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目ざめよ! 1971
目71 11/22 19–20ページ

ボリビアにおける悪魔崇拝とカトリック教

ボリビアの「目ざめよ!」通信員

スペイン語を話す鉱夫たちは彼をエル・ティオと呼ぶ。英語では「アンクル(おじ)」である。しかしどちらのことばでも,そう呼ばれているのは悪魔である。

ボリビアの高い鉱山都市オルロかいわいで,人々からエル・ティオと呼ばれているこの者の最も注目に価する点は,カトリック教徒を自称する人々がそれを崇拝している方法である。ここでは毎年,四旬節まえの週末に「悪魔カーニバル」さえ催される。

これはいったいどのようにして始まったのだろうか。また,この悪魔崇拝はどのようにして,ボリビアのある地方のカトリック教の中に入り込んだだろうか。

昔のインディオの伝説

オルロ市の名前は,スペインの征服者たちが南アメリカに入ったとき,その地域に住んでいたインディオの部族ウルからきている。ウル族は,太陽,月,星,地球のほかにフアリ(ケチュア語を話すボリビア人にはスペイとしても知られている)という神を崇拝した。これは地下の世界,および地中の彼の領土の中にある金属の富の神である。

ウル族のある伝説によると,フアリは,ウル族がこの地下の神の象徴である悪い生活様式を捨てたことに対して罰を加える決心をした。大蛇や大トカゲ,怪物のようなカエルやアリの大群が,フアリの指揮のもとに八方から,平和なインディオ部族に攻め寄せた。そして,伝説によると,あわやというときに,美しいヌスタ(若い処女)が現われてウル族を救い,フアリの混成軍を打ち負かして彼を地下に追いかえした。

カトリック教との混合

ではカトリック教はどこから入り込んだのだろうか。それはスペインの侵入者たちとともにやってきた。インディオたちは強制的にカトリック教に改宗させられた。しかし古い伝説と崇拝はなくならなかった。ヌスタは,すべての鉱夫の守護女神「ソカボンの処女」として知られるようになった。彼女は,鉱夫たちがすずなどの金属を採掘するために地中に潜り,地下の世界の神フアリの手のとどく所にくる時に彼らを守るとされている。しかし鉱夫たちは,いっそうの保護を得ようと,定期的に,とくに月の最初の金曜日には必らず,フアリ(今はエル・ティオと呼ばれている)に供物をささげる。

ラ・パトリア(1970年2月8日号)にのせられた一記事は,悪魔崇拝とカトリック教が併合されていることを示して次のように述べている。「半島の牧師たち(スペインから来た牧師たち)はアメリカで元の宗教を根絶することができず,結局,ウル族に,坑内でスペイ[すなわちフアリ]を拝むことを許し……そして,アンブロセッチのことばによると,『カトリックというワニスでインディオの信仰をおおいかくした』」。

オルロのカーニバルの習慣の一権威者,アウグスト・ベルトラン・H博士は,それらの習慣と,異教ローマのサターンなどの神々の祭りの習慣とを比較し,「ローマのカーニバルの神がここではルシファー,つまりウル族のフアリ,あるいはケチュア・インディアンのスペイに置き換えられている」と言っている。

しかしオルロではルシファー(悪魔)は,フアリ(エル・ティオ)への供物はソカボンの処女への供物となる点で,彼女と合祀されている。ラ・パトリアの記事はさらに次のように述べている。「…地下の領土から取り出された金銀の……『供物』は……,悪魔たち[悪魔に変装した男たち]によって,処女の名前を取って付けた神殿のあるソカボン広場へ運ばれる。銀器や金銀の装身具が何百というアーチの上に置かれ……司祭たちを先頭にたて,ルシファーを案内役にした悪魔たちの行列がその下を通過する」。

安全を求める鉱夫たち

オルロの鉱夫たちにとって生活はらくではない。朝5時に起き,パンとコーヒーだけで坑内の重労働に向かう者が少なくない。空腹感を殺し,寒気を防ぐためにコカの葉(麻薬のコカインを含む)をかむ者もいる。彼らは8時間から12時間激しい仕事をする。正午には外に出て,妻が送りとどけた,そまつだが暖かい食事をとる。生活がこれ以上苦しくならないように,鉱夫の多くは,エル・ティオへの信仰も含め,先祖から伝えられた迷信的な習慣に従わざるを得ない気持ちになるのである。

カーニバルの特別の供物のほかに,カトリック教徒の鉱夫たちは,時々エル・ティオへの供物を坑内に持ち込む。それはアルコールかもしれないし,麻酔性のコカの葉,またはたばこかもしれない。もし坑内で大きな事故が起きると,その坑内で一,二頭のラマを犠牲にしてエル・ティオをなだめ,血を周囲にふりまく。

ニューヨーク,パリ,ミュンヘンなどに住むカトリック教徒たちには,こうした習慣の多くはひどく不思議に思えるかもしれない。しかしこれは,現住民を教会の支配下に入れるのを容易にするために,カトリック教が異教の習慣に順応する典型的な方法である。使徒パウロが力説した原則とはたしかに大きなひらきがある。彼はこう言った。「光と暗と何の交際かあらん。キリストとベリアル[悪魔]と何の調和かあらん」― コリント後 6:14,15。

ソカボンの処女を信仰し,エル・ティオに献身しているにもかかわらず,宗教は鉱夫の日常生活にたいした影響を与えていない。真の慰めも希望も見いだせないまま,しだいに多くの鉱夫たちが,よりよい何物かを空しく求めて政治団体や共産主義に転向していくので,教会の影響力は着実に弱くなっている。

しかしさいわいなことに多くの人々が,真によりよいものについての福音を聞いている。彼らは聖書中に教えられている,真の神の清い崇拝にかんする知識を得ているのである。エホバの証人が人々の家で行なう無償の聖書研究をとおして,多くの人々は,『人を自由にする真理』を学び(ヨハネ 8:31,32),習慣や迷信的な恐れの束縛から解放されている。そして政治的約束を信ずるよりも,よりよい状態を確実にもたらす政府として,神の王国に全幅の信頼を置いている。

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