掃除のヒント
多くの主婦に役立ってきた掃除のヒントの数々を紹介しましょう。家庭によって事情の違うことは言うまでもありませんから,ある人には時間の節約になっても別の人には有用でない場合があります。それでも,下に掲げる実際的な提案は役立つことでしょう。
● 掃除用のエプロン ― 大きなポケットの付いたエプロンを買うか作るか(あるいは洗濯バサミ入れの付いたエプロンを使うか)する。ぞうきんやスポンジなどを入れて運ぶのに,また散らかっている物を掃除をしながら拾って入れていくのに便利。
● 絵筆の“ちり払い”― 柔らかな小さい(2㌢ないし5㌢)絵筆は,こわれやすい物や掃除のしにくいところ(骨とう品,ランプのかさ,額縁,そしてよろい戸なども)のほこりを払うのに便利。
● 窓の敷居とサッシにワックスをかける ― 窓の敷居とサッシの汚れを洗い落としてから固形ワックスをかけると,ほこりを払うのが容易で,汚れが付きにくい。
● オーブンの楽な掃除方法 ― オーブンが汚くならないうちに,底にアルミホイルを敷き(ガスバーナーの下の受け皿にもアルミホイルを敷く),大さじ2杯の重そうを1カップのぬるま湯で溶いた液をオーブンの内側に塗る。オーブンの壁面に青味がかったねずみ色のすじが付くことがあるが,掃除をする時に汚れが簡単に落ちるようになる。平なべに水をはってアンモニアを少量混ぜ,それを一晩オーブンの中に入れておくと,翌日掃除がしやすい。
● 重い家具を動かす際床に傷を付けない方法 ― 家具の脚の一つ一つに古いくつ下やミトンを差し入れると(家具の脚を包んでひもか輪ゴムで縛る必要があるかもしれない),床に傷が付かず,家具が動かしやすくなる。
● ビニールやフォーマイカの汚れを洗い落とす ― 刺激の少ない化粧石けんとぬるま湯を使うだけでよい。石けん液をあまり泡立ててはならない。柔らかなタオルか布でふき取る。大抵の場合,石けんの小さくなったものを取っておいてこうしたことに使える。
● 労力をむだにしない ― 体力の要る仕事と軽作業とを交互に行なう。台所の床にモップをかけたりワックスがけをしたりするなど力の要る仕事から始め,次に洗濯物の仕分けや衣類の繕いなど軽い仕事を行なう。立ってアイロンかけをしたあとは,座ってできる仕事を行なうようにする。
● バケツの“道具箱”― 小さなバケツにぞうきん,クレンザー,ブラシ,ワックス,家具ワックス,ガラスクリーナーなどを皆入れて持ち歩けば,道具を取りに何度となく足を運ばずにすむ。
● ブラインド用の“手ぶくろ”― 窓のブラインドをふくには,軍手か古いくつ下を手にはめて濃い石けん液につけ,余分の水をしぼってふくとよい。
● 効果的にほこりを払う ― 湿った柔らかな布をパッドのようにたたんで使うと,布の端のほつれたところが物に引っかかったり糸くずを残したりしない。一番高い所から下へほこりを落としていく。ベッドを整えたあと,そして水と洗剤でふく前にほこりを払うとよい。そうしないと,ほこりが固まってこびり付いてしまうことがある。
● なべ類の焼けこげ ― 漂白剤を水で4倍に薄めたものに一晩つける。きれいになるのに数日を要する場合もある。食べ物がこびり付いてなべが非常に汚くなった場合には,そのなべに水を少し入れて沸かし,なべを火から降ろす前に食器用洗剤液を数滴落とす。
● “ほこりの立たない”掃き掃除 ― 掃き掃除をする時ほうきとちり取りの内側とをぬらしておくとほこりが立たない。また,力を加減して掃くとほこりを最小限に抑えられる。
● じゅうたんに付いた油のしみ ― しみの箇所にとうもろこしの粉をすり込み,翌日そこに電気掃除機をかける。
● 浴そう用の“モップ”― 浴そうの内側に付いた湯あかを落とす際にかがまずにすむように,おもちゃ屋へ行っておもちゃのモップを買うとよい。湯あかを落とせるうえ,かがんでこすらなくてもすむおあつらえ向きの大きさである。
● モップのほこりを払う ― 使った(取っ手の付いたままの)モップの汚れた方を大きな紙袋に入れるだけで,このいやな仕事も簡単に行なえる。取っ手のところで紙袋の口を閉じ,そこをしっかりと握って振る。モップの部分を下に向けて振ると,ほこりが紙袋の底にたまって捨てやすくなる。