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  • 手足を失う ― その危険を減らすには
  • 目ざめよ! 1999
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目ざめよ! 1999
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手足を失う ― その危険を減らすには

手や足を失うといったケースのほとんどは,未然に防止することが可能です! 末梢血管疾患(PVD)に悩む人についても,これは真実です。前の記事で述べたように,PVDは多くの場合,糖尿病に起因します。a 幸いにも,糖尿病はコントロールできることが少なくありません。

「インシュリンを投与するかどうかにかかわらず,食餌療法は糖尿病治療のかなめ」と,ブリタニカ百科事典(英語)は述べています。ニューヨーク市のキングズ・カウンティー病院のマルセル・バイヨール博士は,「目ざめよ!」誌にこう語りました。「糖尿病の患者さんは,自分の状態を真剣に受け止め,食事に気をつけ,医師の指示に従うことによって,下肢を失うような危険を減らせます」。II型糖尿病の人であれば,このアドバイスに従うことにより,やがて症状が改善することさえあります。b

運動は不可欠

運動も大切です。運動によって,体は血液中のブドウ糖の濃度,つまり血糖値を正常な範囲内に保てます。PVDであることが明らかな場合,運動は体力や柔軟性,また損傷部分への血流を保つのに役立ちます。運動はまた,間欠性跛行 ― PVDの人が歩行や運動の際ふくらはぎの筋肉に感じることのある痛み ― を最小限に抑えるのにも役立ちます。とはいえ,そのような人は,下肢に負担をかけすぎたり脚をひどく振動させたりする運動を避けるべきです。適した運動としては,ウォーキング,自転車,ボート漕ぎ,水泳,水中エアロビクスなどがあります。ダイエットをしたり,特別な運動プログラムを開始したりする前に,必ず医師に相談するのがよいでしょう。

当然のことですが,健康を望む人ならだれにとっても,たばこは禁物です。PVDは,喫煙が引き起こす,あるいは悪化させる多くの病気の一つです。「喫煙は,四肢切断につながる大きな要因の一つです。喫煙者が糖尿病とPVDを併発している場合は特にそうです」とバイヨール博士は述べています。どれほどの要因なのでしょうか。手や足を切断した人に対するリハビリテーションの手引書は,「喫煙者の間では,非喫煙者に比べ,四肢を切断する人が10倍も多い」と述べています。

患部のケア

PVDは下肢への血行を悪くし,神経障害と呼ばれる状態を引き起こすことがあります。神経が死んだり,しびれたりします。その場合,ベッドで寝ている時でさえ,四肢は傷を負いやすくなります。例えば,痛みを感じないので,電気毛布や電気パッドなどが熱くなりすぎた場合,ひどいやけどを負ってしまうことがあるのです。ですから,メーカーは糖尿病の人に対し,こうした製品を使用する際の注意を促しています。

病気になった脚部はまた,感染しやすい状態になっています。ほんの小さなかき傷でもかいようになり,壊疽になることさえあります。ですから,足のケアは欠かせません。それには,履き心地がよく,足に合った靴を履き,脚部全体を清潔で乾燥した状態に保つことが含まれます。足の専門医のいる病院も多くあり,患者に足のケアの仕方を教えています。

PVDの症状が進み,手術が必要になった場合でも,外科医は普通,できるだけ切断を避けます。代替手段の一つとして,バルーン血管形成術があります。血管外科医は,先端にバルーンの付いたカテーテルを血管に挿入します。バルーンを膨らませ,せまくなった動脈を広げるのです。また,病気に冒された血管を,体の他の部分から取った血管と交換するバイパス手術もあります。

現在54歳のバーバラは,4歳のときからI型糖尿病に耐えてきました。初めての子どもを出産した後,バーバラの両足はPVDになりました。何人かの医師は両足の切断を勧めました。しかし,バーバラは評判の良い血管外科医を見つけ,その医師は血管形成術によって,足への血行をよくしてくれました。この血管形成術はしばらくはうまくいきましたが,やがてバーバラはバイパスを必要とするようになり,その手術も成功しました。今バーバラは,細心の注意を払って足のケアをしています。

外傷を避ける

外傷は,手や足を失う原因の第2位を占めています。それは,体の部位に関係なく,どんな部分でも損なう可能性があります。しかし,生命に対する敬虔な見方は,外傷を負うような危険を減らすのに大いに役立ちます。仕事中でも,運転中でも,レクリエーションをしていても,クリスチャンは自分の体を神からの賜物として扱うべきです。そうであれば,あらゆる安全基準を尊重したい,愚かにも危険を冒すようなことは避けたいと思うでしょう。―ローマ 12:1。コリント第二 7:1。

では,地雷の埋められている土地で外傷を負う危険を減らすにはどうすればよいでしょうか。多くの国では政府による地雷認識プログラムが実施されています。国連事務総長の一報告によると,そうしたプログラムは,「危険にさらされている人々に……地雷地帯で生活したり働いたりしている場合にその犠牲となる危険を最小限にする方法など」を教えています。

残念なことに,「人々は地雷の存在に慣れっこになり,不注意になりがちだ」と,国連の一報告は述べています。「宗教的な要因に促されて,そうした危険に対して運命論的な態度を取る場合も」あります。しかし,神の言葉の中に,運命論的な態度を支持するような箇所は一つもありません。むしろ聖書は,慎重に,また安全に行動することを勧めています。―申命記 22:8。伝道の書 10:9。

ですから,注意力を働かせ,自分の健康を守るために道理にかなった処置を取るなら,手や足を失うような危険を大いに減らすことができます。では,すでに手や足を失ってしまった人についてはどうでしょうか。そのような状態でも充実した生活を送ることは可能でしょうか。

[脚注]

a 下肢の血行障害は,下半身を締め付ける服を着たり,足に合わない靴を履いたり,長時間(特に足を組んで)座っていたり,立ち通しだったりするだけでも,引き起こされたり,症状がひどくなったりします。

b I型糖尿病の人は,毎日インシュリンの注射をする必要があります。II型糖尿病(インシュリン非依存性糖尿病)の人は,食餌療法や運動によって病状をコントロールできる場合が少なくありません。米国の場合,糖尿病患者の95%はII型糖尿病です。

[4ページの写真]

喫煙は手や足を失う危険を大いに増大させる。血管に疾患のある人の場合は特に危険

[5ページの写真]

適度の運動とふさわしい食事は脈管系の健康を増進する

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