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目ざめよ! 1995
目95 9/8 22–24ページ

あなたの必要を満たす地図

英国の「目ざめよ!」通信員

不案内な国や都市で道を探すのは大変なことです。まず第一に,現在位置を確かめなければなりません。それから,どれが一番都合の良い道かを決めなければなりません。どうすれば,それが分かるでしょうか。確かに必要なのは地図です。

地図 ― いつから,またなぜ使われるようになったのか

地図を作る方法,つまり地図作成法には波乱に富んだ長い歴史があります。権威者の中には,4,300年前にバビロニアで粘土板に刻まれた地図にまで地図作成の歴史をたどる人たちがいます。しかし,現代の地図の先駆けとなった図を描いたのは初期のギリシャ人でした。西暦2世紀にクラウディウス・プトレマイオスが古代世界の地図を描いた後,地図作成技術は暗黒時代の影響で停滞しました。未踏査の地域は怪物や巨人の行動圏のように見えました。宗教が地図の作成に大きな影響を及ぼしたため,エデンの園を世界を見下ろす位置にあるものとして描いた世界図が少なくありませんでした。エルサレムや中東は,当時知られていた世界の地図の上部に描かれるようになりました。

初期の英国の地図も教会の影響を受けたことを物語っています。そのような地図の一つには,英国各地の霊廟を訪ねる巡礼たちのたどった道筋が記されていました。その地図に詳しく記されている「巡礼大北道」は,北部のダーラムという町を起点として南部沿岸のドーバーという港に達しています。

現代の地図作成法の父はゲラルドゥス・メルカトル(1512-1594年)です。メルカトルは,航海者の間で正確さで有名になった投影図法を考案しました。現代の地図帳にも,メルカトル投影法に従って作成された地図が多く見られます。

土地所有者にとって,地図はありがたいものになりました。はっきり引かれた境界線を指摘することによって法律上の争いを解決することができたからです。税額の査定は土地保有権に関する正確な記録に依存していたので,地図に関する政府の関心は高まりました。

今日では,地図は日常の種々の必要を満たします。地図帳は児童が地理の基本的な事柄を理解する助けになります。天気予報官は予測できる気象状況を天気図を使って説明できます。地図があれば,公共の交通機関を最も効果的に利用できます。また,家族でピクニックに出掛ける際にも,地図があれば,どのルートを走ったら一番眺めの良いドライブを楽しめるかが分かります。

専門家のことも無視されてはいません。都市計画者のためには人口密度図があります。海底地形図は,難破した船舶を監視する人や鉱物資源を探索する人たちに役立ちます。考古学地図は過去を掘り起こす人々の助けになります。宇宙研究者には何と月や他の幾つかの惑星の地図さえあるのです。地図からそうした豊富な情報が得られるので,地図を読む力をつけ,それを伸ばすのは有益なことです。

地図の読み方

地図から最大の益を得る方法は外国語の学習と似ています。外国語を学ぶ人は,新しい語彙や別の文法と取り組むことになります。地図の言語においては,記号類は単語になぞらえられ,等高線やグリッド(方眼網)は文法の役目を果たすと言えるでしょう。地図には大抵,使われている記号の一覧表を載せた囲みがあります。それは辞書のようなもので,記号の意味が説明されています。

記号はそれ自体の意味を伝えるために注意深く選定されています。例えば,灯台を見つけるには,灯台に似た記号を探します。教会やモスクは十字架や三日月を載せた黒い方形の印や丸印で表わされることもあります。

そのような記号の意味をよく知るにはどうすればよいでしょうか。「地図に従うこと」という本の著者のジョン・ウィルソンは,「気晴らしに“地図をゆっくり眺めて”楽しむこと」を勧めています。さらに,「気の向くまま地図のあちこちに目をやって,記号を見つけたら,それを分かりやすい言葉に直してみるように」とも述べています。

自分の住んでいる地域が地図とはかなり違っているように見えますか。それはどうしてでしょうか。普通,わたしたちは自分の目の高さ,つまり地面から1.5ないし1.8㍍ほどの所から周囲のものを見ています。しかし地図には,各々の地点のはるか真上から見た土地が示されているのです。こうした考え方を把握するには,地図の文法に当たるものを理解することが肝要です。

縮尺,標高,位置

地図製作者の課題は,海抜高度の差や人間が地上に作った顕著なものすべてを記載することです。それらすべてを適当な大きさの1枚の図紙に印刷しなければなりません。そのため,地図は正確な縮尺率で描かれます。シリーズで刊行された,よく使われているある英国地図は5万分の1の地図です。これはその地図の1㌢が地表の5万㌢,つまり500㍍の距離に相当することを意味しています。

しかし,どうすれば,平らな地図で標高差を示すことができるのでしょうか。立体感を出す一つの方法は斜線で斜面に影をつけることです。太陽は地図の上方左側の隅から光を照らしているように見えます。東と南東に面している斜面は陰になるので,少し暗い色で描かれます。現代の地図には多くの場合,平均海面からの高度の等しい地点を連ねた等高線があります。地図の他の特色が目立たなくなるのを防ぐため,そうした記号類は薄めの色で印刷されます。

多くの地図には,場所を明確に定めやすくする方法として直交方眼網が使われています。グリッドと呼ばれるこの方眼網があると,どの場所でも方眼網内の特定の地点をアルファベットや数字の組み合わせではっきり示すことができます。例えば,ある町の位置がG-13となっていれば,これは縦の側の記号のGと横の側の数字の13を表わしています。これら二つの点の延長線の交差する場所にその町があります。しかし,自分の地図が正確に描かれているということをどうして確信できるのでしょうか。

コンピューター時代の地図

軍事上の必要から非常に精密な地図が発行されるようになった場合も少なくありません。過去40年間に,航空写真を立体的に比較する方法による精密な製図法が現実に用いられるようになり,同様の企画が多くの国で行なわれてきました。

コンピューターで自動的に地図を表示する装置はすでに一部の自動車に搭載されており,また家庭用コンピューターのための詳しい旅行地図もあります。オブザーバー紙には,「ハンドルを握るマイクロチップ」という大見出しの記事が出ました。それは,音声合成装置につながれた,地図の情報の入っているコンピューター用ディスクを使う,ある実験プロジェクトについて説明した記事でした。ドライバーはコンピューターの画面の地図に目的地を入力するだけです。あとは,高速道路のややこしい合流点のことなど全く心配する必要がありません。なぜでしょうか。車が交差点に近づく度にドライバーは,どの方向に進むべきかを音声で知らされるからです。コンパスセンサーやハンドルセンサーが車のコースを絶えずとらえているのです。最近開発されている装置はもっと信頼できる簡単なものになっています。

これは地図の将来にとって何を意味するのでしょうか。紙に印刷された地図は収集家の喜ぶ珍しい品物になるのでしょうか。それは時が来なければ分かりません。いずれにしても,地図が旅行の際の必要を満たす,用途の広い道具として役立つことに変わりはないでしょう。

[23ページの地図/図版]

地図には大抵,使われている記号の意味を説明した記号表もしくは記号一覧表が載せられている

標高差は普通,薄めの色で書かれた等高線で示されている

地図上の一つの地点は方眼網によって示すことができる

地図には普通,1㌢,または1インチが地表面のどれほどの距離に等しいかを示す縮尺線が記載されている(ここには記載されていない)

キロ,またはマイルの縮尺線を使えば,二つの場所の間の距離を測ることができる

[クレジット]

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[22ページの図版のクレジット]

Die Heiligkeit der Gesellschaft Jesuという本より

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