記念式に招待する
1 人々をどのように記念式に招待することができますか。一例として,「王国宣教」1993年3月号,8ページ,「関心を示した人すべてを助ける」の3節にある提案を参考にすることができます。
2 協会に寄せられる報告によりますと,兄弟たちは,家の人に応じて,招待活動に工夫をすることにより,良い結果を得ているようです。東京都に住む二人の少女は,まだ小学生ですが熱心な伝道者です。一昨年,二人は,会衆の成員の未信者の家族に,記念式にぜひとも出席してほしいと思い,きれいなカードにメッセージを記し,招待状とともに8家族に手渡したり送ったりしました。このカードを受け取った人の一人は,少女の心のこもった招待に感銘を受け,記念式に出席し,今では神権宣教学校に入校しています。
3 不活発な人たちを招待するために特別な努力を傾ける会衆も少なくありません。兵庫県のある会衆では,長老たちが手分けして招待活動を行ないました。その際,エホバが善良な牧者であることを述べた詩編 23編1,6節の聖句をきれいなカードに記し,招待状とともに手渡しました。結果として3人の方が記念式に出席し,会衆全体の出席率も伝道者の190%に上りました。
4 わたしたちは,記念式に出席する人に,温かい歓迎や集まりの雰囲気からだけでなく,プログラムからも益を得てほしいと思います。どのように援助するかは,家の人の霊的な事柄への関心や知識の程度,研究生なら進歩の度合いなどに応じて異なることでしょう。多くの奉仕者は,毎年3月15日号か4月1日号の32ページに掲載される記念式招待の簡潔な記事を用います。この記事には,パンとぶどう酒の写真が載ることが多いので,その写真を用いて表象物の意味を説明することができます。別の奉仕者は,聖書の内容に親しんでこなかった人に記念式の意義を少しでも理解してもらうため,「地上での生活」のブロシュアーの29-40番を3回に分けて扱いました。
5 兄弟たちの中には,雑誌や「王国宣教」の中に記念式に関する記事が掲載されると,すぐにそれを用いて研究生と話し合い,記念式に対する期待を高めている人も少なくありません。一昨年の場合,「ものみの塔」誌,1999年3月15日号,3-9ページや2月15日号の第一研究記事はたいへん効果的だったようです。
6 研究司会者は,研究生が毎年の記念式から益を得るよう目標をもって援助に取り組むのはよいことです。エホバとイエス・キリストの示してくださった愛をもっと認識してほしいなら,「ものみの塔」誌,1987年2月15日号の二つの研究記事を活用できます。また,贖いそのものに関する理解を深めて臨んでほしいなら,「ものみの塔」誌,1991年2月15日号の第一研究記事を用いることもできます。
7 この1年の間に経験したことを通して,イエスの贖いがもっと身近になることがあるということを気づかせてください。(「ものみの塔」誌,1994年3月15日号,6ページ,囲み記事をご覧ください。)わたしたちが招待する人々が記念式から少しでも益を得て,今後の霊的な進歩のきっかけを得ることができるように援助してまいりましょう。