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目ざめよ! 1993
目93 6/22 21–24ページ

第6部

科学 ― 真理の探究を続ける人類の歩み

21世紀の課題を解決する

カウントダウンは9,8,7……と続きます。ロケットの発射の秒読みでしょうか。そうではありません。人類が不確実な21世紀に突入するまでに残された年数のカウントダウンです。a

19世紀の科学的な業績に基づいて,科学は21世紀に生じるどんな課題でも解決できると誠実に信じている人は大勢います。b フランスのある作家が20世紀の初めに述べたのと同じように感じているのです。その作家はこう書きました。「現在の科学の宿命は世界を支配することである。今後,世界の支配権は神に属するのではなく,科学に,つまり人々に益を与え,人類を自由にする科学に属するのである」。

科学がこうした期待にこたえるためには,科学そのものによって生み出されてきた多くの問題を解決してゆかなければなりません。

科学が原因となっている環境破壊は非常に激しいものです。「地球救出の猶予,あと5,000日」という本はこう力説しています。「もし我々が今のペースで環境を乱開発してゆけば,問題となるのは,現代社会が21世紀を乗り切るかどうかということではなく,現代社会が突如終わりを迎えるか,それとも徐々に終わりを迎えるかということである」。

どちらの道も選びたくはないでしょう。

科学の限界

「19世紀の科学者の多くはしばしば……いつの日か絶対的な真理と究極の理解を得ることができると考えていた」と,「サイエンティスト」という本は述べています。しかし続いて,「後の科学者たちは『部分的な理解』に到達することや,真理に近づき続けることについて語るだけで,完全に真理をつかんだとは決して語らない」と述べています。完全な知識がないため,科学にできる事柄は非常に限られています。

科学的な事実は何年たっても決して変わりませんが,科学理論は変わってきました。しかも幾度となく変化してきたのです。事実,理論のほうは極端から極端へと急に揺れ動くこともありました。例えば,医学者たちは一時期,重病人の体から血を抜くのは科学的なことだと考えていました。その後今度は輸血が答えだと考えました。現在では,どちらも行なわず,危険性のもっと少ない代わりの治療法を探すのが賢明であると認めるようになった人もいます。

明らかに,科学者が知っていることよりも科学者の知らないことのほうがはるかに多いのです。ワールドブック百科事典はこう述べています。「今でも植物学者は,光合成がどのように行なわれるのか正確には知らない。生物学者や生化学者は,生命がどのように始まったのかという質問の答えをいまだに見いだしていない。天文学者は,まだ宇宙の起源について納得のゆく説明をすることができない。医学者や生理学者は,ガンの原因と治療法,様々なウイルス性疾患の治療法を知らない。……心理学者は,精神障害の原因をすべて知っているわけではない」。

また,科学はそれを追求する人よりも良いものになれないという意味で,限界を持っています。言い換えると,科学者の知識が足りないことだけでなく,不完全さも影響するということです。「地球救出の猶予,あと5,000日」の著者は,「しばしば……特別な目的を持った組織が,研究を操作し,費用便益分析をゆがめ,有害な製品を売ったり,環境に良くない活動を続けたりするために情報を隠してきた」ことを発見しました。

科学者の大半は正直であるとしても,それが科学者や科学者の活動を偶像化する理由となるわけではありません。自分自身科学者で英国生まれのエドワード・ボーエンはこう述べています。「科学者も人の子だ。だれもが欠点を持っている。献身的な人もいれば,無節操な人もおり,非常に鋭い知性の持ち主もいれば,鈍い人もいる。私は,世界のためにとても良いことを行なった非常に有名な科学者を何人か知っている。また,刑務所に入れられた科学者こそ知らないが,刑務所に入っても当然の科学者なら何人か知っている」。

現代の科学は,多くの限界を持っているため,21世紀の課題を解決できないということは明らかです。特に,科学は環境を守ることができませんでした。また地球から戦争を取り除くのに役立つどころか,大量殺りくの兵器を生み出してきました。

今すぐ行動が必要

すぐに何かをしなければならないことはだれもが認めています。昨年の11月に,ノーベル賞受賞者99人を含む1,575人の科学者が集まって,「人類に対する世界の科学者からの警告」と題する声明を発表しました。その中で彼らはこう述べています。「我々が現在直面している脅威を回避するチャンスがなくなって,人類の展望が計り知れないほど縮小するまでにあと十年,あるいは数十年しか残されていない」。そしてこう断言しています。「人類と自然界は破滅の道をたどっている」。

同じような警告は以前からありました。事実1952年に,20世紀の英国の哲学者であり,科学の支持者であったバートランド・ラッセルはこう述べました。「人類が科学と共存し続けるためには,以前には必要とされなかった,感情の訓練が必要だろう。それから,人間は法律に従わなければならない。それもその法律が不公正だと思えるときでさえ従わなければならないのである。……もしそうしなければ,人類は滅びるであろう。しかも,科学が原因で滅びるであろう。我々は50年以内に,はっきりとした決定をしなければならない。それは理性を選ぶか死を選ぶかという選択だ。そしてこの場合の“理性”とは,国際的な政府の公布する法律に喜んで従うという意味である。私は人類が死を選ぶのではないかと心配している。そしてこの不安が取り越し苦労であってほしいと願っている」。

実のところ,正しい規準に喜んで従う人は現在少数です。市民権運動の指導者であった故マーティン・ルーサー・キングが述べた次の言葉は正しかったのです。「我々の科学の力は霊的な力を追い抜いてしまった。我々はミサイルを誘導できるようになったものの,人間を間違った方向に導いてきた」。しかしラッセルは,人間が「国際的な政府の公布する法律に従う」べきであると述べたとき,実際には世界の問題の解決策を言い当てていたのです。

問題を解決できるのはだれか

確かにバートランド・ラッセルは,国際的な政府の公布する法律について述べたとき,神の政府について語っていたわけではありません。しかし,そのような政府の法律に従うことが,まさに必要なのです。人間の法律や人間の政府は決して解決策とはなりません。そうしたものは決して世界を変えることができず,災難を防ぐこともできないでしょう。歴史の悲惨な記録は人類に神の支配権が必要なことを示しています。c

実は,エホバというお名前の全能の神だけが,21世紀の課題を解決する力と能力を持つ国際的な政府を備えることがおできになるのです。(詩編 83:18)生き続けたいと思う人すべてが従わなければならないその政府とは,神の王国のことです。これは創造者であられるエホバ神がお建てになる天的な世界政府です。

ずっと昔に聖書はこの政府についてこう予告していました。「ひとりのみどりごわれらのために生まれたり。われらはひとりの子を与えられたり。政事はその肩にあり,その名は……平和の君ととなえられん。その政事と平和とは増し加わりて終わりなし」。(イザヤ 9:6,7,ジェームズ王欽定訳)この予告された子供イエス・キリストは奇跡的に処女マリアの胎内に宿り,ユダヤのベツレヘムで生まれました。―ルカ 1:30-33。

地上におられた間,イエスは追随者たちに神の政府について祈るよう教え,こう言われました。「そこで,あなた方はこのように祈らなければなりません。……『あなたの王国が来ますように。あなたのご意志が天におけると同じように,地上においてもなされますように』」。(マタイ 6:9,10)進んで応じる人々が自分の生活を神の政府の義の法律と調和させるために必要な変化を遂げるよう助けることができるのは,エホバ神の強力な聖霊,つまり活動力だけです。科学にはそのことができません。何千年にもわたって見られてきた不一致と混乱はその証明となっています。

エホバ神は正確な科学的知識の点で限界のない方なので,必ず地球がパラダイスの状態になるようにしてくださいます。それも,最初の人間の夫婦を創造されたときにエデンの園にあったような状態にしてくださるのです。神は人間をお造りになったとき,「子を生んで多くなり,地に満ちて,それを従わせよ」と言われました。(創世記 1:28)最初の人間は不従順になり,その任務を果たしませんでしたが,エホバ神はこの地球をパラダイスにするという当初の目的が必ず果たされるようになさいます。「わたしはそれを話したのである。わたしはまた,それをもたらすであろう」と,エホバは言われます。(イザヤ 46:11)しかし地球に対する神の当初の目的が果たされるのはいつでしょうか。

イエス・キリストと使徒たちは,神の王国が人間のすべての政府に取って代わる直前の「終わりの日」に地球上で見られる状態について述べました。(テモテ第二 3:1-5。マタイ 24:3-14,37-39。ペテロ第二 3:3,4)ここに参照されている聖書の預言を読み,世界の出来事と比較してみれば,ダニエル 2章44節で聖書の述べる次のような行動を神の王国が起こすのは今の時代であることが明らかになります。「それらの王たち[現在,支配を行なっている人間のいろいろな政府]の日に,天の神は決して滅びることのないひとつの王国を立てられます。そして,その王国はほかのどんな民にも渡されることはありません。それはこれらのすべての王国を打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時に至るまで続きます」。

近い将来の生活

将来がどうなるのか,ちょっと考えてみてください。次の世紀には人類にとって何とすばらしいものが待ち構えているのでしょう。いえ,次の世紀まで待つ必要さえないかもしれません。不完全な人間の支配や,偽善的な宗教,貪欲な商業体制,この世界の科学が何千年にもわたってもたらしてきた悪い影響は,神の支配によって取り除かれ,神の支配は人間が期待さえしなかったような祝福をもたらすでしょう。

義の新しい神の世で必ず起こる,と聖書が述べているのはこのような出来事です。「見よ! 神の天幕が人と共にあり,神は彼らと共に住み,彼らはその民となるであろう。そして神みずから彼らと共におられるであろう。また神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死はなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである」― 啓示 21:3,4。

ですからあなたにとってまず大切なのは,今行なわれているカウントダウンに気づくことです。それは強力で目に見えない世の支配者である悪魔サタンに支配されているこの世界の体制が間もなく滅びるときに終了します。(ヨハネ 12:31。コリント第二 4:3,4)そして神のご意志を学び,神のご意志を行なうことは大切です。聖書は次のように約束しているからです。「世は過ぎ去りつつあり,その欲望も同じです。しかし,神のご意志を行なう者は永久にとどまります」― ヨハネ第一 2:17。

ですから時が許されている限り,生き残るためのエホバの備えを賢明に活用してください。そうすれば,将来,来たるべき21世紀だけでなく,22世紀にも23世紀にも,そしてその後もずっと楽しく暮らすことができるでしょう。

[脚注]

a 厳密に言うと,21世紀は西暦2001年1月1日に始まります。しかし,慣用法によると,1世紀は西暦1年から99年まで(0年は存在しない),2世紀は西暦100年から199年までですから,21世紀は2000年から2099年までとなります。

b この記事は,「目ざめよ!」誌の科学に関する6部から成る連載の最後の記事です。

c 人間の政府が役に立たないことは,「はかりに掛けられる,人間による支配」という題の,「目ざめよ!」誌の10部から成る連載記事(1990年8月8日号から12月22日号に掲載)で取り上げられました。

[23ページの囲み記事]

悪いニュースのただ中にある良いニュース

科学の進歩にもかかわらず,飢えた子供たちや,やせ衰えた大人の姿を今でも見かけます。しかし神のメシア王国のもとでは間もなく,「地には穀物が豊かに実り,山々の頂であふれんばかりに実ります」。―詩編 72:16。

科学の進歩にもかかわらず,非常に大勢の人々が今でも虐げや暴虐のもとに置かれています。しかし神のメシア王国の王は間もなく,『助けを叫び求める貧しい者,また,苦しんでいる者や助け手のない者を救い出します。彼は虐げと暴虐から彼らの魂を請け戻します』。―詩編 72:12-14。

科学の進歩にもかかわらず,住む場所や十分な食べ物のないホームレスの人々の数は全世界で増えています。しかし神のメシア王国のもとで間もなく人々は『必ず家を建てて住み,彼らが建てて,だれかほかの者が住むことはありません。彼らが植えて,だれかほかの者が食べることはない』のです。―イザヤ 65:21,22。

医学の進歩にもかかわらず,予防可能な病気によって何百万もの人々が今でも命を失っています。しかし神のメシア王国のもとでは間もなく,「『わたしは病気だ』と言う居住者はいな(く)」なります。―イザヤ 33:24。

[24ページの図版]

地球上のどこででも生活は楽しいものになる

[クレジット]

Hartebeespoortdam Snake and Animal Parkの厚意による

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