をわたしたちに与えてくださり,雑誌はその音信を人々に知らせる点で肝要な役割を果たしています。今週末,これらの提案を幾つか当てはめるでしょうか。もしそうすれば,豊かに祝福されることでしょう。
雑誌を配布する機会:
■ 家から家の証言
■ 街路伝道
■ 店から店の業
■ 雑誌経路
■ 晩の証言
■ 再訪問する時
■ 以前の聖書研究生を訪問する
■ 旅行や買い物の時
■ 親族,仕事仲間,近所の人,学校の友達,先生に話す時
■ 公共の乗り物や待合室で