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  • どうしたら片親のもとで幸せに暮らせるだろう

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  • どうしたら片親のもとで幸せに暮らせるだろう
  • 目ざめよ! 1990
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目ざめよ! 1990
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若い人は尋ねる…

どうしたら片親のもとで幸せに暮らせるだろう

「両親がそろっている子は自分の部屋をもらえるし,新しい服も買えるのに,わたしの部屋は共有だし,好きな服もめったに買ってもらえません。母はそんな余裕はないって言います。母が外で働いている間は,わたしが家の中のことを全部しなければなりません。まるでお手伝いさんみたいで,子供らしいことはあまりできません」― シャロンダ,13歳。

家庭に両親がそろっていれば,それは理想的です。愛情深い両親は普通,片親ができる以上に指導や保護や支えを与えることができます。「二人のほうが一人よりもうまくゆく。二人で一緒に,より効果的に働けるからである」と聖書は言います。―伝道の書 4:9,今日の英語訳。

ですから,単親家庭がうなぎ上りに増えているとは言っても,そうした家庭で暮らしていることを恥ずかしく思う若者が多いのも無理はありません。そういう若者は,そのような暮らしが引き起こす圧力や問題には対処できないと感じているかもしれません。では,自分ではどうしようもない事情があって,二親のうちの一方から愛情と世話が受けられないとしたらどうでしょうか。そのような子供は絶対に不幸になるということですか。そうではありません。

これは,状況をどう見るかで随分変わってきます。箴言 15章15節には,「苦しむ者の日はどの日もみな悪い。しかし,心の善良な者には絶えず宴がある」とあります。ヘレン・メンデス博士もこの原則に沿って,「単親家庭で暮らす人は自分たちをチームとみなし」,欠損家庭などではなく「完全にそろった家族であることを自覚しなければならない」と言っています。同女史はこう続けます。「そういう家族は,自分たちを社会的に容認される単位とみなし始めるとき,人生に対して全く違った取り組み方や見方をするようになる」。しかし,そういう前向きの見方をするのは現実的でしょうか。

量ではなく質

ファミリー・リレーションズ誌の研究員たちは,「家庭に二親がいたとしても,愛情や適切な養育や賢い指導を受けられるとは限らない」ことを指摘し,「物理的には家庭にいる親でも,かなりの時間は心理的[精神的]に不在であるかもしれない」と述べています。ですから幸せを左右するのは,何人の親と暮らしているかではなく,どんな親が家にいるか,親が子供の幸福にどんな関心と気遣いを示すかということです。心理学者のリチャード・A・ガードナーが言うとおり,「悪い親は一人いても二人いても,子供を不幸にするが,良い親は一人であっても二人であっても,子供がより健康で幸福に成長できるよう助け」ます。実際,独り身でありながら,子供に必要な注意を向けようと立派に努力している親は少なくありません。

17歳のメラニーはこう言います。「父が出て行ってから生活は苦しくなりました。母は本当につらかったと思います。外で働くようになったからです。でもわたしたちはクリスチャンの集会に行き,聖書研究を欠かさず行なっています。これは,父と暮らしていたころはめったにできないことでした」。彼女の話は続きます。「わたしたちは前よりも多くのことを家族みんなでするようになりました。とても仲がいいんです。もちろん父がいないのは寂しいですが,母と一緒に暮らせてすごく幸せです」。もし独り身の親が同じような努力を払い,「エホバの懲らしめと精神の規整」とをもって子供を育てているなら,たとえ家族の構成が理想的ではないとしても,その子供は立派な成長を遂げることができます。―エフェソス 6:4。

少ないもので間に合わせる

とはいえ,現実に幾らかの心配事が出てくるかもしれません。ある調査が示すところでは,離婚の直後に単親家庭の生活水準が73%下がる場合もありました。ですから,大抵の単親家庭でお金が大きな心配事になるのもうなずけます。a

子供には何ができますか。家計に関してはほとんど何もできないとしても,無駄遣いをしないようにすれば,どんな種類の持ち物でも節約しながら十分に活用できるかもしれません。(ヨハネ 6:12と比較してください。)若いロドニーはこう言います。「家では,物を壊したり置き忘れたりしないように注意しています。修理や買い換えにはお金がかかるからです。また,使っていない電気器具や照明はスイッチを切るようにしています。そうすれば電気代が節約できます」。

別の面で努力している14歳のトニーはこう言います。「学校の子たちは,有名ブランドのスニーカーや服を親に買わせています。そういうものがないと学校に行こうとしません。僕は有名ブランドの流行の服などは持っていませんが,きちんとした格好をしているつもりですし,持ち物の手入れもよくしています。母は精一杯のことをしているので,これ以上負担をかけたくないんです」。こういう思いやりがあれば,限られた持ち物の節約ができるだけでなく,親にとって本当の励みになります。―ペテロ第一 3:8。

スナック食品やファーストフードのたぐいをあまり食べないようにするか,全く食べないようにするのも役立つかもしれません。若いリタが言うには,「ファーストフードのお店で食べるのに比べると,家で食事をするのはあまりぱっとしないかもしれないけれど,お金は節約できます」。これはなかなか賢い考えです。また,アルバイトで稼いだお金を幾らか家に入れている若者もいます。13歳のダニーは新聞配達をして得たお金をそっくり母親に渡しています。母親はこう説明します。「借金,ガス代,電話代,食費を払い,服を買った後は,そのお金で生活しています。ダニーは本当にえらい子です。いやな顔一つしません」。この点で協力することは,『親を敬う』一つの方法です。―マタイ 15:4。

とはいえアルバイトをする場合は,その前に親と話し合ってください。b アルバイトをするなら,学業や家の手伝いやクリスチャンの集会に支障が出るかもしれません。(ヘブライ 10:24,25)親は大抵の場合,子供に大きな負担をかけなくても何らかの方法でなんとか子供を養ってゆけます。それでも子供としては,限られた収入で我慢することが必要かもしれません。しかし物やお金は役立つとしても,クリスチャンには,「命を支える物と身を覆う物」で満足するようにという諭しが与えられていることを忘れないようにしましょう。―テモテ第一 6:8-10。ルカ 12:15。

例えば,家族で大きな家から,小さな家やアパートに引っ越さなければならないこともあります。そうすると今度は家族のだれかと部屋を共有する必要が出てきます。しかし,それでも満足できます。少し工夫すれば,ある程度のプライバシーを保つこともできるかもしれません。例えば,居間の中を書棚で仕切って寝る場所を作っている家庭もあります。使えるスペースをうまく活用したり,間仕切りを使ったりするだけでも,多少プライバシーがあるという感じを出すには十分でしょう。

いずれにせよ,心理学者のリチャード・A・ガードナーは片親と暮らす若者に次の点を思い起こさせています。「人生で一番大切なのは,お金やお金で買える物ではないということを覚えておくのは重要だ。今後の人生でどれほど幸せになれるかを左右するのは,どんな人間であるか,どのように人と接するかといった事柄……である」。(使徒 20:35と比較してください。)使徒パウロも同じ趣旨のことをこう述べています。「わたしは自分の持っているもので満ち足りることを学びました。……それで,どこでも,いつでも満足するのです」― フィリピ 4:11,12,今日の英語訳。

また片親しかいない家庭の場合は両親のいる家庭よりも,子供が家庭内の仕事でより多くの責任を担う必要があるかもしれません。しかし,そのことを悲観的に考えるよりも,むしろ親を助ける機会,あるいは今後さらに責任を担えるよう自分を訓練する機会とみなすようにしましょう。

負担が大きすぎる場合にどうするか

しかし時折,若者が自分の手に負えないほどの責任を課されることがあります。長男や長女の場合は,特にそうしたことが生じ得ます。どうしたらよいでしょうか。まず親に話してみましょう。そして,この問題からどんな影響を受けているか説明します。もしかしたら,仕事の分担をもっと均等にするようお願いできるかもしれません。例えばある家庭では,家族がそれぞれ行なわなければならない仕事をすべて列挙した一覧表を張り出しています。また,あまりうれしくない仕事をいつも同じ人がしなくてもよいように,ローテーションを組んで,できる人の間で仕事を周期的に交替している家庭もあります。

これまでに挙げた提案は,置かれた状況を最大限に活用する面で役立つかもしれません。しかしだからといって,家にもう一人親がいたらなあと思うことがないとは言えません。それでも,キャリーという若者はこう言います。「傷が完全にいえることは決してありませんが,小さくはなります。それは,手にできた大きなしみのようなものです。いつもそこにあるのですが,常に意識しているわけではありません」。

実際,置かれた状況に対処しようとするその努力しだいで事情は大きく変わってきます。というのは,片親しかいない家庭で暮らすことには不利な点もあるとはいえ,その暮らしを成功させ楽しいものにすることは可能だからです。

[脚注]

a 父子家庭のほうが母子家庭よりも経済的に恵まれている理由としては,(1)男性のほうが所得水準が高いこと,(2)非親権者の父親は扶助料や子供の養育費を払わない場合が多いことが挙げられます。

b 「目ざめよ!」誌,1990年11月22日号と同12月8日号は,放課後のアルバイトの問題をもっと詳しく論じています。

[16ページの図版]

自分の弁当を作ることは,親の時間とお金を節約する一つの方法

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