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目ざめよ! 1975
目75 5/8 3–6ページ

夢を人生の導きにすべきですか

たいていの人は,人生の導きとして頼りになるものを望んでいます。自分自身についてもっと多くの事,自分の将来,また賢明な決定を下す方法を知りたいと思っています。しかし人はそのような導きをどこから得られますか。

今日,夢を頼りに,人生の導きを得ようとする人が大ぜいいます。これは今に始まったことではありません。夢に関心を持つことについて言えば,これには非常に長い歴史があります。古代の書き物から明らかなように,夢うらないは昔のバビロニア人,エジプト人,ギリシャ人の生活に重要な役割をはたしていました。人々は夢の中で神からのお告げを得ようとして「夢の神託所」で一夜寝ることがよくありました。

しかし夢にこれほど関心が払われているのはなぜですか。

それは夢がまとまりのない,首尾一貫性に欠けた,非常に不可思議なものであるからかもしれません。とりとめのない夢の世界では,人は話を聞く講堂で剣術の試合を見ていたりします。動物が口をきいたり,人間や物体が空中に浮かんだりする夢をみるかもしれません。人は全速力で近づいてくる汽車から離れて一生けんめいに走り,ついに足がすくんでしまう夢をよくみます。しかしこのように奇怪な出来事も,夢をみている人にとっては少しも異常な事ではありません。つまり,目がさめるまではの話です。

人が夢をみるのはなぜでしょうか。このような夜の幻には,自分を知るようになるかぎがほんとうに含まれていますか。将来を知ることをも含めて特別な洞察を自分の夢から得ることができますか。夢を人生の導きにすべきでしょうか。

科学は「神秘」をしらべる

過去二十年間に科学者は,神秘的な夢の世界について多くの研究をしてきました。特別な装置を備えた「夢実験室」で志願者を用いた実験により,いくらかの興味深い事実が明らかになりました。

たとえば,眠っている人は一晩に90分から100分おきに目の早い動き(REM)を経験することに科学者は気づいています。目の早い動きは夢をみていることを示していますが,このREM期は10分から半時間つづくことがあり,一晩に三,四回起こります。

夢は安眠の必要な条件であることが,実験の結果明らかにされました。カリフォルニア大学夢研究所のカルビン・ホール所長は,次のように書いています。

「人は幾晩にもわたって夢を奪われると,起きている時の行動に悪影響が及ぶようである。病気に近い,さまざまの異常な『徴候』が表われる……このような結果は『夢の必要』を示しているように思われる」。

この「夢の必要」は非常に大きいので,「目が動き出すたびに人を眠りから起こして夢をみないようにすると,あとで安眠を許されたときにREMタイムが著しくふえる」とホールは説明しています。それで,人は失われた夢の時間の「埋め合わせ」をします。

しかし,このように夢をみる必要があるのはなぜですか。ある人の言うように,夢をみることが,生活のストレスに対処する助けになるからですか。それは目ざめている間に得た情報を選別し,処理するのに役だちますか。それとも,夢をみることは,脳細胞に活力を与えるので神経組織のためによいのでしょうか。ジュリウス・セガル博士とゲイア・ルースは,これらの疑問に対して科学的な答えのないことを認めています。その共著「睡眠」の中に次のように述べられています。「REM状態の目的については,もっともらしい多くの推論がある。しかしそれらは答えを与えるものではなく,夢をみる目的は依然としてなぞである」。

何が夢の内容に影響するか

夢の内容のうち,ごくわずかなものは,眠っている人のからだの内部あるいは外部にある何かの原因で感覚が刺激され,それが夢となって表われたものです。あかり,音,空腹,のどのかわき,排尿の必要など,そのすべては人のみる夢にいくらか影響します。しかし研究によって明らかになったところでは,人がどんな夢をみるかにとくに影響するのは最近の出来事です。

「睡眠」という本には,こう説明されています。「夢に影響するあらゆる要素のうちで,おそらく最もはっきりわかっているのは,前日の出来事のはたす役割である」。子供の時のものを含めて過去の経験が,これらにまざり合います。国立衛生協会で行なわれた研究が明らかにしたところによると,夜の早いうちの夢は現在の出来事が中心となっています。夜がふけるにつれて,夢は過去の事柄を中心としたものになり,いっそう鮮明なものになります。それから目ざめの時間近くになると,夢はふたたび現在の出来事に焦点を合わせたものになります。

あなたの夢には不快な面がよくあることに気づきますか。これはそれほど心配する必要はありません。何百という夢に関する実験によると,夢の中で自分がなんらかの不幸を経験する,不快な夢は,七対一の割合で,愉快な夢よりも多いことがわかりました。

しかし同じタイプの不快な夢,たとえば性の不道徳,我欲,攻撃その他類似の事柄を連想させる夢に何度となく悩まされるならどうでしょうか。最近の出来事と夢との密接な関係に留意してください。悪い夢の原因は自分がいつも行なっている事,そして毎日考えている事柄にあるのかもしれません。悪い夢をみないようにするには,生活の習慣,とくにいつも頭に入れている事柄に調整を加える必要があるかもしれません。―フィリピ 4:8。

「無意識の世界への王道」?

精神分析の創始者として知られるシグマンド・フロイトは,夢は「無意識の世界への王道」であると述べました。夢を解釈することによって自分自身の人格を深く洞察できると信じている人が,大ぜいいます。夢を自分で解釈することをすすめる本が,今日たくさん出ています。しかし実際に夢は,自分自身をいっそう理解するための確かな導きですか。

それは夢で見た事の解釈が信頼できるものであるか否かにかかっています。はたしてそうでしょか。「あなたの夢が意味するもの」と題する記事の中で,ジョージ・ノッブは次のように述べています。「夢を分析する人々は気まぐれである。というのは,ひとつには夢の中のどんな事柄にしても,その意味について彼らの意見が一致することはまれであるからだ。夢の分析家ふたりに話してみるなら,同じ夢の筋およびその枠組の中で現われる物の意味について,ふたつの異なった考えを聞かされるだろう」。

たとえばフロイトの学説によると,人は起きている間に抑圧した欲求,とくに性的な欲求に関連した夢をみます。フロイトによれば,精神分析者の仕事は夢の中で実際に見た事柄をくわしく探り,その隠された意味を明らかにすることです。これは,前日の出来事から生じて抑圧された欲求および患者の幼少年時代に培われた願望と関連があると,フロイトは考えました。

フロイトと全く考えを異にする人々もいます。著名な評論家ジョイス・ブラザーズ博士は次のように書いています。「夢に関するフロイトの見解は示唆に富んだものではあっても,十分な説明にはなっていない。夢をみるのは人間のおとなだけではないからである。犬,猫,牛や馬も夢をみる。新生児は睡眠時間の半分を夢をみてすごす」。確かに,これらの夢のすべてが抑圧された欲求をみたすためのものであるとは言えません。

夢の意味を説明しようとする他の理論が,過去二十年間に数多く出されています。それらに関してカルビン・ホールはこう書いています。「推測にすぎないものが多いのに比べ,理論と言えるものはなお非常に少ないので,これらの推論の妥当性について確かな結論を下すことは困難である」。あなたはこのようなあて推量を人生の導きにしたいと思われますか。

危険な魅力

しかし本人にとっては「超自然の」源から出たと確かに思われる夢をみた人々の報告も数多くあります。ある作家はこう述べています。「私はふつうの方法では知ることのできない事実を夢の中で知らされます。それは時として私を不快な気分にさせます」。そのあとでこの作家はいくつかの夢を例にあげています。それらの夢の中で彼女は,将来起きる事柄を詳細に見ました。

このような経験から,夢を神のお告げかもしれないと考え,自分の生活に重要な将来の出来事のかぎを持つものとして,夢に魅力を感ずるようになった人が大ぜいいます。神が夢という手段によって人々に重要な知らせ,長い預言さえも与えた例が何回となくあることに彼らは注目します。―創世 20:3。ダニエル 2:3,28; 7:1。マタイ 1:20; 2:12,13,19,22。

しかし次の点に注目するのは大切なことです。すなわち,西暦一世紀の終わりまでに聖書の正典が完成するとともに,人類を導く神の霊感の記録は文字で書き著わされた,完成された形で得られるようになったということです。それ以後は夢また他の奇跡的な方法によって神が人類に何かを知らせる必要はありませんでした。超自然の「預言」をも含む「霊の賜物」に関して,聖書はそれが永久につづくものではなく,「廃される」ものであったことを述べています。―コリント第一 12:1; 13:8-10。

これに照らしてみるとき,今日,夢に魅せられることには危険のともなう場合があります。聖書のゼカリヤ書 10章2節において,ある夢は『うらない』と結びついています。『うらない師はその見る所 真実ならずして虚偽の夢を語る』。うらないは,魔術的な力を借りて,とくに将来の出来事に関する秘密の知識を得ることとかかわりがあります。

『いつわりの夢』に導く行ないが,神に是認されるでしょうか。聖書の申命記 18章10-12節には次のことが述べられています。

『汝らのうち……うらないする者 邪法を行なう者 まじないする者 魔術を使う者…… くちよせする者 かんなぎのわざをなす者……あるべからず すべてこれらの事をなす者はエホバこれを憎みたまう』。

神のことばはここで(夢の中などでしるしを求めることも含む)うらないを心霊術と結びつけています。そして心霊術は邪悪な霊の勢力の影響とかかわりがあります。(エフェソス 6:12)時として悪霊は将来を正確に予測する夢を見させるかもしれません。そのようなわけで,たとえ『そのしるし または奇蹟これが言うごとくなるとも』,偽りの崇拝をすすめる『夢みる者』を避けるように,神はご自分の民に警告しました。―申命 13:1-3。使徒 16:16と比べてください。

夢にまさるもの

うらないによるのではなく,神の任命された「預言者」イエス・キリストをとおして,生活上の重要な導きや将来の事柄に関する知識を求めるようにと,聖書は強くすすめています。(申命 18:15-19。ヨハネ 6:14)そうするには,神のことばを注意深く研究することが必要です。テモテ第二 3章16,17節には次のようなことばがあります。「聖書全体は神の霊感を受けたものであり,教え,戒め,物事を正し,義にそって訓育するのに有益です。それは,神の人が十分な能力をそなえ,あらゆる良い業に対して全く整えられた者となるためです」。

人間の行為の「完全な」導きである聖書は,夢にまさるものです。聖書の場合は,意味があいまいであったり,不確かであったりすることはありません。聖書には,結婚,家庭生活およびそれ以外の人間関係についての助言,加えて賢明な決定を下すための基礎となる健全な原則がのせられています。

自分自身の人格につき洞察を得ることについてはどうですか。たとえどんなに熟練した分析者の手をわずらわしたとしても,夢の解釈によってそのような洞察を得ることはだれにもできません。聖書のサムエル前書 16章7節にはこうしるされています。「人は外の貌を見エホバは心をみるなり」。自分の人格を正確に分析することをほんとうに望む人は,神に求めなければなりません。どのようにしてですか。

聖書のヘブライ書 4章12節にはこうしるされています。「神のことばは生きていて,力を及ぼし,どんなもろ刃の剣より鋭く,魂と霊,また関節とその骨髄を分けるまでに刺し通し,心の考えと意向とを見分けることができるのです」。この聖句の要点はなんですか。霊感による神のことばを熱心に研究することは,自分を吟味するのに役だち,生きた被造物(魂)としての,うわべだけの自分と,心や態度(霊)から見た,ほんとうの自分とを見わけるのに役だつということです。

また,将来について,聖書から確かな事柄を知ることができます。何百という聖書預言の成就は,今では記録にのっている事実です。聖書の示すところによれば,この世代のうちに全能の神は地から悪を一掃して新しい秩序をもたらします。そのとき,苦しみ,圧制,病気と死は過去のものとなるでしょう。(ダニエル 2:44。ペテロ第二 3:13。啓示 21:1-5)あなたはその輝かしい時代に地上に住みたいと思われますか。

そうであれば,「精力的に努力」しなければなりません。(ルカ 13:24)それには,霊感による神のことばを注意深く研究すること,神のことばに堅い信仰を持つこと,聖書の原則を生活に適用することが必要です。―ヤコブ 1:22。

しかし夢に熱中するのは,この事をするうえに妨げとなり得ます。それは神によって備えられた導きの真の源をおいて他のものに導きを求めることであり,心霊術の有害な影響にまき込まれる結果にさえなるかもしれません。現在において意義のある生活,そして将来において永遠の祝福にあなたを導くことができるのは神だけです。そして,神はご自分の霊感によることばをとおしてそうされるのです。―ヨハネ 17:3。

[4ページの囲み記事]

夢に関する研究で指導的な立場にある,ひとりの人はこう述べています。「推測にすぎないものが多いのに比べ,理論と言えるものはなお非常に少ないので」,夢の意味について「確かな結論を下すことは困難である」。夢の中のどんな事柄にしても,その意味について分析者たちの意見が一致することはまれです。聖書によれば,ある夢は将来の出来事を予告するものにさえなるかもしれませんが,それでもそれは神から出たものではありません。

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