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目ざめよ! 1976
目76 5/22 20–21ページ

生活費を保障する必要

年齢にかかわりなく,だれでも財政面の保障を望みます。しかし,年を取ると,そのような保障の必要性はいよいよ差し迫った問題になります。そうした人々は,仕事を減らしたり,退職したりすべき年齢に達してはいるものの,人並みの安楽と尊厳をもって暮らしたいと願っています。

高齢者や他の人々を助けるため,世界の多くの国々には,“社会保障”制度が設けられています。大抵の場合それは,年老いた人々に年金を,身体障害者や失業者に収入を,そして支払い能力のない人に医療費などを給付することを目的とした計画です。

世界でも社会保障制度が最も普及している国の一つは米国です。同国は欧米世界の経済上の礎となっているので,同国の社会および財政問題に生ずる事柄は他の国々にとっても大きな関心の的となっています。

米国の富や財力をもってすれば,貧困者を世話するのに十分な制度が整っているはずである,と世界中の人々は考えることでしょう。そうした制度には,終生汗水を流して働いて退職した高齢者のために,ほどよい保障をすることが含まれます。

しかし,実際にそうなっていますか。そうなってはいない,と答える権威者は今や少なくありません。米国の社会保障制度は,増加の一途をたどる重大な問題を抱え,大きな不安が持たれている,と彼らは主張するのです。

根本的な問題

社会保障と関連した問題の中でも,根本的なものは次の二つです。(1)受給資格を持つ人が増えるに従って増大する出費をどう賄ってゆくか。(2)給付そのものは,多くの人,特に高齢者に,十分の保障を与えないという事実。

問題は,深刻なものではないと言う経済学者もいます。しかし他の人々は,増大する財政的困難を深く「憂慮」している,と述べています。米国デトロイトの一新聞の見出しは,まさにその問題を取り上げ,こう尋ねています。「社会保障は今やまやかしか」。その記事は,社会保障がまやかしであることを暗示していました。

第一の主要な問題,すなわちその計画の資金をどのように調達するかという問題は,今やいっそう注目を浴びつつあります。給付のための現行の資金調達方法が,不適当なものとなっていることは明白です。ゆえに,USニューズ・アンド・ワールド・リポート誌は次のように述べています。

「老人,およびその扶養家族や遺族,そして身体障害者のための巨大な社会保障制度は,深刻な問題に直面している……

「簡単に言えば,その問題とは,収入が給付のための支出に追い付いてゆかないということである」。

同誌はまた,1980年代の初頭までに,「この制度の主要な部分である,老齢および遺族年金は破たんをきたすであろう」と述べました。同様に,米国経済研究所はこう言明しています。「社会保障法は,間近に迫った財政破たんに向けて時を刻む時限爆弾も同然である」。

もう一つの主要な問題,つまり給付が適切な“保障”を与えているかどうかに関して,与えていないとの感を強くする人は少なくありません。特に,お年寄りはそう感じています。そして,同様の計画を持つ他の多くの国々の例にもれず,米国でも,貧困生活者の大半が高齢者であるということは悲しい現実です。

援助

とはいえ,政府のそうした計画に良い面がないという訳ではありません。お年寄り,病人,失業者,そして身体障害者に対する援助はどんなものであれ,確かに有益であり,感謝されます。

実際,政府の援助が全くなかったのも,それほど昔のことではありません。高齢者や他の困窮者への給付が大抵の国々で普及したのは,今世紀に入ってからのことであり,それもここ数十年来のことです。しかし,昔は,農耕社会が大半を占めていて,老人の面倒は,大抵身内の者が見,友人たちがそれを助けたものです。

しかし,工業時代の到来と共に,幾百幾千万もの労働者は農地を離れ,工場のある都市へ殺到しました。そうした事態は特に欧米で見られました。都市では,家族や親族の絆が以前ほど緊密ではなくなる傾向があり,友情を培うのも一層困難になりました。ですから,親族や友人は,田舎で皆がより密接な関係を保って生活していた時ほど老人の面倒を見なくなっており,またそれができない場合もあるのです。

しかし工業労働者は,勢力を増すにつれより多くの恩典を求めて交渉するようになり,やがて政府は援助せざるを得なくなりました。

初めてある種の社会保障の取決めを設けた工業国の一つはドイツです。同国では,1883年に労災保険が取り入れられ,翌年には健康保険が導入されました。義務的な社会保障援助は1891年に実現しました。

1930年代の世界大恐慌の時以来,政府による援助の必要性は一層明確になってきました。当時,あらゆる工業国で,幾百幾千万もの人々が職を失いました。例えば,「カナダの社会保障」と題する本は,カナダについて次のように述べています。「1930年代の不況の際広範に及んだ失業問題によって,種々の,失業者救済手段が発達した」。

米国では,フランクリン・D・ルーズベルト大統領が,1935年に社会保障法に署名し,同法を成立させました。最初は老齢年金だけが給付されましたが,後に遺族年金も付け加えられました。その後,同計画のわくは広げられ,身体障害者や失業者のための給付も実施されるようになりました。

1975年には,3,000万人以上の米国人が,老齢者,身体障害者,および遺族のための同法の規定に従って,政府から毎月現金の給付を受けました。最近の景気後退で1,000万人以上が失業保険の給付を受け,他の幾百万もの人は,医療費や扶養家族のために,またその他の理由で,援助を受けました。

しかし,大抵の国において社会保障費の中で最も大きな比率を占めているのは,老齢退職者に支払われる給付です。普通,定年退職の時期は平均65歳ですが,その前から,例えば米国の場合62歳から,給付を受けたいと思うなら,その額は減少します。

社会保障によるそうした支払い資金はどのように調達されるのでしょうか。給付とは何ですか。その給付は人並みの生活をするのに足るほどのものですか。そして,米国の社会保障制度は本当に問題を抱えていますか。

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