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  • 目ざめよ! 1991
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目ざめよ! 1991
目91 12/22 25–27ページ

若い人は尋ねる…

どうすれば実社会に出る準備ができるだろう

「怖い気もするし,わくわくもします」。将来社会人になることをどう感じているか尋ねられた16歳のモリーンは大きな声でそう言いました。就職しなければならないことを考えると,たとえ仕事に取り組むことを楽しみにしているとしても,うずくような緊張を感じるのはごく当然と言えます。ルネーという若者は学校を出る少し前に,「12年間学校で苦労したあとだから,仕事は楽しいだろうな」と言いました。

どんな気持ちでいるにしても,あなたはいつかは仕事に就いて社会人の仲間入りをすることになるでしょう。その日のためにどのように準備することができるでしょうか。学校に行くことは,時間厳守などの良い習慣を身に着ける機会になります。さらに,在学中の若者は,アルバイトをして経験を積むことができるかもしれません。しかし,実社会に出るための十分な準備をするには,学校の選択科目をよく考えて選ぶことが特に重要です。

仕事に対する釣り合いの取れた見方

まず,仕事をして何を得たいかがはっきりしていなければなりません。若い人の中には,給料の額しか目に入らない人もいます。「金が身の守り」であり,生活してゆくうえで重要であることは確かです。(伝道の書 7:12)しかし,「満ちあふれるほどに豊かであっても,人の命はその所有している物からは生じない」という聖書の言葉は真実です。(ルカ 12:15)「はい ― できます!」という題の本の中で,3人の共同著者,バーケーとバーケーとヨーは,『高い報酬だけに目を奪われるというわなに落ちないように』とアドバイスしています。さらに,「将来幸福になるためには,仕事に対する満足感も同じくらい重要だ」と述べています。ですから,「楽しみながら仕事をして,まずまずの生活をしてゆける程度に働きたい」と言った17歳のパウロは,釣り合いの取れた見方をしていたことになります。

しかし,クリスチャンならば,さらに考慮すべき事柄があります。どれほど楽しくてやりがいのある仕事でも,霊的な必要を満たしてはくれません。結局のところ,「人の務めのすべて」は,「まことの神を恐れ,そのおきてを守(る)」ことです。(伝道の書 12:13)クリスチャンに対する神の命令は『弟子を作る』ことですから,エホバの証人の若者の多くは,開拓者,つまり全時間の福音宣明者としての奉仕を生涯の仕事とする計画を立てます。(マタイ 28:19,20)南アフリカに住むシュラマイトという少女もそうしました。「人々の霊的な必要を満たしてあげると,深い満足感」が得られる,と彼女は言います。

あなたも全時間宣教に参加したいと思っているかもしれません。それでも,自活するために働く必要があるでしょう。家族を養わねばならない日がくることも考えられます。あるいは,開拓者になれない事情があって,フルタイムの職を探さなければならないかもしれません。どちらにしても,神への奉仕にできるだけ多く参加できるような職を見つけたいと思いませんか。それは,学校であなたがどんな科目を選択するかにかなり左右されます。

ふさわしい科目を選択する

ある国では,若者は進学,ビジネス,技術,職業などの課程の中から選択することができます。多くの場合,地元にどんな種類の仕事があるかを考えてみるのは賢明な方法と言えます。それと同時に,自分の適性や興味を評価してみます。どのように評価しますか。自分が興味を持っていることや得意な事柄を全部リストアップするのです。それは数学でしょうか。それともコンピューターサイエンスや自動車整備でしょうか。趣味や時たま行なう関心事もリストに含めます。そうすれば,どんな種類の仕事が自分に最も向いているか,またそうした進路を選ぶにはどんな課程を選べばよいかが,少なくともある程度分かるでしょう。親や経験を積んだ大人に相談すれば,自分の能力や性向を現実的に評価する助けになるでしょう。―箴言 15:22と比較してください。

例えば,あなたは社交的ですか。では,セールスその他,人とよく接触する必要のある分野の仕事に進める科目を取りたいと思うでしょう。一方,手先が器用なら,職業科を取りたいと思うことでしょう。いずれにしても,高等学校に入ってから学んだ技術を生かして自活している全時間の福音宣明者は少なくないのです。建設工事,修理業,大工仕事,自家工芸,ワープロ,秘書などのパートの仕事を見つけた人たちもいます。

南アメリカのコロンビア出身の若い女性ダマリスの場合は,タイプと簿記を学んでいたのでうまくゆきました。半日の秘書の仕事をして,福音宣明の仕事を支えています。建物の管理や造園などの仕事をして生計を立てているクリスチャンもいます。

選択できる科目が少ないとき

とはいえ,すべての学校で十分な職業訓練が受けられるわけではありません。生徒に基礎的な読み書きの技術すら教えられない学校もあります。中には,ほとんどどんな職業に就くにしても,特別な教育を受ける必要のある地域があります。そうした状況にある場合,地元に実地訓練を施す所や見習い制度があるかどうか調べてみるとよいかもしれません。商売のやり方を教える短期学習講座を受けるのも一つの方法です。興味深いことに,全時間の福音宣明者として奉仕するかたわら,そのような訓練を受けた人たちもいます。

発展途上国の若者たちは,選択科目や選べる学校が極端に限られていることに気づくでしょう。アフリカ南部の田舎町に住むカティティという名の青年は,その土地で就職する場合にはほとんど価値がなかったにもかかわらず,ラテン語と数学と物理以外の科目を選ぶことはできませんでした。それでもカティティは仕事を見つけました。どのようにして見つけたのでしょうか。自分の技術を土地の必要に合わせたのです。卒業後,カティティは野菜を作って売ったり,ウールのスカーフや帽子を編んで売ったり,さらには農村部で特許医薬品を配達したりなどして生計を立てました。意思を伝達するのに必要な技術を学校で身に着けていたので,こういう色々な面白い仕事をうまくこなすことができました。

「仕事と高等教育の選択」という本には,職場では「意思の伝達と相互理解を図る[能力は]大変重要である」と書いてあります。工業や商業や学問のほとんどの分野で,意思を伝達する技術が要求されます。ですから,たとえあなたの学校で特定の職業訓練が受けられないとしても,上手な書き手,話し手,聴き手になれるよう,一生懸命に努力してください。求人側に与える印象は,意思を伝達するあなたの能力に大きく左右されます。それは望む仕事に就くための決定的な要素と言ってもよいでしょう。エホバの証人の間では,多くの若者はクリスチャン会衆の神権宣教学校に入って,意思を伝達する技術を磨いてきました。

犠牲を払う

「在学中の子供」という本は,「人間は十人十色である」と述べています。機械に強い若者もいれば,学問に秀でた若者もいます。音楽や美術やスポーツなどの分野の才能に恵まれた若者もいます。商業美術のアーチストや音楽の教師になって生計を立てる方法もありますが,そうした分野で富や名声を追求すれば,クリスチャンには霊的な危険の生じる恐れがあります。それに,そのような職業の場合,集会の出席や伝道への参加など,クリスチャンの活動のために残る時間は限られてしまいますから,それらの分野で成功するのに必要な教育を受けて腕を磨くために何年もの歳月をかけるのは賢明なことと言えるでしょうか。―コリント第一 7:29。

フィリップという名の若い証人は,将来有望なプロのテニスプレーヤーになるつもりで励んでいました。フィリップはこう言います。「ついにキリスト教を取るか,テニスを取るかの決定を迫られました。両方に打ち込むことは時間的にとても無理でした。それでテニスをあきらめることにしました。その時は辛かったのですが,後悔したことは一度もありません」。

使徒パウロも同様の決定をしたことがあります。パウロは学校で法律を学びましたが,天幕作りを職にして生計を立てながらキリスト教の宣教に従事することにしました。(使徒 18:3; 22:3)しかし,パウロは自分が行なった選択を後悔しませんでした。こう述べています。「わたしにとって得であった事柄,それをわたしは,キリストのゆえにすべて損と考えるようになりました。……わたしはすべてのものを損失しましたが,それらを多くのくずのように考えています。それは,自分がキリストをかち得……るためです」― フィリピ 3:7-9。

あなたも同じような選択をするよう動かされるかもしれません。学問や音楽や美術の腕を磨くよりも,霊的な能力を養うことを選ぶでしょう。そのために,ほとんどの人が魅力を感じない仕事や職種を学ぶことになるかもしれません。大工や配管などのような仕事は,親と一緒に働いて学ぶ場合もあるでしょう。

この点でどんな決定をするにしても,自分の将来のことを考えてください。賢明に,注意深く科目を選択してください。神の助けによって,実社会に出る準備を十分に行なうことができるでしょう。

[26ページの図版]

学校で学んだ技術を生かして生計を立てている人は少なくない

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