ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目71 6/22 9–12ページ
  • 世界の音楽

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 世界の音楽
  • 目ざめよ! 1971
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • ヨーロッパ音楽
  • 特徴あるラテン・アメリカの「アクセント」
  • アフリカの音楽
  • 神秘的な東洋の音楽
  • アメリカの音楽の特色
  • あなたの選ぶ音楽
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1974
  • 音楽 ― エホバが人間に与えてくださった喜ばしい賜物
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1984
  • どうすれば度を過ごさないで音楽を楽しめるだろうか
    目ざめよ! 1993
  • どうすれば音楽をあるべき位置に保てるだろう
    若い人が尋ねる質問 ― 実際に役立つ答え,第2巻
もっと見る
目ざめよ! 1971
目71 6/22 9–12ページ

世界の音楽

音楽はよく国際語と言われるが,その証拠となるのが世界の民俗音楽である。民俗音楽を楽しむことは,それが生まれた国だけにかぎられない。人々は自分の国以外の土地の音楽を聞いて楽しむことができ,また実際にそれを楽しむ場合が多い。外国の音楽を知ることもまた楽しい経験である。

もしあなたが世界の各地を旅行するとしたら,どの国にも,またどんな人々の集団にも,それ特有の歌と踊りがあるのを知るだろう。その特色はいずれも,音楽の「言語」に独自の「アクセント」をそえるものである。そしてこの「アクセント」はたいてい非常にはっきりしているので,歌にせよ,踊りにせよ,その生まれ故郷がよくわかる。外国人の国籍が,そのアクセントによってわかるのと同じである。

たいていの民俗音楽は専門の作曲家の手になるものではない。あるものは何千年ものあいだ存在してきた。昔,音楽の素質のある人々が曲をつくり,それが代々伝えられてきたのである。歌詞は,愛,平和,戦争,酒盛り,架空の人物,おもしろいできごとなどを扱ったものであった。そして人々は曲に合わせて踊ることもし,それぞれの集団が独自の型を発達させた。

人々は親ぼくのために村の市場や家,またキャンプファイヤーのまわりに集まることがあると,先祖から伝わってきた音楽に合わせて歌い,また踊った。もちろん,彼らの国の地勢や気候,歴史,ことば,習慣,人々の気性なども,彼らの歌と踊りの型を形成するのに一役買った。そしてこれらが,各集団の民俗音楽に,その出所を明らかにさせる,あの独特の「アクセント」をそえるのである。

ヨーロッパ音楽

偉大な西洋音楽はほとんどヨーロッパで生まれた。17世紀以降,すぐれた作曲家が輩出して,器楽と声楽のための作品を数多く生み出した。彼らの管弦楽曲は種々の吹奏楽器や打楽器はもちろん多数の弦楽器を必要とした。美しいコンチェルトは,管弦楽を件奏とする独演楽器の演奏を特色とする。管弦楽に合わせて大合唱が行なわれる感動的な作品も生まれた。

ヨーロッパはオペラで知られている。舞台装置の施されたステージで,衣装をつけて劇が演じられる。せりふは語られるよりも歌われるのがふつうで,そのための劇は一段と迫力のあるものになる。歌手の伴奏を行なう管弦楽も劇的な効果をそえる。オペレッタも,オペラと同じく筋をもつが,オペラよりも軽快で,音楽は明るくにぎやかである。

オラトリオもヨーロッパで始まった。これらの作品は通常,聖書の歴史を題材にしたものである。舞台小道具や衣装は使われない。独唱家たちが種々のパートを歌い,合唱と管弦楽が用いられる。G・F・ヘンデルは,ヨセフとその兄弟,エジプトよりのイスラエルの救出,ヨシュア,デボラ,エフタ,サムソン,サウル,ソロモン,アタリヤ,ベルシャザル,バビロンの崩壊,エステルそしてメサイアなどを扱ったすぐれた聖書オラトリオを書いた。これらの感動的な名作の中には,エホバという名前の出てくるものがたくさんある。

これらの作曲家たちは,ヨーロッパ民俗音楽という宝庫をさぐることがあった。そして,民俗的な調べをそのまま使うか,またはその国の民俗音楽のはっきりした特徴をもつメロディーを作曲することなどをした。そして多くの場合,その作品の最初の部分で,それがある特定の国の音楽形式であることを暗示した。

ヨーロッパの民俗音楽について言えば,もっとも特色のあるのはスペインの音楽である。西暦8世紀から15世紀までムーア人とジプシーがこの地に居住して,スペインの音楽にそのこん跡を残した。スペイン人ほど多種類の踊りをもつ国民はおそらくいないであろうが,それにもかかわらず,スペインの「アクセント」であるあの活力はすべての踊りにはっきりと見られる,このアクセントに加わるものが民俗音楽家たちの使うギター,タンバリン,カチカチと鳴るカスタネットなどの楽器である。

ヨーロッパの西洋音楽の基本的典型はドイツ音楽にあると言えるかもしれない。ドイツ音楽は明るい響きをもつ長音階を強調し,ハーモニーに富む。イタリア音楽は一般にドイツの音楽よりも旋律的でずっと軽い。フランス人の民俗音楽も非常に旋律的であるが,彼らの音楽はふつうリズムのほうが強調される。

ロシアの音楽はとくに東洋的な感じのするヨーロッパ音楽である。これは13世紀に同地域を侵略したモンゴル人の影響かもしれない。また,専制的な皇帝の搾取にあえいだ人々の苦悩も,ロシアの音楽を短音階の哀調をおびたものにしたことは疑えないし,さらには,この国の長い,わびしい冬も,その暗い「アクセント」の形成に影響をおよぼしたことだろう。

スカンジナビアの音楽は,ドイツ音楽とロシア音楽の中間に位置すると言えよう。フィンランドの音楽には東洋的な余韻が感じられるが,デンマークとオランダの民俗曲の多くは,ドイツの民俗音楽によく似ている。ポーランドの民俗音楽にはロシアとフランスの影響が見られる。

今日,民俗音楽を聞くだけでなく,それに合わせて歌い,踊るのは,たいていいなかに住むヨーロッパ人で,都市に住む人々は音楽会場に出かけるか,ラジオの音楽を聞くほうが多い。

特徴あるラテン・アメリカの「アクセント」

ラテン・アメリカ音楽は,スペインやアフリカの音楽,場所によってはその土地のインディオの音楽の組み合わせである。アフリカ音楽の影響がとくに目だつのは,ドラムをよく使う,リズムを強調する,リズムの種類の多いという点である。コンガ,ルンバ,サンバ,ビギーンなどのダンスはこの特色を示すよい例である。これらのダンスでもまた他のダンスでも,リズムがはっきりと定まっていて,それがドラムや他の打楽器によって強調される。この音楽が覚えやすく,またそれを聞くと踊りだしたくなるのは,この特色のせいである。

ラテン・アメリカ人の中には,四六時中,しかも大きな音で音楽をかけておくのが好きな人が多い。だから一日中,そしてどうかすると真夜中まで,一番大きな音でラジオをかけっぱなしにしていることが珍しくない。それに加えて,カフェのジュークボックスや商店のラジオが,近所じゅうに聞こえるような音をたてる。社交的な集まりにはバンドが雇われるか,またはボリュームを最高にして蓄音機から音楽を流す。もちろん好みにもちがいがある。ある地方では,人々はギターとかアコーデオンを自分たちで演奏し,ともに歌い,ともに踊る。

アフリカの音楽

アフリカの音楽はおもに歌と踊りの伴奏に用いられる。この大陸では数種の歌いかたが行なわれている。ある地域では鼻声で歌う。歌は調子が高く,メロディーはたいへん込み入っており,ふつう和声がなく,伴奏のリズムはさほど複雑なものではない。またアフリカのある場所には,単純なメロディーをのどを一杯に使って歌う歌いかたがある。これには和声が伴う。リズムは非常に複雑である。事実,数種のリズムが同時に使われることが多い。リズムは,アフリカの大部分の民俗音楽の最も大きな特色である。

アフリカ・タンザニアのある新聞は,現在の「ソール」音楽は『西洋音楽であり退廃しているから,タンザニア人には何の関係もないはずだ』,という非難に対して,次のような反論をのせた。筆者はこう論じた。「ソールはアフリカで生まれたダンスである。…黒人はこれを黒人霊歌から現在の形にまで発達させたのである」。この筆者によると,「黒人のようにソールの歌える白人歌手はいない」。

アフリカ音楽のおもな楽器はドラムである。といっても,一方の端に皮を張っただけの,たる形のドラムである。現住民の好む他の楽器としては,木琴,弓形の楽器,ハープ,そしてあしで作ったフルート,動物の角でできたトランペットなどがある。

神秘的な東洋の音楽

東洋人のあいだには,国の数と同じほど多くの種類の音楽がある。そして何よりも,世界のこの地城の音楽は,神秘的なところを特色とする4分の1音や,もっと細分された音まで使われるので,西洋人の耳には奇妙にひびくかもしれない。リズムについて言うならば,西洋音楽よりもはるかに複雑なリズムをもつものがある。東洋音楽では概して,和音や和声は無視される。演奏会は,西洋音楽の交響楽団の場合のように,100人もの音楽家のグループによるものではなく,伴奏者を伴った独奏者か,または3人のグループによって行なわれるのがほとんどである。東洋音楽が最も高度の発達を見たのはインドである。

東洋の民俗音楽は文化音楽とはかなり異なっている。しかし文化音楽のほうが代表的で,よく知られている。インド古典音楽の演奏家は,奏者であると同時に作曲家でもなければならない。即興演奏(しかし特定の規則に従わねばならない)が,奏者のおもな見せどころである。

東洋音楽は人々の運命に影響を及ぼし,人々の宗教,哲学,そして魔術とさえ密接なつながりをもつと考えられている。東洋で使われる楽器には,ばちと呼ばれる,象牙や金属の断片でかき鳴らすチターのような弦楽器,あし笛に似た種々のフルート,さまざまな太鼓などがある。

アメリカの音楽の特色

アメリカの民俗音楽とは何だろう。それはいろいろな種類の音楽の混合で,アメリカの住民がいろいろな国籍の人々の混合であるのに似ている。しかしヨーロッパ音楽の影響が基調をなしていることは疑えない。アメリカの多くの歌やダンスには,ヨーロッパの民俗音楽の種々の「アクセント」があらわれている。時々,東洋調のものまで耳にすることがある。

顕著なのは黒人の影響である。はっきりと強調されたシンコペーション,すなわちアフタービートの強調,半音低い7の和音としてしられている形式を用いた特定の和声などを特色とする,黒人霊歌,「ブルース」,ジャズ音楽などにそれがあらわれている。アメリカの黒人音楽は,先に引用したタンザニアの著述家が指摘したように,おもにアフリカからの影響を受けている。

アメリカの大都市では,音楽愛好者たちはヨーロッパ人と同じく,音楽会場に行って交響管弦楽団の演奏する音楽を聞く。また,ロシア,アメリカ,メキシコ,インド,フィリピンその他の国々から民俗音楽家や歌手たちがアメリカにやってくると,こうした会場は彼らで埋めつくされる。ひまな時に,ステレオやFMラジオであらゆる種類のレコード音楽を聞く人も多い。

今日,代表的なアメリカのポピュラー音楽はロックン・ロールである。このレコードの売れ行きは何百万枚に上る。実際にアメリカにおける純音楽のレコードは経済的な損失をこうむって危機に面しているが,これにひきかえロックン・ロールの人気はすさまじい。

ロックン・ロールは基本的にリズムが強くて,旋律的な魅力にとぼしいと言えるかもしれない。このリズムと歌詞が反抗的な若者たちをひきつけるのである。ロックン・ロールの歌には,人を麻薬に誘うものが多い。また,この音楽は性の不道徳にも大きな影響を与えている。アメリカにかぎらず,多くの国の若者たちがその連続的なビートの調子に夢中になっている。

アメリカ音楽には,明らかにアメリカ的な民俗音楽である,いわゆる「ウエスタン」,つまりカーボーイ音楽が含まれる。この音楽は,アメリカ西部の開拓とともに発達した。歌の主題は西部でのカーボーイたちの生活様式や,その地方の歴史を特色とする。カーボーイ音楽は歌謡曲としてもダンス音楽としても非常な人気を得ている。

音楽に対する人の好みは,その人の育った環境や,耳にしてきた音楽の種類に大きく左右される。しかし,ほかの人々の音楽も落ち着いてよく聞けば,魅力的な特色のあることを発見する。さらにその音楽が,世界の他の場所に住む人々自身の興味深い生活様式の反映であることにも気づくものである。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする