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目ざめよ! 1984
目84 6/8 3–4ページ

歴史は繰り返しますか

「バスティーユは包囲された!……鎖は砕かれ,壊される。大きなはね橋がごう音をたてて落ちる。……地下牢の奥深い所にいる7人の囚人の耳に地震のような物音がかすかに響く。……世の騒然たるどよめきは4時間に及んだ。……[そして]人間が洪水のように押し寄せ,バスティーユは陥落した!」

トマス・カーライルは,このような断続的な言葉遣いで,1789年のフランス革命の発火点を描いています。それは一時代の終わりを画しました。パリのバスティーユ牢獄は,投獄されて忘れ去られた無実の人々の長い歴史を秘めていました。それはフランスのブルボン王朝と貴族政治がもたらした専制の象徴と化していました。今日に至るまで,この牢獄の破壊された日付,7月14日は,フランスの独立記念日となっています。

「自由,平等,友愛」という,人の血を沸き立たせるスローガンを掲げたこの革命は全人類にとって新しい時代のあけぼのだ,と信じたヨーロッパの知識人は少なくありませんでした。それは圧制からの解放を約束し,博愛と平和の新しい時代の始まりとなるように思えました。では,フランス革命はそのようなユートピア的な夢を実現するものとなったでしょうか。歴史は否と答えています。

1789年から1791年の国民議会は,フランスを博愛的な民主制へと変えることを目的とした法律を制定しました。この議会が1791年に解散された時の雰囲気は,「とうとう自由になった!」というものでした。ところが,“憲法制定者たち”の理想を実行に移すために開かれた新しい議会は最初から分裂していました。ほどなくして暴動や大虐殺がパリの巷に満ちあふれ,無政府状態さながらの状況を作り出しました。新政府はルイ16世をギロチンで処刑し,ロベスピエールをはじめとする人々が恐怖政治を行なうようになりました。この恐怖政治は,革命の“敵”だけでなく,革命の“申し子”をも少なからず葬りました。

それから幾分目まぐるしい入れ替わりがあり,恐怖政治に続いてより穏健な総裁政府が政権を執り,次いでナポレオン・ボナパルトが権力の座につきました。ナポレオンは1802年に“終身執政”とされました。そして後日,「フランス国家は世襲制の支配者を必要としている」と主張し,すぐさま1804年には自らを皇帝と宣言しました。その後多年を経ずして,「余はただ恐れを抱かせることによってのみ統治す」と語るようになりました。

こうしてわずか数年の間にフランスの政府はさまざまな形態を一巡しました。この皮肉な成り行きをさらにいっそう際立たせるものとして,ナポレオンが退位を余儀なくされた後に,ルイ18世が王位についてブルボン家が復帰しました。ある人に言わせると,ブルボン家は王政復古の際に,何ひとつ学び取っておらず,何ひとつ忘れていませんでした。

これはある人々から一般的傾向とみなされている事柄のほんの一例にすぎません。歴史は繰り返すように思われるのです。ドイツの哲学者ゲオルク・W・F・ヘーゲルはそのことをこう言い表わしています。「人民も政府も歴史から何ひとつ学ばず,歴史から演繹できる原則に基づいて行動することも全くしてこなかった」。どうしてこうなってしまうのでしょうか。歴史から学び取られなかったそうした教訓の幾つかにはどんなものがありますか。わたしたちは個人として,そうした教訓の益にあずかれるでしょうか。

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