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  • 目ざめよ! 1978
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目ざめよ! 1978
目78 4/22 18–19ページ

私はコンコルドの乗員です

英国諸島の「目ざめよ!」通信員に語られた経験

二年ほど前,私はコンコルドの客室乗務員として働くように配置転換を命じられました。各乗務員は,まず,その仕事を行なうための特別訓練を受けましたが,それは“学校”に戻ることを意味しました。ロンドンのヒースロー空港の近くにある訓練センターでは,新たに,食事の出し方,備品の取り扱い,乗務員の任務,および安全手順などを学び直さねばなりません。

この訓練センターには,前部ギャレー(調理室)と飛行機の客室の一部からなる“実物大の模型”,つまり実物と全く変わらない装置があります。床の角度まで幾分傾いており,実際の飛行姿勢に似せてあります。乗務員はここで,地上を離れることなしに,一群の“乗客”にサービスができます。ですから,実際の飛行乗務の前に,乗務員は食事を出し,オーブンのタイミングに慣れ,実際の飛行機の中の限られたスペース内で働く方法を学んでいるわけです。

それから,格納庫に収められているコンコルドを見学する時が来ました。その流線型の機体は印象的です。静止しているときでさえ,スピード感にあふれています。離着陸の際には機首が下がるので,この飛行機は敏速な猛鳥,ワシを思わせます。この飛行機は確かに際立った,そして特色のある形をしています。

初飛行

コンコルドの巡航速度は分速37㌔で,音速の二倍です。その巡航高度は1万5,240㍍から1万8,250㍍の間です。しかし機内は,高度1,700㍍の気圧に相当する快適な気圧に保たれています。

これまでの機種と比べると,コンコルドの離陸と上昇は極めて早く,離陸すると間もなく“雲”の上に出て,まばゆいばかりの日が目に入ります。しかし,窓から外を見ると,空が深い濃紺色であることに驚かされるかもしれません。これは,初めて宇宙に乗り出した宇宙飛行士たちの報告した,“黒”天現象を思い起こさせます。このように空の色が変わるのは,高度が高くなるにつれて,大気が薄くなるからです。日光を受けて青い色を作り出す成分は,地表面では密度が高く,高度が上がるにつれて希薄になってゆくのです。また,コンコルドの飛行高度から見ると,地球が湾曲していて「円」形であることがはっきりと分かります。まさに聖書が述べているとおりです。―イザヤ 40:22,新。

コンコルドの巡航速度が速いため,外気の気温が氷点下52度なのに,機首の部分は摂氏127度にまで達します。機体の表面は機首とほぼ同じほど熱くなります。これは飛行機が超音速で飛ぶ際に起きる大きな摩擦のせいです。しかし,こうした高温も,飛行機の特殊な構造に悪影響を及ぼすことはありません。

音速を規準にして飛行機の飛行速度を示すマッハ計は客室の中に取り付けられており,飛行機がどれくらいの速度で飛んでいるかが私たちにも分かるようになっています。巡航中は高速で旅をしているという実感はありません。しかし,音の壁を通過する際には,自動車のオートマチック・ギャー・チェンジにも似た,軽く背中を押されるような感じがします。

機内食

飛行時間が短いので,機内で出される食事の種類は,飛行経験の豊かなコックとスタッフとによって,注意深く計画されねばなりませんでした。また,使用できるスペースが限られているので,食事を出すための設備は検討すべき重要な項目でした。プラスチックではなく,瀬戸物の器に盛られた良質の食事には,コンコルド専用の特製グラスに注がれた上等のフランス産ぶどう酒が付いています。どの飛行便にも五つの食事のコースがあるので,乗客には十分満足してもらえます。食卓をにぎわすためにシャンペンを加えて,この英仏共同開発による飛行機の旅に,フランス特有の趣を持たせることもできます。

私はこの最初の超音速旅客機の乗務員としての仕事を楽しんでいます。それは従来の空の旅よりも一歩進んだものだからです。しかし私は,コンコルドに乗り組んでいるため,他の飛行機に乗り組んでいる場合よりもエホバの証人の集会にもっと定期的に出席できるようになったことにも感謝しています。家庭での聖書研究もいままで以上に定期的に行なえるようになりました。コンコルドの乗務時間は比較的規則正しく,家族から離れている時間も定まっているからです。ですから,私にとってコンコルドとの付き合いは,有益で報いのあるものとなっています。―寄稿。

[19ページの囲み記事]

コンコルドの機首が13ページと18ページの絵で異なっているのはなぜですか。

離着陸の際には,パイロットの視界を最大限にするため,機首を下げます。しかし,飛行中は超音速で飛ぶため機首を上げて機体を流線型に保ちます

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