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目ざめよ! 1994
目94 5/22 28–29ページ

世界展望

「教会にとって大きな悩みの種」

カナダ東部の司教たちとの会見の際,ヨハネ・パウロ2世は司祭による性的虐待に注意を向けた。オッセルバトーレ・ロマノ紙の伝えたところによれば,同法王はカナダの高位聖職者たちに,「僧職者の引き起こしたスキャンダルや,この点で期待に背いた修道士は,カナダの教会にとって大きな悩みの種になってきた」と語った。法王はさらに,「性的非行の犠牲者,またその罪を犯した者のために」自分は祈ってきたと付け加えた。中には,司祭の独身制という義務を廃止すれば,僧職者による性的虐待をめぐるスキャンダルを減らせると同時に,法王の指摘した「司祭の不足もしくはその配置の不均衡」の解決を図れるかもしれないと考える人もいる。だが,ヨハネ・パウロ2世によれば,「独身制の存続にかかわる今日の数々の難問は,独身制の価値と妥当性に関する教会の信念を覆す十分な理由にはならない」。

なぜ麻薬中毒になるのか

サンパウロの警察署長アルベルトゥ・コラッザは,ブラジルのベジャ誌に引用されたとおり,「現代の薬理学をもってすれば,どんな問題でも少量の錠剤で解決できると考えている人は少なくない。眠れない人はわずかな錠剤を飲む。仕事で業績を上げたければ,別の錠剤を飲む」と語っている。同署長はさらにこう付け加えている。「こうした文化が若者に影響を及ぼすのも当然である。麻薬中毒者の8割は深刻な家庭問題を抱えている。彼らの家庭は,非常に厳格な家庭か非常に放任主義的な家庭,あるいは母子家庭である」。では,親はどうすれば若者を麻薬中毒から守れるだろうか。「非現実的に思えるかもしれないが,子供に愛情が注がれていて,対話のある健全な家庭には,麻薬が入り込む余地はほとんどない」と,コラッザは述べている。

「最も暴力事件の多い国」

「アメリカは世界で最も暴力事件の多い国である」と,コラムニストのアン・ランダースは書いている。「1990年に,けん銃で殺された人はオーストラリアでは10人,英国では22人,カナダでは68人,そして米国では1万567人であった」。アメリカはまた,国民が最も大量の武器を有する国でもある。米国民の所有する火器は2億丁を超えており,2億5,500万の住民が各々ほぼ1丁の割合で火器を持っていることになる。学校も暴力事件の影響を免れない。高校生全体の20%近くが何らかの形の武器を携帯している。1年にほぼ300万件の犯罪が学校の構内またはその付近で起きている。毎日,40人の教師が実際に襲われ,約900人の教師は体に危害を加えると言って脅される。米国教育協会によれば,10万人の生徒が毎日銃を携帯して登校しており,火器で殺されたり,負傷したりする子供は普通,1日に40人を数える。米国立精神衛生研究所のジョン・E・リクターズは,「暴力を許容する我々の態度には異常なものがあり,学校は我々のこうした態度を単に反映しているにすぎない」と語っている。以前に米国のある国語教師が高校3年生に作文を書かせた時,作文を提出した生徒は10%にすぎなかったが,「私の大好きな武器」という題で書かせたところ,生徒の全員が作文を提出した。

教会のジレンマ

カナダ西部の司教たちはバチカン当局に対して,教会の独身制の宗規を緩和し,既婚の司祭がノースウェストテリトリーズの先住民に仕えることを許すよう要請した。それら司教は,文化的な事情および北部地区における司祭の不足を考慮すれば,自分たちの要請は正当なものと考えている。トロント・スター紙はこう伝えている。「デニス・クロトー司教によれば,イヌイット族やデネ族の文化には家族に関する彼ら独自の価値観があり,男は結婚して子供を育て,長老にならないかぎり,『指導者にはなれず,人々から耳を傾けてもらえない』」。法王ヨハネ・パウロ2世をはじめバチカンの当局者は司教たちの訴えに注意を向けたものの,変化は望めない。トロント・スター紙によれば,バチカンの布教聖省の長官ジョゼフ・トムコー枢機卿は,「カナダで例外が認められれば,マスコミの注目を浴びるところとなり,アフリカや南アメリカその他の所からも要請が殺到することになろう」という懸念を表明した。

うつ病の増加

「9か国の合計4万3,000人に対するインタビューが関係する,12例の別個の研究で,先に行なわれたアメリカの調査が裏づけられ,重度のうつ病の割合は20世紀中,世界の多くの場所でかなり着実に大きくなってきたことが示された」と,「ハーバード大学精神衛生レター」は述べている。研究の対象になった人々を「生まれた年代によって1905年以前から1955年以降までの10年ごとのグループに」分けたところ,ほとんどどの研究でも,「後代に生まれた人のほうが,生涯のある時期に重いうつ病にかかっていると考えられる」ことが示された。また,ほとんどの研究は,重度のうつ病が今世紀中ずっと,着実に増加してきたことを示した。

子供の健康を保つ

国連の新聞発表によれば,「発展途上国に住む就学前の子供のうち,2億3,000万人余り,すなわち43%は,食糧不足や病気による栄養不良のために発育が阻害されている」。1993年には,栄養不良が直接の原因となって,あるいは栄養不良から伝染病の影響をひどく受けたために,推定400万人の子供が死亡した。どんな解決策があるだろうか。世界保健機関はこう勧めている。「乳児にはみな,生後4か月から6か月までは専ら母乳だけを与える。その後もずっと,2歳かそれ以上になるまで,ふさわしい補助食品を十分与えつつ,母乳で育てるべきである」。母親および医療関係者は,母乳で育てられる乳幼児の発育の型を発育の遅れを示すものと誤って判断し,早計にほかの食物に切り替えることがないよう促されている。特に,切り替えた食物が汚染されていたり,栄養不十分であったりする場合,そうするのは乳幼児にとって危険なことであり,栄養不良や病気の一因となるおそれがある。

現代の奴隷制度

「世界人権宣言」が「何人も,奴隷制度もしくは奴隷状態のもとに置かれない」と明言しているにもかかわらず,何億もの人々が奴隷のように苦しめられている。「国連クロニクル」誌の指摘によれば,今日,奴隷制度のもとで見られたような仕事に就かされている人の数は実際,「奴隷売買の最盛期」であった16世紀から18世紀当時の奴隷の数よりも多い。現代の奴隷制度に関する驚くべき一面は,犠牲者の多くが子供だということである。7歳から10歳の子供たちが工場で1日12時間から14時間酷使されている。家の使用人や娼婦や兵士としてこき使われている子供もいる。国連人権センターは,「子供の労働力の需要は大きい。低賃金である」上に,子供は「怖がって不平を言わない」からである,と報告している。奴隷制度は依然として恐ろしい「現代の実態」である,と国連当局は述べている。

肥満の図式

就学前の幼児が1日にテレビを見て過ごす時間の量は,後の学童期における体の脂肪の増加と直接関係がある,とボストン大学医学部の医学博士マンロー・プロクターは言う。同博士は,当初3歳ないし5歳だった97人の就学前の幼児を対象に4年越しの研究を行なった。親は子供が毎日何時間テレビを見るかを記録した。一方で毎年,子供の体の至る所にできる皮膚のたるみの幅が測定された。カナダのメディカル・ポスト紙の伝えるところによれば,「どの子供も1日平均2時間,テレビの前に座っていた。テレビを見る時間が1日1時間増すごとに上腕三頭筋の皮膚のたるみが0.8㍉増え,からだ全体では合計4.1㍉増えた」。プロクター博士の結論によれば,テレビを見ることは運動不足と新陳代謝の低下につながり,じっとしていながら食べる高カロリー食品のコマーシャルに子供をさらすことになる。

休日の多い島

「[世界]銀行と[国際通貨基金]はスリランカ政府に対し,世界記録と思われる,年365日のうちの174日という現行の休日の数を減らすよう要請している」と,エコノミスト誌は述べ,「国民が1年のほぼ半分を休んでいながら,国の発展を望めるだろうか」と指摘した。スリランカの休日が非常に多いのは,人種や宗教が入り混じっていることの表われである。普通の休日が5日あるほか,仏教徒,ヒンズー教徒,イスラム教徒,およびキリスト教徒の宗教上の休日が20日あり,公務員には多くの民間企業の休日数に匹敵する年45日の付加的な休日がある。それでも,スリランカの経済は成長を続けている。エコノミスト誌によれば,「経済の中心である農業は,収穫期に島を吹き抜けてゆく二度のモンスーンに依存しているが,モンスーンは休みを取らない」。

酒酔い歩行

「飲んだら乗るな」と広報は述べ,酒酔い運転をする者は厳しく処罰される。酒酔い運転者には多大の注意が向けられてきたものの,酒気帯び歩行はほとんど注目されることがなかった。全米高速道路交通安全委員会によれば,米国では1992年に5,546人の歩行者が車にはねられて死亡したが,これら歩行者の3分の1余りは酒に酔っていた。車が関係した死亡事故の14%はこうした人々が原因であった。14歳を超える人のうち,約36%の人の血液中のアルコール濃度は,もし本人が運転席にいたなら酒酔い運転者とされるに足るものだった。今のところ,こうした死亡事故を防止する方法や,どんな人が最も危険かについてはほとんど分かっていない。

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