若い人は尋ねる
学校が好きになれません
「先生が厳しい。同調圧力がしんどい。テストはストレスだし,宿題も山積み」。あなたもそう思うことがありますか。学校が嫌になるとしても,それは無理のないことです。10代のレイチェルaはこう言っています。
「学校に行くくらいなら,海に行ったり,友達と過ごしたりしたいし,家で親の手伝いをしていた方がよっぽどマシです」。
レイチェルと同じように感じていますか。もしそうなら学校は,卒業するまでひたすら我慢しなくちゃいけない刑務所のような所に思えるかもしれません。では,どうすれば学校にいる時間がもっと楽しくなるでしょうか。
考えたことがありますか? 学校について良い見方ができるようになれば,学校はただ我慢する所ではなく,大人になってから役立つスキルをたくさん学べる場所だと思えるようになります。
次の4つのことに注目すると,学校がもっと好きになるかもしれません。
大切な知識や技能を学べる。学校でしっかり学んでおけば,社会に出て問題にぶつかったときに落ち着いて対処できます。こんなふうに考えてみましょう。「学校では苦手な課目や授業もあるけど,自分にとってどんな役に立つんだろう?」
聖書の言葉 「役立つ知恵と思考力を守れ」。(格言 3:21)
参考資料: 「成績が全然上がりません」
良い習慣が身に付く。学校でのスケジュールをきちんと守ることで,大人になってから必要な,時間を管理する能力やセルフコントロールが身に付き,仕事に対する正しいモチベーションも育まれます。こんなふうに考えてみましょう。「スケジュールを守ると,規則正しく生活し,真面目に働く人になるのにどう役立つだろう? この点で自分にはもっとできることがあるだろうか?」
聖書の言葉 「あらゆる勤勉な働きには価値がある」。(格言 14:23)
参考資料: 「『時間がない』と思ったら」
コミュ力が上がる。学校でいろんな同級生と話すことは,相手の考え方や感じ方を知り,尊重することにつながります。ジョシュアはこう言います。「コミュ力を磨くことは,歴史や科学を学ぶのと同じくらい大切だと思います。一生もののスキルです」。こんなふうに考えてみましょう。「学校には,育った環境や価値観の違う人もいる。そういう人とうまくやっていくのに役立つどんなことを学べるだろうか?」
聖書の言葉 「全ての人と平和な関係を築き……ましょう」。(ヘブライ 12:14)
参考資料: 「どうすれば楽しく人と話せる?」
自分の適性が分かる。学校では,自分の得意分野を知り,それに応じて目標を立てることができます。ブルックという若い女性はこう言います。「専門的な技術を学んでおけば,卒業後,仕事を見つけるのに役立つと思います」。こんなふうに考えてみましょう。「学校を卒業した後,経済的に自立するにはどうしたらいいだろう? 自分にぴったりの職種に就くためには,どんな教育を受けたらいいだろう?」
聖書の言葉 「自分がどこに向かっているかを知りなさい」。(格言 4:26,「現代英語訳」)
a 一部の名前は変えてあります。