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  • あの世からのお告げが本当にありますか
  • 目ざめよ! 1979
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目ざめよ! 1979
目79 10/22 9–12ページ

あの世からのお告げが本当にありますか

“あの世”からの“お告げ”。それは,見過ごすことができないほど,ここかしこで生じています。こうした交信は普通,自分と生前交友のあった死者からもたらされる,というのが通説になっています。20年余りカナダの首相を務めたW・L・マッケンジー・キングは,そのようなお告げを受けたと自分の日記の中で書いています。1979年1月3日付のトロント・スター紙は次のように説明しています。

「首相は,その幻や交霊会によって,とりわけ,死んで久しい愛する母親やヒトラーや米国のフランクリン・ルーズベルト大統領との接触を保った。

「1948年8月29日,オタワ北方のガティノ・ヒルズにある自宅,キングスミャーで,ドイツの独裁者,アドルフ・ヒトラーが『私のベッドおおいに似たものの上を』歩いて,『その上にボタンの留め口のような跡を幾列も残していった』と,首相は記している。

「首相の“会話”や“幻”すべては,その日記に記されている。

1950年代から1960年代に活躍した,米国監督教会の著名な一主教,ジェームズ・アルバート・パイクも,やはり“あの世”からのお告げを受けました。霊媒の助けを借りて行なわれたその交信は,同主教の死んだ息子,ジムとのものであるとされています。パイクは,ルック誌上で,ジムとの次のような会話について伝えています。

「『ありがとう,ジム。……お母さんを呼んで,今ここで何が起きているか話すことにするよ』と私は答えた。

「『是非そうしてください。お母さんに知ってもらいたいのです。ぼくがお母さんを本当に愛しており,生きているということを』という応答があった。

「そこで私は安心させるようにこう言った。『お母さんはそう信じているよ,ジム。これまでずっと信じてきたんだ。ところで,お前が今いる場所のことなのだがね,お前は……独りぼっちなのかい。それとも ―』。

「『周りにはたくさん人がいます。まるで,みんなの手で支えられているようなものです』という答えが返ってきた。そして,少し間を置いてから,『お父さんにお知らせできるようになるまでは,とてもつらかった』という声がした」。

上記のような対話に関する報告は数多く,仮死状態から息を吹き返した人々からも同様の報告があるほどです。確かに,こうした交信には,その源となっているものがあるはずです。しかし,それは死者から出ているのではありません! 聖書はこの点を大いに強調し,こう述べています。『生きている者は自分が死ぬことを意識しているが,死んだ者は,何事をも全く意識していない』。(伝道 9:5,新)死はこの世の命からあの世の命への転換ではないのです。

では,これら“あの世”からのお告げを引き起こしている張本人はだれですか。

最初のうその促進者たち

神が最初の人間夫婦に,不従順に対する刑罰は何であると告げられたか覚えていますか。神は,「あなたは必ず死ぬ」と言われました。(創世 2:17,新; 3:3)しかし,「初めからのへびで,悪魔またサタンと呼ばれ,人の住む全地を惑わしている者」は,エバに,「あなたは決して死ぬことはありません」と告げました。(啓示 12:9。創世 3:4,新)このことを考えると,反逆したみ使いサタンと,神に対する反逆に加わったみ使いたちが,人間は神の命令に背いても地上から死にうせることはなく,人間として生き続けるといううそを信じ込ませようとしてきたとしても,少しも驚くべきことではないのではありませんか。

この者たちは,肉体の死に際して“魂”は霊の領域で生き続ける,と教えることによって,それを行なってきました。そして,この教えを支持するために,一見,この世を去った魂,つまり死者の霊に源があると思わせるような特別な知識を備えた呪術者や霊媒,易者を起こしました。しかし,エホバ神はご自分の民をこの邪悪な欺きから守ろうとしてこられました。イスラエル人が今しもカナンの地に入り,そこを領有しようとしていたとき,神はイスラエル人にこうお命じになりました。

「あなたはそれら諸国民のなす忌み嫌うべき事を習い行なってはなりません。あなたのうちに……占いを用いる者,魔術を行なう者や兆しを求める者や呪術者,あるいは,まじないで他の人を縛る者,霊媒に相談する者,出来事の職業的な予告者,死者に伺う者などがいるべきではありません。これらのことをする者は皆,エホバにとって忌み嫌うべきものであ(る)……からです」― 申命 18:9-12,新。レビ 19:31; 20:6,27。

それでも,神のしもべたちは,人間の不滅性といううそを広めようとしてサタンの用いる者たちから,誘惑を度々受けてきました。聖書はこう述べています。「人々はあなたに,さえずり,ささやくように語る占い者や霊媒からの音信を求めるよう告げる。彼らは,『結局のところ,人々は霊からの音信を求め,生きている者たちのために死者に問うべきである』と語る」。しかし,聖書はどんな助言を与えていますか。「あなたは彼らにこう答えなければならない。『主があなたがたに教えておられることを聴け! 霊媒に耳を傾けてはならない。彼らがあなたがたに告げる事はあなたがたのためにならない」― イザヤ 8:19,20,「今日の英語聖書」。

しかし,中には次のように反論する人もいるかもしれません。『聖書自体,生きている者は死者に相談することができるという見解を助長しているのではないか。サウル王は死んだ預言者サムエルから知識を得たのではないか』,と。この点を検討してみることにしましょう。

死者に物を尋ねたサウル王

サウルは,霊媒や占い者に関する神の律法に十分精通していました。ですから,サウルが死者に物を尋ねたことにかかわる記述は,次のような注解をもって始まっています。「さて,サムエルはすでに死んで,全イスラエルは彼のために嘆き悲しみ,その都市ラマに彼を葬っていた。サウルのほうは,国の中から霊媒や出来事の職業的な予告者たちを除き去っていた」― サムエル前 28:3,新。

ところが,サウルの治世の40年目に,危険な状況が生じました。ペリシテ人の強大な軍勢が,エズレルの谷のギルボア山で宿営を張ったイスラエル軍に敵して攻め寄せてきたのです。サウルは恐れおののきました。サウルがエホバの律法を捨てたため,エホバはもはやその訴えに答え応じられませんでした。その少し前に亡くなった預言者サムエルは,死ぬ前にサウルに会おうとはしていませんでした。そこでサウルはこの危険な状況を前にして霊媒に導きを求めました。

サウルのしもべたちは,16㌔ほど離れたエンドルの町にそのような霊媒が住んでいると告げます。その町は,ペリシテ人が宿営を張っているシュネムの町からそれほど離れてはいません。そこでサウルは変装し,二人の部下と共に,夜陰に乗じてエンドルへの危険な旅に出かけます。その女は見つかります。そして女は,神の非とされる術を行なったということはばらさない,との言質を取った後,死んだサムエルと交信することに同意します。(サムエル前 28:4-12)交霊会の間に,「サムエル」が現われました。霊媒はサウル王にそれをこう描写しています。

「『神が地から上って来るのを見ました』。すぐに,[サウル]は彼女に言った。『どんな姿をしているか』。それに対して彼女は言った,『年取った人が上って来ます。そでなしの上着で身を覆っています』。それを聞いて,サウルはそれが『サムエル』であることを認め,身を屈め,顔を地に付けて平伏した。

「すると,『サムエル』はサウルに言い始めた,『なぜあなたはわたしを連れ出させてわたしをかき乱したのか』。これに対してサウルは言った,『わたしは非常な窮境にあります。ペリシテ人がわたしに対して戦っているのに,神はわたしから離れ……もはやわたしに答えてくださらないからです。……次いで『サムエル』はこう言った,『では,なぜあなたはわたしに尋ねるのか。エホバがあなたから離れ(た)……というのに』」― サムエル前 28:13-16,新。

聖書はここで,この女が,何らかの霊的な形を取っていたサムエルを本当に呼び戻したと教えているのですか。それとも,悪霊に支配されたこの女の思いにサムエルの姿が描き出されたのでしょうか。

サムエルか否か

神の律法は次のように述べて,霊媒を非としていることを忘れないでください。「あなたは霊媒に頼ってはいけない。また,出来事の職業的な予告者に相談してはいけない。それらの者によって汚されないためである。わたしは,あなたがたの神エホバである。……わたしは必ず自分の顔をその魂に敵して向け,その者をその民の中から断つ。また,男か女で,その内に霊媒的な霊や予言の霊がある者,その者たちは必ず死に処せられるべきである」― レビ 19:31; 20:6,27,新。

明らかに全能の神は,あらゆる心霊術的な行ないに強く反対しておられます。また,すでに述べたとおり,サウルはその不従順のゆえに神の不興を買っており,神はサウルと意思を通わせようとはされませんでした。ですから,たとえ霊媒が死者と接触できたとしても,その霊媒が神を動かして,死んだサムエルを通してサウルに託宣を与えるようにさせることができますか。霊媒には神よりも強い力があるというのでしょうか。

次の点も考慮してみるとよいでしょう。神の預言者サムエルは,生前,霊媒に激しく反対していました。神の律法に従う者として,サムエルは霊媒が必ず死刑に処されるようにしました。では,死んでから,サウルと会うおぜん立てを霊媒がするのを許すでしょうか。サムエルが生前,サウルと話そうとしなかったのであれば,その死後,神から非とされていた霊媒に,サムエルとサウルが会話を交わすよう取り計らうことができたでしょうか。

さらに,神の律法が,死者に相談するという行為に,『汚れた』,「忌み嫌うべき」,死に当たるものというらく印を押しているのはなぜでしょうか。その交信が実際に死んだ愛する者との交信であるなら,愛の神がどうしてそれをゆゆしい犯罪としておられるのですか。神は,生きている者が死者からある程度の慰めを受けることをどうして許せないと思われるのでしょうか。

エンドルの霊媒が接触したのはサムエルでないことは明らかです。サムエルは死んでおり,聖書によれば,死に際して人は,「その地に帰る。その日,彼の考えはまさしく滅びうせる」のです。(詩 146:4,新)むしろその声の主は,サムエルのふりをした邪悪な霊者,つまりサタンの使いの一人だったのです。これらサタンの強力な,目に見えない手先たちは,このような手段に訴えて,人間の不滅性に関するサタンのうそを幾千年にもわたって信じ込ませてきたのです。

死の世界に関する知識の源

ですから,かろうじて死を免れ,息を吹き返したある患者が自分の“死んでいた”間に起きた事柄について知っている場合,それは無意識の状態へ陥ってゆくときか,その状態から抜け出して来るときに見た夢のせいであるとも考えられます。また,その患者が何らかの霊的な形で存在し,それらの事柄を個人的に目撃したのでないということを考えれば,それらの人々はエルドルの霊媒の場合と同じ源からそのような知識を与えられたのかもしれません。生命力が衰えてゆく危険な仮死状態にあるときに,悪霊たちがその人たちに普通の方法では得られない情報を伝えたのです。

サタンがそのようなひきょうな手段を使って働きかけたとしても驚くには当たりません。聖書は,「サタン自身が自分をいつも光の使いに変様させている」と警告しています。事実,神の言葉はこう述べています。「この事物の体制の神が不信者の思いをくらまし,神の像であるキリストについての栄光ある良いたよりの光明が輝きわたらないようにしているのです」。―コリント第二 11:14; 4:4。

「不信者」― 例えば,死に関して聖書の述べるところを受け入れようとせず,むしろ異教の哲学を信じるほうを選ぶ人 ― は,相変わらず「栄光ある良いたより」に対して目をくらまされたままでいるでしょう。しかし,それでも次のような疑問が起きるかもしれません。『もし聖書の言うように死で本当にすべてが終わるなら,どのようにして永遠の命を得られるのですか。どうすれば墓で終わる命とは別の命を享受できるのですか』。

[12ページの拡大文]

生命力が衰えてゆく……ときに,悪霊たちがその人たちに普通の方法では得られない情報を伝えたのです。

[10ページの図版]

「首相は,その幻や交霊会によって,とりわけ,……ヒトラーや……ルーズベルト……との接触を保った」。

W・L・マッケンジー・キング

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