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目78 6/8 20–21ページ

オパール ― 手の中の虹

ホンジュラスの「目ざめよ!」通信員

びくともしない松の根本にロープを結びつけると,わたしはその一方の端をぬかるんだ穴の中に投げ込み,6㍍もの深みへすべりおりました。そこには高さが頭すれすれの地下道があり,それが自転車の車輪のスポークのようにあらゆる方向に広がっています。シューシュー音を立てるランプの光で壁を調べながら,わたしは一つの地下道を選んで9㍍ほど進みました。

ホンジュラスの絵のような山々ではこのような採掘地はほとんど見られません。それらはスペイン人がオパールの宝石を求めて400年ほど前に掘ったものです。スペイン人はこの地域で,オパールの丸石の小塊や珍しい宝石のやや大きめの団塊をいくつか発見しました。しかし最良の宝石は,山頂付近にある,がんじょうで大きな黒玄武岩の露出部に生じたきれつの中にうずもれていたため,彼らはそれを発見できませんでした。

オパールは世界の最も美しい宝石の一つに数えられており,その組成は他と著しく異なっています。ワールドブック百科事典の注釈には次のように書かれています。「宝石学者たちはオパールが無水ケイ酸に伴って水分を含んでいるため,それを含水コロイドケイ酸と呼んでいる」。無水ケイ酸は地殻のおよそ60%を構成する物質です。無水ケイ酸の含有量の多い熱い溶液が地下の裂けめやくぼみにしみ込んだ結果,ゼリー状のものが固まってオパールになったと見られています。

オパールのすべてが価値の高いものとは限りません。例えば“コモン”オパールは普通たいした石ではなく,色とりどりに反射することはありません。オーストラリアの鉱夫たちはこれを軽べつ的に“ポッチ”と呼んでいます。“値うちのある”オパールが発見されてきたのは,世界中の7,8か国に過ぎません。今のところ世界のオパールの95%はオーストラリアで産出されていますが,最近になって南アメリカでも発見されたため,事情は変わるかもしれません。

値うちのあるオパールには努力して捜すだけの価値があります。このような宝石を光源に近付けると虹の七色が石からほとばしり出ます。ゆっくりオパールを回転させたり,それを太陽の光から人工の光の下に移したりすると,光の矢が後から後から放たれ,美しさが充満します。

なぜオパールから非常に様々な色が放たれるのでしょうか。その理由は詳しく分かっていませんが,現在広く受け入れられている説では,オパールを構成している極微の無水ケイ酸の球面で,光線が屈折するためであるとされています。

オパールの原石を購入したいと思う人は注意が必要です。ある種のオパールは宝石を作るのに適していません。ある石は多孔性で白亜質です。別の石はひと月もたたないうちに全く色あせてしまうでしょう。それにあるオパールは乾燥した空気にふれると,コロイドから水分が蒸発して,粉々になってしまうということがよく起こります。

買う前にいくつかの基本的な事実を考えてみるのは賢明なことです。その一つは,オパールは無限の変化に富んだもので,どの二つの石を取っても寸分違わぬ石は一つもないという点です。この宝石を分類すると,ブラック・オパール,丸石オパール,継ぎ目のあるオパール,ファイヤ・オパール,炎色のオパールなどがあります。他の名前はオパールが放つ色の模様に応じて付けられたものです。例えば,“ピンクファイア”はあたかも星の降る夜のような非常に細かい無数の色の点がその特色です。“アルルカン模様”は大き目な正方形の色どられた石のモザイクです。

加工者は大抵オパールを“カボション”に,つまり凸面の球形に作り上げます。石の形は全体として球形,卵型,長方形,あるいは“自由型”です。この最後の型の場合,加工者は随意の形にするだけなので,数少ない貴重なものを粉々にしてしまわずに済みます。

宝石加工者がオパールを仕上げる基本的な方法は三つあります。それは右上の図にあるようにソリッド,ダブレット,トリプレットです。

これらはいずれも純粋のオパールですが,ソリッドはふつう他の二つよりも高価です。毎日使用するには石英をかぶせてあるトリプレットを入手するのが一番良いかもしれません。石英はオパールより傷がつきにくいからです。石の側面から見るなら,それがソリッドか,そうでないかが分かります。

オパールで,最大のものは“オリンピック・オーストラリス”ですが,それは二万カラットもある,人間の頭ほどの大きさで,きらめく炎のような色をした原石です。

自分用のオパールを掘り出せる可能性はありますか。わたし個人の経験から判断すると,あまり期待できそうもありません。五時間も苦労してラバにまたがって捜しても,何も見つからず,わたしの非力を思い知らされただけでした。確かに霧にけむる山々には依然として輝かしいオパールが少なからずうずもれています。しかしそれらの石は,堂々たる松の木々や湯気のたつように暑い密林に覆われた,丈夫な玄武岩の内に閉じ込められているのです。

[21ページの図]

(正式に組んだものについては出版物を参照)

ソリッド

タブレット

オパール

ポッチまたは他の鉱物

トリプレット

石英の冠

オパールの薄い盤

ポッチまたは他の鉱物

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