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目ざめよ! 2006
目 06/11 26ページ

暗やみに光る“ミニ列車”

■ ブラジルの田舎の静かな夕暮れ時,森の落ち葉の下から,小さな“列車”が姿を現わします。二つの赤い“ヘッドライト”が進路を照らし,11組の黄緑色の光が両側の明かりとなっています。もちろん,これは普通の列車ではありません。北米と南米に生息する,体長およそ7㌢の,フェンゴデス科の甲虫の幼虫です。雌は,成虫になっても幼虫のままの姿をしており,車内に明かりをともした鉄道車両に似ているので,しばしば鉄道虫と呼ばれます。ブラジルの田舎の人たちはそれを,ミニ列車と呼んでいます。

くすんだ茶色のこの虫は,昼間はなかなか見つけることができません。しかし夜になると,見事に配列された発光体によって自らの存在をはっきり示します。それらが光るのは,ルシフェリンという有機物質がルシフェラーゼという酵素の働きによって酸化して冷光を発するからです。光の色は,赤やオレンジ,黄色や緑などさまざまです。

頭部の赤い光は大体いつも光っていますが,体の両わきの黄緑色の光はそうではありません。研究調査によると,頭部の光は,この虫が好物のヤスデを見つけるのに一役買っているようです。一方,両わきの光は,アリやカエルやクモなどの天敵の気勢をそぐようです。言わば,「わたしはおいしくないわよ。あっちへ行ってちょうだい」というメッセージを送るのです。それで,両わきの発光体は,敵の気配を感じた時に光ります。また,ヤスデを襲う時や,雌が体をまるめて卵を抱える時にも,発光します。通常は,必要に応じて,明るくなっては暗くなるという数秒間隔のサイクルを繰り返します。

このように,森の地面に積もった落ち葉の間にさえ,はっとするほど美しいものを見つけることができます。それは,詩編作者が創造者を賛美して述べた,『地はあなたの産物で満ちている』という言葉を思い起こさせます。―詩編 104:24。

[26ページの図版のクレジット]

Robert F. Sisson / National Geographic Image Collection

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