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目ざめよ! 1997
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マラリアに対する戦術は基本に戻る

世界の注意はもっぱら内戦,犯罪,失業などの危機に向けられており,マラリアによる死がゴールデンアワーのニュースで取り上げられることはめったにありません。ところが,世界保健機関(WHO)によると,現在,世界人口の約半数がマラリアの脅威にさらされながら暮らしているのです。毎年3億人から5億人がこの病気にかかっていることから,マラリアは「あらゆる熱帯病の中で最もまん延している病気で,致死的な病気の中でも特に厄介なものの一つ」となっています。どれほど致命的なのでしょうか。

20秒ごとに一人の人がマラリアで死んでいます。この数字からすると,死者は毎年150万人余りになります。これはアフリカのボツワナという国の全人口に相当します。マラリアによる死者の10人につき9人はアフリカの熱帯地方に住んでおり,そこでは犠牲者の大半が幼い子供たちです。WHOの統計によると,南北アメリカ大陸でマラリアが最も多く発生しているのはアマゾン川流域です。この地域では,森林破壊などの生態学上の変化の爪痕が,マラリアの犠牲者の増加という形で残っているのです。ブラジルのアマゾン流域の一部の土地では現在,問題が非常に深刻になり,1,000人につき500人余りが感染しています。

アフリカであれ,南北アメリカ大陸であれ,アジアであれ,あるいは他のどこであれ,マラリアが主として直撃するのは最貧困層の人々です。WHOが述べているように,それらの人々は「公共医療施設を最も利用しにくく,経済的な理由から自衛策を最も手に入れにくく,組織的なマラリア撲滅活動から最も離れた位置に」います。とはいえ,こうした貧しい人の窮状に希望がないわけではありません。熱帯病の研究に関する「TDRニュース」という会報によると,最近,マラリアによる死を防ぐ最も有望な方法の一つが利用しやすくなったということです。その救命具の名は何でしょうか。殺虫剤を染み込ませた蚊帳です。

蚊帳の利点

蚊帳を使うというのは基本に戻る解決策ですが,WHOアフリカ事務局長エブラヒム・サンバ博士はパノス研究所の会報「パノス・フィーチャーズ」に対して,マラリアとの闘いにおける蚊帳の効果性を幾度か試験して,「興奮するほど良い結果」が出たと述べました。例えばケニアでは,微生物によって分解されるタイプの殺虫剤を染み込ませた蚊帳を使ったところ,5歳以下の子供の場合,マラリアによる死亡数が減少しただけでなく,全死亡数が3分の2に減りました。人命が救われるだけでなく,「蚊帳を使えば,公共医療施設にかかる負担も恐らく激減する」でしょう。マラリアのために病院へ行かなければならない患者が減るからです。

しかし,解決しなければならない問題はもう一つあります。蚊帳の費用はだれが払うのでしょうか。アフリカのある国で寄付が募られたとき,大方の人が辞退しました。無理もありません。医療に対する支出が一人当たり年間5㌦(約625円)に満たない国に住む人にとっては,殺虫剤を染み込ませてあるかないかにかかわりなく,蚊帳でさえぜいたく品なのです。しかし政府にとっては,この予防方法のほうがマラリア患者の治療よりも安上がりなので,国連の専門家は「殺虫剤を染み込ませた蚊帳の配布や資金の供給は,政府の乏しい基金の非常に効果的な運用方法といえるだろう」と述べています。確かに,政府にとっては,蚊帳の支給は基金を節約する方法にすぎないかもしれません。しかし,大勢の貧しい市民にとってはそれ以上のもの,まさに命を救う手段なのです。

[31ページの図版のクレジット]

CDC, Atlanta, Ga.

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