家事の時間を節約する方法
家事には切りがない。あればあるだけ時間を取られ,それでもまだ30分足りない。こうした言葉を耳にします。確かにその通りに思えると語る主婦は少なくありません。しかし,時間を節約する手段があります。経験豊富な多くの主婦が勧める四つの提案を下に記します。
● 同時に二つの事を行なう。「思いを集中しさえすれば,どんな女性でも二つのことを同時に行なえる。鍋を火にかけている間に,居間の掃除ができる。浴そうにおもちゃを浮かべて息子を遊ばせ,息子から目を離さずに浴室の掃除ができる。また,ただ皿を洗うだけのために台所に行くようなことをしてはいけない。皿を洗っている間,洗濯物を水につけておくことができる。朝食に使った皿を石けん水の中につけて夕飯の準備をすれば,その間に皿はせっせと自分の汚れを落としてくれるだろう」― マーガレット・ドッド著「アメリカの家庭管理読本」。
● 仕事を増やすような買い物を避ける。衣服,シーツ,カーテン等を購入するときは,アイロンをかける必要のないものを買うようにします。純銀製の食器は見た目には美しいものですが,それをみがき上げるのに多くの余分の時間がかかることを覚悟してください。ステンレス製のものでも体裁のよいものが少なくありませんし,手入れにも手間がかかりません。
● 物と仕事を減らす。部屋に置いたり掛けたりしてある飾り物はどれも本当に必要でしょうか。そうした物が少なければそれだけ手間が少なくてすみます。掃除の手順を分析してみてください。単なる習慣から何かをしていることはないでしょうか。他の仕事と合わせて行なったり,時には省いたりできませんか。
● すぐに後始末をする。「それから,オーブンの中で焦げ付いてしまったアップルパイの小片についてもできることがある。1週間ほうっておいてこびりつかせ,取り除くのに3倍もの労力をかけるというようなことをしてはならない。家庭用のアンモニアを少し掛けて,これにしみ込ませる。最後の皿を洗い終えるころには,洗剤のついた布でかすをぬぐい取れるようになっているだろう」。(「アメリカの家庭管理読本」)浴そうのへりに付く湯あかについても同じことが言えます。乾いてからそれをこすり取るのは大変です。ふろを使い終わった後すぐにしてはどうですか。