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目ざめよ! 1982
目82 5/22 10–11ページ

あなたには前世がありましたか

人間の魂は死後,別の体に宿り,生まれ変わる,と考える人々がいます

貧しかったり,体が不自由であったり,目が見えなかったり,ほかの何らかの点で不幸な境遇にあったりすると,それは当人が前世で罪を犯したからであると考える人がいます。一方,健康で裕富な生活を送れるのは,前世で善行を積んだからであるとされます。こうした人々は,人の魂は死後に霊界に行き,その後別の人間または動物の体に宿って生まれ変わると信じています。

こうした考えを聞いたことがありますか

聞いたことのない人の方が珍しいでしょう。世界中のあらゆる場所の人々が,幾千年にもわたって,前世の存在を信じてきました。南米の密林や南太平洋の島々からアフリカやアジア大陸に至るまで,自分の前“世”や“幾代も前の前世”が現在の生活に恩恵や苦しみをもたらしていると考える人が大勢います。

米国をはじめとするある国々では,“再生療法”の主唱者となっている心理学者が少なくありません。催眠術その他の方法で患者の前世を思い起こさせ,それによって現在の問題に対処するのに役立つ過去の体験を知り,洞察を得ようとしているのです。

どうして前世の存在を信じているのでしょうか

初めて訪れた場所なのに,以前にそこに来たことがあるような気分に駆られたことがありませんか。あるいは,初対面の人なのに,以前にどこかで会ったように思えたことがあるでしょうか。こうした体験は前世でそのような場所に行ったり,その人に会ったりしたことを示す証拠であると考える人が少なくありません。

催眠術にかけられると多くの人が前世における生活の驚くほど詳細な部分まで述べるという主張がそうした考えを支持する強力な理由の一つとなっています。今から25年ほど前に米国の新聞の紙面をにぎわした一つの事例があります。催眠術をかけられたある女性が,1798年から1864年まで生きたブライデイ・マーフィーというアイルランドの一女性の生涯を自分の生涯として語ったのです。この女性は一度もアイルランドに行ったことがないと述べたものの,催眠術をかけられると強いアイルランドなまりの英語を話し,100年以上昔のアイルランドの生活をありありと描写しました。再生を支持する同様の事例が幾つもの国々で報告されています。では……

その証拠は納得のゆくものでしょうか

初対面の人を以前から知っていたように感じる事実そのものは必ずしも前世でその人に会ったことを意味してはいません。外見やしぐさが似ているため,今生きているどれほど多くの人について人違いをしたことがあるかを考えてみてください。では,訪れたこともない場所に見覚えがあることをどう説明したらよいでしょうか。

人間の脳は,目や耳を通して伝えられる何年分もの膨大な情報を記憶する驚くべき能力を備えています。わたしたちの記憶は図書館に似ています。一部の“本”はいつも必要とされていて,自由に出し入れされます。ある権威者aはこう述べています。「他の本,恐らく蔵書の大半は,目立たない書棚の上でほこりをかぶっており,めったに取り出されることはない。中には一度も持ち出されない本もある。膨大な量の情報が幾つかの場所に詰め込まれているのである」。ですから,その場の光景が見覚えのあるように思える時は,それに似た場所を訪れたことがあったり,それについて何かで読んだり,だれかが話しているのを聞いたり,映画や本などでその写真を見たりしたことがあったのでしょう。子供の時にそうしたことがあったのかもしれません。

催眠術をかけられると,脳の“奥の棚”にある多くの情報が刺激されるようです。前世とされるものに関して驚くほど詳細な事柄が語られてはいますが,幾つかの話から得られる証拠は当人が実際にはその時代に生きていなかったことを示しています。

例えば,19世紀にアイルランドの女性として生きていたと感じている前述の米国の主婦は,催眠状態の下で,「自分のベッドからペンキを全部[はがしました]……それは金属のベッドでした」と語りました。当時(1802年),その女性は4歳であったとされています。事実を言えば,少なくとも1850年より前には,そうした鉄製の骨組のベッドはアイルランドに持ち込まれていません。その婦人はまた,自分の前世の生活に関連して,「私は聖テレサ教会に通っています」と語りました。アイルランドには確かにそうした教会がありますが,それが建てられたのは1911年,つまり彼女の“最初の死”から47年後のことです。調査に当たった人々は,正確な点(幾つかの場所に関する記述など)もあるものの,数多くの矛盾点があることに気付きました。科学者のグループは,この女性の言葉が『潜在意識下の記憶から生じており』,前世のものではないことで意見の一致を見ています。アイルランド系の人々に育てられたことがこうした記憶を生む原因の一部にあったのでしょう。

事実がこのように明らかにされているにもかかわらず,再生という考えは聖書に根拠を有していると考えて,依然としてこれを信じている人が少なくありません。

聖書はどのような見解を示しているでしょうか

その裏付けとして引き合いに出される聖書の記述の一つはヨハネ 9章1-3節です。その部分で,イエスの弟子たちは,生まれた時から盲目の男の傍らを通り過ぎた際に,「この人がめくらに生まれついたのは,だれが罪をおかしたためですか。当人ですか,それともその親たちですか」とイエスに尋ねています。それに対し,イエスは,『この人が罪をおかしたのでも,その親たちがおかしたのでもありません』と答えられました。イエスのこの答えは,その人が,前世で犯した罪の報いを受けているのではないことを示しています。イエスの弟子たちは,一部のラビが信じていたように,子供は生まれる前に母親の胎内で罪を犯すことがあると考えていたのかもしれません。こうした疾患は神のみ業を明らかに示すものとなる,とイエスは言われました。イエスがこの人をいやした時に確かにその通りになりました。そばにいた人々は,神の力が病気や病の引き起こす苦しみを取り除くのを目にしたのです。

聖書は,人間の魂の再生を支持するどころか,魂とはその人そのものであることを示しています。(創世記 2:7)聖書は,「[ハゾルという都市]にいたすべての魂を剣の刃で討ち,これを滅びのためにささげていった」人々について述べています。このように,魂は死ぬのです。―ヨシュア 11:11,新。エゼキエル 18:4,20。

魂には生命,つまり霊が神から与えられています。死に際し,この生命力つまり霊は消失し,その人の考えは滅び失せます。ですから,深い眠りに就いているように,死者には意識がないのです。死者は『沈黙へ入って行き』ます。―詩篇 104:29,30; 115:17,新; 146:3,4。伝道之書 9:5。

聖書は復活の希望を差し伸べています。神は,死の眠りに就いて意識のないすべての人をよみがえらせてくださいます。よみがえらされる人々にはその時,今日見られる苦しみや心痛すべてから全く解き放された状態で永遠の命を享受する機会が差し伸べられます。このすばらしい希望についてさらに学んでみてはいかがですか。お近くのエホバの証人と連絡を取るか,本誌の発行者に手紙をお寄せください。―ヨハネ 5:28,29。使徒 24:15。

[脚注]

a ジョン・フェイファー著,「人間の脳」。

[11ページの拡大文]

人間の記憶は図書館に似ている。催眠術をかけられると,“奥の棚”にある情報の多くが刺激されるようである

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