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  • 目ざめよ! 1987
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目ざめよ! 1987
目87 1/22 18–20ページ

若い人は尋ねる…

どうすればあの人のことを忘れられるだろうか

「わたしはあの人に何度も手紙を書いて気持ちを伝えました。わたしのことをどう思っているのか尋ねると,あの人はいつも,特別の感情は抱いていないと言います。でも,あの人のまなざしやしぐさから,本当はそうじゃないことが分かるんです」と,その若い女性は言いました。

恋に夢中になって目がくらんでいる人にとり,現実は何の意味も持ちません。相手の青年は,自分が関心を持っていないことを伝えるのに,クリスチャンの長老たちの援助を得ることまでして,その女性の心を傷つけないように心を配りました。しかしその若い女性はどうしてもその答えをノーと受け取りません。その青年の何でもない言葉や動作まで,彼女にとっては隠された愛情のしるしと見えるのです。こうして彼女の空想は空想を生みます。

もしかしたらあなたも,あなたのことを思っていない人,もしかしたらあなたの存在さえ知らない人と結ばれることを熱望しているかもしれません。相手の注意を引こうとする苦労はみな失敗し,それどころか,その人の注意を引こうとしてきまりの悪い思いをしたことさえあるかもしれません。それでも,何かで状況が変わることを一生懸命に願っているかもしれません。

もしそうだとしたら,あなたはきっと,若い人によくあるようにだれかに熱を上げている,つまりのぼせているのです。これはまがいの愛で,相手をよく知りよく考えた上での愛ではなく,全くの空想に基づいた愛です。確かに,若い人々の間では,夢中になる相手が,映画スターとか人気歌手,教師,年上の知人といった,明らかに手の届かない人である場合が少なくありません。a しかし,幸いにほとんどの若者は成長するにつれ,その種の恋愛感情を卒業しますが,なかには,その感情がさめると苦しい禁断症状を呈する若者もいます。この苦痛を和らげる方法はないものでしょうか。

あなただけではない

まず最初に,失恋を経験するのはあなたが初めてではないという事実から慰めを得てください。かつて生存した最大の賢人の一人であるソロモンも,イスラエル人のある魅力的な娘に熱い恋をしました。ソロモンはかつて書かれた最も美しい詩に託して惜しみない賛辞を彼女に贈りました。あなたは『満月のように美しく,きらめく太陽のように浄い』とその娘に告げましたが,娘からは何の手ごたえもありませんでした。―ソロモンの歌 6:10。

そのようなわけで,同じ年ごろの友達の中にも同様の経験をした人がたくさんいるかもしれず,ご両親でさえそうかもしれません。ですからあなたが感じていることは必ずしも異常なことではありません。しかし,普通にあることとは言っても,恋心は手のつけられないほど高じることもあります。

例えば,聖書にはアムノンという名の青年のことが書かれています。アムノンはある若い女性に夢中になり,その苦しみに耐えかねて『病気になりました』。(サムエル第二 13:1-14)同じように,だれかに夢中になっているある少女は,「食事がのどを通らないんです。……もう勉強をすることもできません。……ぼんやりとあの人のことばかり考えています。……惨めな気持ちです」と告白しました。恋心が高じると体や感情の健康に良くない影響があることもあります。では,どうすれば事態を制御する力を取り戻せるでしょうか。

現実を直視する

『自分の心に依り頼んでいる者は愚鈍である』と聖書は述べています。(箴言 28:26)ロマンチックな空想にとらわれたときには特にそう言えます。そういうときには感情的に盲目になり,自分の見たいことだけを見る傾向が強くなります。しかし箴言は次に,「知恵によって歩んでいる者は逃れることになる」と述べています。これは物事をありのままに見ることを意味します。

「本物の希望か空頼みかは,どうすれば分かるだろうか」と,ハワード・ハルパーン博士は尋ねます。そして「注意深く,冷静に事実を見ることだ」と言います。次のようなことを考えてみてください。この人とのロマンスが本当に発展する可能性がどれほどあるだろうか。この人はすでに結婚しているだろうか。既婚者に対して抱くロマンチックな空想はむなしく,しかも非常に間違っています。その人は有名人ですか。もしそうであれば,その人とは,ロマンスはおろか会うことさえまずないでしょう。また教師のように相手が年上の人である場合も,成功はまずおぼつかないでしょう。

ある人がこれまであなたに関心を示してこなかったのに,将来は状況が変わると信じられる本当の理由が何かありますか。『心は不実である』ことを忘れないでください。(エレミヤ 17:9)何でもない言葉や動作を,自分に関心がある証拠と考えたりすると,自分をだます結果になることが多いのです。それは時間を浪費し,感情をむだにすり減らすだけのことです。ついでに言えば,大抵どの国でも,ロマンスが生まれる場合,男性のほうが先に働きかけるのが習慣になっています。ですから,自分に少しも関心のない人を追い掛ける押しの強い女性は,恥ずかしい思いをすることになるかもしれません。

最後に,若者である自分の限界を認めることです。もしその人があなたの愛情に実際にこたえたとしたら,あなたはどうしますか。結婚生活のさまざまな圧力に耐え,また種々の責任を果たす用意がありますか。もしその用意がないのであれば,空想にふけることをやめて,『あなたの心からいら立ちを除く』ことです。『愛するのにも時があります』。あなたの場合は,何年か先の,もっと大人になった時ということになるでしょう。―伝道の書 11:10; 3:8。

感情を分析する

『しかし,自分が今抱いているこの感情は何なのだろう』とあなたは言うかもしれません。では,自分が何をどう感じているかを,じっくり考えてみてください。例えば,チャールズ・ザストロー博士は,「人がだれかにのぼせるのは,相手を『非の打ちどころのない恋人』のように理想化するからだ。つまり,相手が配偶者として望ましい特性をすべて備えていると判断するのだ」と述べています。しかし,「非の打ちどころのない恋人」などいません。『というのは,すべての者は罪をおかしたので神の栄光に達しないからである』と,聖書は述べています。―ローマ 3:23。

それで,次のように自問してみてください。わたしはこの人と決めているけれど,この人のことを実際にどれほど知っているだろうか。よく知ったうえでこのような感情を抱いているのだろうか,それともイメージに恋をしているのだろうか。『うわべの価値によって物事を見ている』だろうか。(コリント第二 10:7)この人の欠点をはっきり見ているだろうか,それとも欠点には盲目になっているだろうか。その夢の恋人を一度客観的に見てみると,ロマンチックな酔いは覚めるかもしれません。

あなたが感じている愛の質についても調べてみてください。聖書には,『愛は辛抱強く,また親切です。……愛はねたまず自分の利を求めません』とあります。(コリント第一 13:4,5)あなたが感じているのはこのような愛ですか。それとも作家のキャシー・マッコーイが言う「未熟な愛」でしょうか。「未熟な愛は熱しやすく冷めやすい。……中心になっているのは自分自身で,恋に恋をしているにすぎない。……未熟な愛は相手にしがみつき,独占的で,嫉妬深い。……未熟な愛は完全さを要求する」と,マッコーイは述べています。

夢にすぎないものに感情をむだにすり減らしたのかと思うと胸が痛むかもしれません。でも,デービッド・エルキンド博士は,「この幻滅のショックは,若い人たちが,ある人に身体的魅力があっても,自分と性が合うかどうかは別であるということを学ぶのに役立つ,有益な経験となることがある」と述べています。

彼または彼女のことを考えないようにする

確かに,どれほどの理性をもってしても,そのような感情は完全には拭い去れないものです。しかし,その痛みを忘れるのに行なえることが幾つかあります。まず問題を大きくしないようにします。扇情的な恋愛小説を読んだり,恋愛を扱ったテレビ番組を見たりすれば ― あるいはある種の音楽を聴くだけでも ― 寂しい気持ちが一層つのるかもしれません。ですから,自分の境遇についていつまでもくよくよしないことが大切です。『まきがなければ火は消える』のです。―箴言 26:20。

真の友情を培う努力をしてください。空想的なロマンスより,本当に愛し気遣ってくれる人々のほうが大切です。「孤立」しないようにしてください。(箴言 18:1)ご両親の助けも大きいことが分かるかもしれません。ご両親がクリスチャンであればなおのことです。「自分がだれかに熱を上げていることなんか両親にはとても言えない」と,ある若者は言いました。しかし,あなたがどんなに隠そうとしても,ご両親は恐らくもう,あなたが何かのことで苦しんでいるのを見抜いておられるでしょう。ご両親に近づいて『あなたの心をご両親に向ける』のはどうでしょうか。(箴言 23:26)クリスチャン会衆の円熟した成員も,よく聴いてくれるかもしれません。

十代の作家,エステル・ダビドウィッツはさらに,「いつも忙しくしていなさい」と勧めます。趣味を持つこと,何らかの運動をすること,語学を勉強すること,聖書研究の計画を立てることなどもよいでしょう。有益な活動にいつも没頭していると,禁断症状はかなり和らぎます。

高じた恋愛感情を克服するのは易しいことではありませんが,時間がたつにつれて痛みはおさまります。そのころにはあなたは,自分自身や,自分の感情について多くのことを学び取っていることでしょう。それらの教訓は,だれかに恋をするという胸の張り裂けるような苦しい経験に十分値するものでしょう。

[脚注]

a 「目ざめよ!」誌,1987年1月8日号に掲載された記事,「若い人は尋ねる……のぼせ上がっているだけだって?」をご覧ください。

[18ページの図版]

ある人にとって,あきらめるのは非常につらい

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