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  • どうして自己嫌悪に陥るのだろうか

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  • どうして自己嫌悪に陥るのだろうか
  • 目ざめよ! 1983
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目ざめよ! 1983
目83 6/22 17–19ページ

若い人は尋ねる…

どうして自己嫌悪に陥るのだろうか

「わたしには特別にいいところなんて一つもない」と,ルイーズは悲しそうに言いました。あなたも時々自分をいやに思うことがありますか。アメリカの若者たちを対象にしたある調査によると,大多数の若者は「ほとんどいつも楽しい」と言いますが,20%ほどの若者は,「感情的に空虚で……生き続けるよりもむしろ死にたい」と考えています。

実際,だれでもある程度の自尊心を必要とします。自尊心は「人間存在に威厳を付与する要素」と言われてきました。聖書も,「隣人を自分自身のように愛さねばならない」と述べて,そのことを認めています。―マタイ 19:19。

もし自分をいやに思うなら,他の人たちのことも恐らくいやに思うでしょう。さらに,自分は役に立たない,劣った人間だと考えるなら,内向的になり,ほかの人たちとうまくやってゆくのが難しくなります。批判されたらもちろんのこと,優しい言葉でからかわれても,がっかりするかもしれません。

わたしはどんな人間だろう?

では,自己嫌悪に陥っている十代の若者が非常に多いのはなぜでしょうか。それは,ある程度まで,成長して子供の時代を脱しつつあるために起こる自然な反応と言えます。にこにこよく笑うよちよち歩きの子供で,おもちゃのトラックや縫いぐるみの熊がすべてであったのはつい昨日のことのようです。しかし今は,抱き締めたくなるような幼い子供らしさはもうなく,青年期の犠牲者がいるのです。

ハイム・ギノット博士は,「青年期は……十代の若者すべてが人格を再形成しなければならない時期である。十代の若者は……自分の個性を見いださねばならない」と言ったことがあります。ですから若者には独立することにあこがれたり,何でもやりたがったりするところがあります。

しかし限界があるために欲求不満を感じるかもしれません。大人のように見えるかもしれませんが,実際にはまだ大人になりきっていません。毎日のように物を落としたり,物にぶつかったりするぎこちない時期があり,ばつの悪い思いをするものです。感情の面でも限界があります。落胆してもすぐに立ち直れるような大人の経験が全くないので,ささいな不幸が大きな災難のように思えるかもしれません。また,「知覚力」が「使うことによって」正しく訓練されるだけの年月がたっていないため,いつも一番賢明な決定を下すとは限りません。(ヘブライ 5:14)何一つまともにできない,と感じる時もあるでしょう。

しかし,それだからといって,自信を失ってしまう理由は少しもありません。人生に間違いや失敗は付き物です。個性は徐々に固まってゆき,自尊心は育まれます。

「何をしても,よくやったとは言われない」

ジェイスンのこの不満は,多くの若者が考えていることを反映しています。「学校で『優の下』を取ると,家の者たちから,どうして『優』が取れなかったのかと聞かれ,お前はだめだと言われる」と,ジェイスンは言います。

子供にその能力を最大限に発揮させようとするのは親の本能です。親は子供にたくさんの時間を費やしてきました。ですから,子供にかけた無理のない期待がはずれると,子供はまず間違いなく親から小言を聞かされるでしょう。しかし,それで落胆したり,自尊心をなくしたりすべきでしょうか。聖書はこのように助言しています。「我が子よ,あなたの父の懲らしめに聴き従え。あなたの母の律法を捨て去ってはならない」。(箴言 1:8,9)確かに,助言を受けるとがっかりします。しかし,その懲らしめは神ご自身から来るものとみなすことです。箴言 3章11,12節には,「エホバの懲らしめを退けてはならない。……エホバは……ご自分の愛する者を戒められるからである」とあります。ですから批判を冷静に受けとめ,それから学ぶようにしましょう。

親の要求は大きすぎるとこぼす人がいることも事実です。そして,子供に高い ― 恐らく高すぎる ― 期待をかける親も確かにいます。そのような親は,自分がなれなかったものに,せめて子供たちにはなって欲しい,と考えるのかもしれません。また,家族から公平を欠いた比較(「なぜあなたはポール兄さんのようになれないの。兄さんはいつも優等生だったのよ」)をされると,自分が全く無価値な人間に思えてくるかもしれません。

それでもそのような比較は,その時にはつらく思えることもあるかもしれませんが,もっともなところのある場合が少なくありません。よく考えてみるなら,家の人たちも酷評しているのではないかもしれません。子供が最大限の能力を発揮することを望んでいるだけかもしれません。もし家族の圧力が強すぎるように感じられるなら,勇気を出して冷静に問題を話し合ってみるのはどうでしょうか。そうすれば少なくともあなたがどう考えているかが家の人に分かり,妥協してもらえることも考えられます。

「鏡よ鏡,壁のうえの鏡」

しかし,自分の容姿に満足できないで劣等感を感じている人たちはどうでしょうか。

ある人たちがそのように感じる理由は容易に理解できます。一つには,十代の人たちの容姿は非常に速く変化するので,「自分の体でありながら自分のものでないように感じる」若者がいるとある心理学者は述べています。女の子は自分の髪や顔や体型にやきもきし,男の子は発育する体のことで悩みます。鏡をのぞくたびに「恐ろしいもの」が見つかります。男の子の場合でも女の子の場合でも,にきびが一つ出ただけで,自分は『醜いアヒルの子』― どう見ても魅力のない人間と思いこみます。

しかし,自分の価値は自分の容姿によって決まるというような思い違いをしないようにしましょう。魅力的な人たちは得をしているように見えますが,容姿の美しさは幸福を保証するものではありません。結局,人々の尊敬を勝ち得るのは人の内面です。―箴言 31:30。

自分がいつまでもティーンエージャーのような容姿でいるのではないことも忘れてはなりません。(お父さんやお母さんの高校時代の写真を見ると納得できるでしょう。)体重の変化やにきびは十代に特有のものです。何も心配することはありません。そして内面の自分に関心を注げば,外面が少々変化しても,平安な思いを保つことができます。

行き詰まり

若い人は失われつつある自尊心を高めることができますか。それはできます。しかし致命的な行き詰まりに用心しなければなりません。

例えば,ある著述家は言いました。「性格の弱い,自尊心の低い青年は,見せ掛けや,表面を繕うことで世に臨もうとする場合がある」。ある若者たちがつくり上げる“イメージ”は日ごろよく目につくものです。“腕っぷしの強い男”,乱交界の名士,奇抜な服装の“パンクロッカー”などがそれです。

そのような手を見抜く洞察力をもっていなければなりません。自信のない人の仮面は浅薄で,見え透いていて,無益です。その見せ掛けの背後ではやはり劣等感と闘わねばならないからです。―箴言 14:13。

別の危険な道を歩む人たちもいます。その人たちは中学生くらいになるとデートを始めます。結婚する備えもできていないのに禁じられた関係に熱を上げます。婚前交渉を行ない,妊娠の危険を冒すことさえするでしょう。なぜでしょうか。「十代の憂うつに対処する方法」という本の著者は次のように述べています。「乱交は普通……憂うつな感情を払いのけるため,また,(求められていると感じることによって)自尊心を高め,親密な関係を得,妊娠によって別の人間,すなわち疑わずに自分を受け入れてくれる赤ちゃんの愛を得るための懸命な試みである」。

しかし乱交の道は行き止まりです。幻滅を感じた若い女性は次のように書いています。「しばらくは不道徳な行為で現実の問題は隠されていますが,その現実が表面化するとうちひしがれた気持ちになります。私は性的に親密な関係から慰めを得ようとして,創造者との固い関係を築く努力を怠りました。私が築き上げたものといえば,むなしさと寂しさと一層憂うつな気分だけでした」。

聖書の次の命令は,自尊心をもちたいと思っている十代の人々への呼び掛けです。「淫行から逃げ去りなさい。人が犯すほかの罪はすべてその体の外にありますが,淫行を習わしにする人は自分の体に対して罪をおかしているのです」― コリント第一 6:18。

しかし自尊心を培うための正当で生産的な方法はあります。次号ではその方法が幾つか取り上げられます。

[19ページの拡大文]

「私は性的に親密な関係から慰めを得ようとして,創造者との固い関係を築く努力を怠りました」

[17ページの図版]

青年期の人の中には,物を落としたり,物にぶつかったりするぎこちない時期を通過する人たちがいる

[18ページの図版]

親は子供にその能力を最大限に発揮させようとする。しかし,もしそれが無理な要求に思えたら,そのことについて冷静に話し合ってみる

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